ドクター・モローの島

劇場公開日:

解説

ある熱帯の孤島にくりひろげられる、マッド・サイエンティストの世界を描くSF。製作総指揮はサミュエル・Z・アーコフとサンディー・ハワード、製作はジョン・テンプル・スミスとスキップ・ステロフ、監督は「新猿の惑星」のドン・テイラー、脚本はジョン・ハーマン・シェイナーとアル・ラムラス、原作はH・G・ウェルズの「モロー博士の島」(早川書房刊)、撮影はゲーリー・フィッシャー、音楽はローレンス・ローゼンタールが各々担当。出演はバート・ランカスター、マイケル・ヨーク、バーバラ・カレラ、ナイジェル・ダベンポート、リチャード・ベースハートなど。

1977年製作/99分/アメリカ
原題または英題:The Island of Dr. Moreau
配給:松竹=富士映画
劇場公開日:1978年1月28日

ストーリー

1911年。赤道に近い太平洋上に漂う1艘の救命用ボート。やがてそれはある孤島に流れ着く。乗っていたのは、ブラドック(マイケル・ヨーク)。密林の中、不安げに進む彼は、おとし穴に落ちて気を失った。やがて、彼は今自分のいる所がある建物の1室と気づく。彼を救ったのはモンゴメリー(ナイジェル・ダベンポート)。そして、ここはドクター・モロー(バート・ランカスター)の島だった。モローは60歳に近い老人だが、威圧感のある男であり、醜い召使と2人の女中がいる。そして、もう1人の住人、マリア(バーバラ・カレラ)は可憐な女だった。ブラドックは、モローに彼女の素性をたずねたが、「11年前にパナマで卵1ダースと交換した」としか言わない。この島には船は近づいて来ないのだ。ブラドックは呆然とする。一方、モローは生物の遺伝に関係する染色体を研究しており、密林にも、彼の研究室にも近づくなと、ブラドックに言う。日は流れた--。ブラドックはマリアと親しくなっていき、彼はある日、召使が密林で獣のようなかっこうをしているのを目撃した。そして、彼はついにモローの研究室へ忍び込み、モローが何をしているかを知る。つまり、モローは特殊な液により獣の人間化をこころみていたのだ。しかも密林には彼の作った未完成の半獣人達が棲んでいる。さらに、ここにいる半獣人達はモローのいいなりになっていた。ある日、ブラドックはボードで島からの脱出をこころみるが失敗し、モローに獣に退化する実験のモルモットにされてしまう。日、1日ごとに獣化するブラドック。体中に毛がはえ、言語能力は退化し……、しかし、この実験に反対したためモローによって殺されたモンゴメリーの死体を、獣人間が見た時、彼らはモローを殺した。やがてマリアの助けによりボートで脱出するブラドック。モローの邸は今は炎の中だ。2人のボートは大洋に出た。人間が神のさだめた自然の運命を変えることなど、しょせん無茶な話なのだ。だが、今、マリアの顔があの獣に変わろうとしていた--。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5バッドエンド&ハッピーエンドの2バージョンありで、それにより映画の印象が全く変わる

2023年12月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館、TV地上波

日本劇場公開版は、オチとして「当然ながらそうなるだろうね....」のバッドエンド・バージョンでした。

オチ違いに作られた別バージョンのハッピーエンド版では、話の(設定の)辻褄的に変であり、「そりゃご都合良すぎでしょう?」なツッコミが入るでことでしょう。

出演者の顔ぶれを見るぶんにはバート・ランカスター氏のみならず、脇を固めてるのもナイジェル・ダヴェンポート氏や、リチャード・ベイスハート氏だったりするのに、「なんで皆さんこんな映画に....?」な感じ、無きにしも非ず。

それと、何しろ製作総指揮が、
「金星人地球を征服」=金星蟹のやつ、
バート・I・ゴードン監督の「戦慄!プルトニウム人間」 &「巨人獣」
ブロンソンな「機関銃ケリー」&「空飛ぶ戦闘艦」 とかAIP「姦婦の生き埋葬」などを手がけているサミュエル・Z・アーコフ氏なので、なんかそれ分かるような気がする作品(なんともイカガワシイ)に仕上がっているんでしょうね。
因みに、今作もAIPです。

私は劇場初公開時に鑑賞したので”バッドエンド・バージョン”でしたから、取り敢えず、イヤな気分になりました.....

彼女=バーバラ・カレラにはその前にも『エンブリヨ(胎児)』というので、やはり救われない役どころでイヤな気分にさせられました.....

おかげで彼女を見るとなんかトラウマ状態にイヤな印象を覚えるようになってしまったのでした。

その後、その彼女が『ネバーセイ・ネバーアゲイン』でイメージの異なる”冷酷な悪女(ファティマ)”をやっているのを観て複雑な心境になりましたが、「あんな酷い目にばかりあっていたらムリからぬこと...」だと思いました(?)。

唯一、NHKで放送されていたのを観ていたオールスター・キャストのTVミニ・シリーズ『遥かなる西部 わが町センテニアル』の時だけは印象も良い役どころでしたけどね.....

今作品と似たような感じの設定のでは、
楳図かずお氏の漫画『半魚人』とか、千葉真一氏主演の東映作品『海底大戦争』なんか思い出します。
『海底大戦争』は拉致された人がサイボーグの半魚人にされちゃうんですけどね、ショッカー怪人の元ネタ的にもなってるワケでした。

参考までに、現在の放映版とソフト版は既に、アメリカ公開版のハッピーエンド・バージョンに統一されてしまったらしいです。
トラウマなバッドエンドよさようなら、の幻となりました。

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アンディ・ロビンソン

3.0シン・仮面ライダーを楽しみにしている特撮ファンは、つまらなくても本作を観ておく必要があると思う

2021年10月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

原作はH・G・ウェルズの「モロー博士の島」
映画としては面白くない
終盤までは睡魔が襲う
特撮というほどのものはなにもない
獣人の特殊メイクもしけたもので、猿の惑星の感嘆するようなものではない
本物の猛獣と獣人が闘うスタントシーンがある
確かに凄いが、迫力はない
カメラもよくない

良いとこ星2つだ

だが、つまらない映画で斬って捨てる訳にいかないポイントが二つある

一つ目はジュラシックパークの元ネタということ
もちろんそれはマイケル・クライトンの原作小説を映画化したものだが、その元ネタは本作の原作、H・G・ウェルズのモロー博士の島であるのはSFファン、特撮ファンなら気付くはず
博士が造るのが、獣人か恐竜かの違いだけに過ぎないのだ

ジュラシックパークのハモンド博士はリチャード・アッテンボローが演じたのだが、そのビジュアルは、本作のバート・ランカスターが演じたモロー博士に似せてあることにお気付きだろうか?

本作でのモロー博士の屋敷のゲートと、ジュラシックパークのゲートは、縦開きと横開きの違いはあるが大きなビジュアルのアクセントになっている装置であることにもお気付きだろうか?

つまり、スピルバーグのジュラシックパークの映画もまた、本作が元ネタなのだ

そして二つ目は、仮面ライダーだ
原作では、獣をベースに人間の染色体と融合させて獣人を作っているが、本作では終盤に、主人公が獣人に改造されてしまう
そのシーンはまるで仮面ライダーで、改造人間が造られる手術の様子を思わせる

モロー博士が、獣人を訓練し、組織化して世界征服に乗り出したら、それはショッカーそのものだ

本作は1977年の公開だから、日本の仮面ライダーの方が6年も早いから時系列が逆?
そうではなく、石ノ森章太郎の仮面ライダーの原作もH・G・ウェルズのモロー博士の島が元ネタというか、発想の由来であったのかも知れないという意味だ

つまらない映画だが、本作では改造人間にされてしまった悲哀が、初めて実感できるものとして表現出来ていたと思う

シン・仮面ライダーが、庵野監督の手で製作されるという
庵野監督だから、本作も当然観ているのは間違いないだろう

このようなことも、庵野監督なら百も承知しているはずで、それを踏まえて構想を練られていることと思う

だから、シン・仮面ライダーを楽しみにしている特撮ファンは、つまらなくても本作を観ておく必要があると思う

それ故に、星を一つオマケせざるを得ないのだ

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あき240

3.0H・G・ウェルズの怪奇もの

2017年8月7日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

原作はH・G・ウェルズの怪奇ファンタジー。
漂流して島にたどり着いた主人公(マイケル・ヨーク)、モロー博士(バート・ランカスター)に助けられるが、異型の人間がいることに気付く。
博士は動物を人間にする研究をしていた。
最後のライオンや虎との格闘はCGのない時代、迫力が違う。

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いやよセブン

3.0だまされました

2015年5月17日
iPhoneアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
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ジョニーデブ

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