劇場公開日 1996年11月30日

「走れユアン‼️」トレインスポッティング 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0走れユアン‼️

2024年5月3日
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とにかく公開当時のこの作品の反響は凄まじかった‼️普段、映画をあまり観ないような奴まで「カッコいい」「クールだ」とか連発してたし、アンダーワールドのファンになったりしてた‼️実際、親世代が「アメリカン・グラフィティ」に熱中してたように、我々の世代の青春というのは「トレインスポッティング」に代表される、薬物中毒のイギリスのジャンキーたちの方がリアリティがあったのかもしれません‼️仲間たちと愉快ででたらめな日々を過ごしているヘロイン中毒のレントン。せっかく仕事を見つけても、仲間たちのせいでクビ。そんな時、売人から大量のドラッグを売りさばく仕事を持ちかけられる・・・‼️とにかく、ダニー・ボイル監督の映像と音楽のセンスがバツグン‼️公開から30年近く経っても決して色褪せていないと思います‼️いきなり全力疾走するユアン・マクレガーのドアップに始まり、車にぶつかりながら街道を並走する圧巻のカメラワーク‼️ユアン・マクレガーがクソまみれの便器に吸い込まれて水中を泳ぐシーンや、ヘロインを打った後に地面に落ちて吸い込まれていくシーンに代表される幻覚症状の斬新な映像‼️「1000年後には性別もなくなる、大歓迎だ」といったメッセージ性が豊かで、どこか詩的なセリフ‼️アンダーワールドの「ボーン・スリッピー」やイギー・ポップやルー・リードらによるクールな音楽‼️そりゃ、サントラ売れるわけだ‼️ユアン・マクレガーの魅力はもちろん、友人役のロバート・カーライルの凶暴性、ヒロインを演じるケリー・マクドナルドもホントにイカしてる‼️すべての面で一瞬たりと目が離せない傑作なのですが、今の時代に観直すと映像や音楽のスタイリッシュさはもちろんなのですが、この作品の本質が浮き彫りになっていてヒジョーに興味深いです‼️それはつまりドラッグ中毒の迫真性がトコトン追求されているところですね‼️映像も荒涼としてます‼️ジャンキーの母親にネグレットされて、ベビー・ベッドの中で干涸びて死んでしまう赤ちゃんとか、注射器からHIVに感染した顔がカサブタだらけのジャンキーとか、ホントに恐ろしすぎます‼️

活動写真愛好家