劇場公開日 1990年5月12日

「言葉ではなく、心のやり取り」ドライビング・MISS・デイジー harukitaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5言葉ではなく、心のやり取り

2014年7月19日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

楽しい

幸せ

私はこういう作品が大好きです。
というより、この手の作品がやっと理解できる年齢になったと言った方が良いのかも知れない。

最近の作品で似たような話だと、親子の心の交流を描いた『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』や決して交わることのない階級社会の二人の交流を描いたフランス映画『最強のふたり』、人種差別を描いた『ヘルプ 心がつなぐストーリー』や『それでも夜は明ける』、古くは『明日に向かって撃て!』なんかも自分の中では同じ括りで、どの作品もとても印象に残っているものばかりです。
友情、信頼、絆、理解と尊重、このあたりがテーマであり、自己犠牲がないというのもポイントだ。
自分を大切にしてこそ他人を大切に出来ると思うからだ。

本作の公開当時26歳だった私は、年寄り二人のストーリーに全く興味を示すこともなく、このオスカー作品を今日までスルーしてしまうというなんとも映画ファンとして恥ずかしいことをしてしまった次第である。

しかし又、今このタイミングで出会うからこその感動があるのも確かで、この魅力的な主演二人の心のやり取りがなんとも心地好く私の心に染み込んでくるのだ。

どうにか劇場で観れないものかと思う。
「午前10時の映画祭」あたりで上映されないものだろうか…。
そしたら必ず観に行くのだが…。

ふと見逃していたこういった作品に出会えて、自分というものを見直すきっかけになったり、観る前より少しだけ心が豊かになった気がしたりするのはとても幸せなことだ。

一本の映画を観る。そして観る前とはちょっぴり違った自分になれる。
これも映画鑑賞の楽しみのひとつです。

本作は観た人の心を優しく出来る一本です。

harukita
星のナターシャnovaさんのコメント
2022年9月9日

今「午前十時の映画祭」で上映中です、ぜひ劇場で〜〜

星のナターシャnova