月夜の渡り鳥

劇場公開日:

解説

長谷川伸原作「瞼の母(1962)」より、鈴木兵吾、「舞妓はん」の元持栄美、「独立美人隊」の桜井義久が共同で脚色、「港に消えたあいつ」の市村泰一が監督した時代劇。撮影は「続・ニッポン珍商売」の倉持友一。

1963年製作/89分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1963年12月24日

ストーリー

五つの時に別れた母を求めて、流れ流れて浅草にやって来た番場の忠太郎は、腕と気風のよい若者だった。浅草には、露店商人をいじめる松五郎一家がはびこっていたが、忠太郎はいつも松五郎一家に楯ついては、恋人の志乃の心配の種となっていた。時も時、浅草寺境内に芝居小屋をはっていたすみれ一座の座長が、何者かに殺された。生前松五郎に憎まれていたすみれを知る者は、松五郎の仕業とみたが、確証がなかった。忠太郎と志乃は早速、事件の追求に急ぎ、夜鷹のおたみから松五郎一家の仕業だと聞かされた。忠太郎が密かに追求しているのを恐れた松五郎は、すみれ殺しから手を引くことを条件に、忠太郎の母の居所を教えた。勿論、出たらめだ。しかし、十五年らい母を探す忠太郎は、松五郎の奸智に陥った。一方志乃はお鷹より、茶屋水熊の女将おはまが、十五年前貧困から子供を捨てたことを知らされ忠太郎の後を追った。今はもう、瞼の母に会うことのみを頭に描く忠太郎は、水熊に行き、女将おはまに会いたいと言った。おはまは、娘登世と何不自由ない暮しをしていたが、忠太郎の強要を、財産めあてのものと思って、すげなく追い帰した。今は母の姿に失望した忠太郎は、反抗心のとりことなって、再会に失望しながら帰途についた。が、おはまと忠太郎の激しい言い争いに気をきかせた茶屋の板前の知らせで、松五郎の待ちぶせに会った忠太郎は、怒りをぶちまけるように剣を抜いていた。兄忠太郎を追う登世の声も、今は、愛情にかられて後を追う母の声もなく、忠太郎は、志乃と旅立った。瞼の母が忠太郎をいつまでも励ますのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0すごいなー…

2011年6月14日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

1番怖いのは鳥ではなく原因が謎ということ

鳥が人を襲う。町を襲う。そして人が人を襲う。しかし原因はわからない。
ストーリー、背景、キャスト、どうでもいい。発想がすごい。度肝をぬかれる。学校の側のジャングルジムに鳥が集まるシーン、燃え盛る町を上空から見る鳥のシーン、最後の車のシーン。セリフを使わずしてこの興奮はヒッチコックしかつくれない。本当に優秀な映画には金など必要ない。

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トーレス

3.5大人になってから見ると

2010年5月4日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

怖い

何回も見てますね

大人になってから見ると

CGなどというものがなく、
鳥も止まった人形ばかりだったりして
ちょっとがっかりしますが、

とにかく子供のころは、怖かったですね。

今の人達は、果たして、
CGに頼らずに映画を作れるんでしょうか

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赤いおじさん

5.0色あせない名作!

2010年5月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

興奮

詳しい説明のないまま冒頭のストーリーが進むので、観ている側は次はどうなるんだろう?何が起きるの?と気になってしまう!鳥たちは常に襲ってくるわけじゃないので、いつ凶暴になるのか分からない緊張感。
たかが鳥…なんて思ったら大間違い。

終盤に向かうにつれ、村は大事に。「あーーっ!!!」って声を上げたくなるシーンも多々。
古くても名作。人間の恐怖の心理がよく描かれています。

ちなみに監督のヒッチコックは、冒頭でこの映画にちょこっと出演しています。お茶目さんですね(笑)。堂々たるその演技は、ぜひ映画をご覧になって見つけてみてください。

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アッキーナ