トータル・リコール(1990)のレビュー・感想・評価
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何度も観たくなる高い完成度の映画です。
何度か観ても、「真実は何なのか?」と考えさせられる映画です。
ストーリーとしては、何度も夢を見るくらい火星に行きたい主人公(アーノルド・シュワルツェネッガー)が、「記憶を売る」という会社を訪れ、火星旅行の記憶を脳内に追加してもらうことが始まりです。
そして、ここからが謎の始まりです。
すべては、「植え付けられた記憶、夢」だったのか?
それとも、すべてが「現実」なのか??
主人公のHUMAN STORYの真実とは??
最後まで考えさせられる映画です。
ただ、2012年のリメイク版では、「すべて記憶、夢」だと推定できるようなシーンがあります。
しかし・・・
1990年に作られた「トータル・リコール」では、どちらとも言えません。
より観る価値があるのは、やっぱり、1990年に作られた本作品だと思います。
30年以上のHISTORY(歴史)がある今も語り継がれる映画って、素敵ですよね。
二週間ヨ。 ξ(^-^ξξ
この映画の価値がわからない男とは握手もしたくないのだ。
まずは極北ボンクラ映画故の愛おしさ。
そしてそれを高いレベルで成立させる為に、
知的な大人が人生を割いて真剣に取り組む故の、
巧妙に仕掛けられた構造と表象がある。
公開当時日本初公開プレミアレイトショーで事前情報少なく観られたのは幸運だった。
昨今映画サイトなどでこの映画のシナリオ整合性が稚拙と批評する、
数多の自称市井レビュアーの一文木戸銭素人などは、本来公共の場で映画を語る資格もない文盲でしかないのである。
なぜクエイド達が劇中であのような、今時の軽薄なアメコミも裸足の噴飯ものの奇天烈な活躍を出来るのか。
まさにコミック其の物の世界を彷徨う。
観ていれば解ろうというもの。
鼻から卓球玉が出てくる。
ありえない構造の変装お面。
地下組織との出来過ぎた遭遇。
様々な危機からの出来過ぎた脱出。
あり得ない速度でのテラフォーミングと生還。
終幕でのホワイトアウト。
全て「そんな訳ないでしょ!と突っ込みながら観てね」と観客にコソリと耳打ちしながら作っているのだ。
だが耳打ちが聞こえない観客が殆どなのも致し方あるまい。
観客のレベルに依存するからだ。
「Matrix」に先駆けてネオとは逆に、赤いピルを拒否したクエイドは仮想旅行会社社員の警告を無碍にし、
現実の平凡な生涯と引き換えに彼自身の願望の活劇的楽園で閉じ籠る事を選んだ。
そしてオズの魔法使いよろしく古来悪手といわれるそんな種明かしを明確に断言した描写を観る事で、
自分の家の汚した便所を思い出したようにゲンナリしたくない我々のような観客の為に映画はチューニングされた。
なぜなら我々観客こそがリコール社を訪れたクエイドだからだ。
ヴァーホーヴェン監督の見えにくい高い知性によって巧妙に観客の知能指数を低下させる鑑賞体験支配と、
WWⅡ戦争体験者故かの常軌を逸した滑稽なまでの暴力的妄想にブンブンと振り回され眩暈を起こす。
娯楽映画の骨格を諷刺的知性で極限値先鋭化した結果、
芸術的に醜い生肉を纏った滑稽なコミックスミュータントと化した生成物こそ、この映画の透視図だ。
そういったこの映画の構造そのものが
ポール・ヴァーホーヴェン提供のヴァーチャルプログラム「追憶売ります」
というべきものだ。
指摘するまでもないが、このような意味でこの映画は様々な古典の
「映画についての映画達」
自己言及型作品の亜型の一つと言える。
クエイドの欲求や選択から我々が程遠いとどうして言えようか。
後世のクリエイターにとっての数多の古典映画史テキストブックとしては、容易に真似出来るものではない。
しかし微笑ましい鬼子として一ページを割く価値のある作品だろう。
1990年の作品をもう一本。シュワちゃん主演のSFアクション。めっ...
印象に残るシャロンストーン
大作だけどバーホーベン節全開
SF大作の一般向け作品だが、監督がポール・バーホーベン、観客におもねるようなことはしない。
主人公(アーノルド・シュワルツェネッガー)は記憶旅行の体験から、自分が記憶している人物ではないのでは、と思い、帰宅後妻(シャロン・ストーン)に相談するが・・・。
映像がとても斬新で、印象に残るシーンは多いのだが、バーホーベン監督のダークサイドがグロテスク、でも好きな作品。
4Kデジタルリマスター鑑賞
トータル・リコール!
全面想起!
全身凶器!
顔面狂気!
一昨年の『コマンドー』に続き、
4K吹替という奇跡…というか、
全盛期のシュワと
バーホ爺のタッグ自体が奇跡の1990。
そのタッグが生み出した内容は…
推して知るべし、
ロボコップを経由したネクストレベルの
暴力に次ぐ暴力で、
火星の空調利権にまつわる人々が
次々と華々しくブチ殺されていく有り様!
しかもコレまたロボコップから継続の
ボッティンさんが生み出すミュータントや
特殊効果の数々が素晴らしく、
4K画質でもクアトーの
ショッキングビジュアル&ムーブは
物体Xとともに全く見劣りしない出来でした。
無論目ん玉飛び出しシュワや
鼻ほじりシュワのエフェクトも然り、
劇場で観客総数:二人の中
爆笑させていただきました😂
※このVR装置で本当の自分に気づく展開、
まんま寺沢コブラと一緒だけど、
コブラもディックの原作から着想を得てるのかな?
夢オチは卑怯だが面白いからわりと好き
2021年映画館鑑賞6作品目
1月7日チネ・ラヴィータ
木曜洋画劇場とか金曜ロードショーで何度も観たしVHSやDVDでも観た不朽の名作
映画館で観るのは初めてだ
今ではR15だが昔は地上波のテレビでやっていた自由な時代
たしかに最近はテレビで放送されていない気がする
今回はあえて字幕版で観た
シュワちゃんの吹替といえば玄田哲章
あるとき当時の職場で「シュワちゃんの声ってアホのスッパマンと一緒だぞ」と言われ興醒めしてしまいそれ以来吹替版は観なくなった
知識として当然知ってはいたが当時は身近な人にそれを言われるとイメージダウンになった
龍神丸ならともかくよりにもよってアホのスッパマンと混同されてはいただけない
ただでさえマッチョは頭が悪いというやっかみにも似た偏見が世の中には少なからずある
シュワちゃんは大卒で本当はインテリなのに
今回は今流行りの4Kリマスター版
4Kはいい面も有れば悪い面も有る
たしかに映像は鮮明になるがそれまでは目立たなかった粗まで鮮明になってしまう
それでも最近のハリウッド SF映画より数段面白い
CGを観ただけで終わる作品と違い映画を観たという実感が強い
腕時計を一度も見ることなく最後まで集中して観ることができた夢のようなひととき
66年に発表された原作『追憶売ります』はいまだ読んでいない
映画は90年の作品
のちにリメイクされたがあれは駄作だった
今と違ってCGとかがまだまだだった頃こんなに面白いものを作ったのは素晴らしい
『猿の惑星』『スターウォーズ旧三部作』『バックトゥザフューチャー』『ロボコップ』に並ぶハリウッドSF映画ベスト5
見どころ
執拗に急所攻撃する「妻役」のシャロン・ストーン
執拗にシュワちゃんを追いかけ上司命令を無視してまで殺そうとするも最期は両腕が千切れ転落死するハゲオヤジ
ロボットタクシー
専用の器具を使い鼻の穴より大きい発信機を取り出すシュワちゃん
かわいそうな男を盾にして身を守りそれを敵に投げつけるシュワちゃん
おばさんの変装からパカパカパカと開いて素顔が出てくるシュワちゃん
調子がいい自称5人子持ちの黒人タクシードライバー
火星のミュータントの人たちが集まる最後の楽園(特にオッパイ3つの娼婦)
正体を表すクワトー
火星の野外に飛び出して顔がすごいことになる3人
レビュアーの人達もいろいろ矛盾点を指摘しているがたしかにそうだがそれら全てはいいのである
なぜならこれは全て主人公の夢だから
タイトルは『トータルリコール』
「火星の青い空」
最後のホワイト
製作者も認めている
リコールに夢旅行に行ったときからの全てが夢なのである
いわゆる手塚治虫先生がタブー化した夢オチである
夢という現実を認めない人はわりと多い
だがこの作品が「本物」であることは間違いない
グロい描写が多いがそういう映画が好きな人にはおすすめです
思った以上に普通のB級
あの時代の衝撃的映画。
今の時代で見たら、アイデアとか、火星とか、
どっかで見た事あるよ?的だけど、
この映画とか、ブレードランナーとか、BTTFとか、
この辺から、みんな始まってるんだよ。
だから、この点数は、それも含めている。
むしろ点数なんて無意味。
原作小説も、読んだ。SFの原点だろうな。
日本なら、星新一も読みやすい、だけど間違いなくSFの原点。
自分では、映画単体の星はつけられないんだろうな。
もう一度、スクリーンで見られて良かった!
もちろん面白い。 だが!
30年前の映画なんですね
時のたつのは早いものです。
リバイバルなので当然面白いのも知ってるし、映像も見事です。
R15なのはグロさかな?
おじさんはあまり気にならないけど今の時代に合わないと言われそうな表現も多々あり、それが逆に魅力だったりします。いい映画です。
でもひとつ言いたいことが。
冒頭に監督のインタビューから始まります。
それ自体はいいんです。
問題はインタビューの背景映像にちょくちょくダイジェストが流れるんです!
せっかく30年前の薄れた記憶のおかげで新鮮な気持ちで鑑賞したかったのに!ダイジェストのせいでいろいろ思い出しちゃって完全にネタバレです。
記憶力無いからこその私の楽しみを返せ!(笑)
というわけで私と同じような楽しみかたをしたいと思っている方は冒頭インタビューは目を瞑るか、薄目で視界を狭めて字幕だけ見てくださいね
古いけど新しい😳
時代を感じるが個人的な名作
あのSFの名作が4Kリマスターで上映されるということで久々に鑑賞。
30年も前の映画なので未来観がかなり古い。地下鉄の中の広告映像を映すモニターが厚かったり、TV電話がやたらと大きかったり、コンピュータの形が古かったり。そしていやいや、敵はなぜそこで撃たない?と感じることも多く、アクションシーンが意外としょぼくて笑ってしまった。他にもご都合主義の展開がかなり多い。
でもこんな時代を感じるところは多々あるのだが、テンポがいいからなんか観れてしまう。あのときはこれが最先端だったんだから仕方ない。
そして人にとって記憶とはなんだ?という裏テーマも個人的には印象に残っている。記憶に縛られることなく、自分がどう生きていくのかを決めていった結末にワクワクした。そんな思い出を懐かしく思ったりした。
SF映画って難しい。未来の姿がチープになってしまうから。そのへんを差し引いた点数になっていることを付け加えておく。
時代を感じる
自分が生まれた年に公開された作品のためリアルタイムでは鑑賞したことはない。小さい時にシュワちゃん好きの祖父に半ば強引に見させられた以来の鑑賞。
目に見えて4Kの美しさはあまり感じることはなかった。
作品の内容、描写、そして映像美もやはり年季は感じる。
リアルタイムで観ていて思い入れがある人は楽しめるんだろうけど、改めて初鑑賞する人が楽しめる作品かと聞かれたらなんとも言えない。
シュワちゃん出演作品の割にはあまり迫力も良い意味での暴力描写も少なくは感じる。
改めて久しぶりに鑑賞しても、シュワちゃんのファンだがシュワちゃん作品の中では上位ではない感じかな。
いつも思うのはこの世界観を今のハリウッドの先端を走る監督たちがもう一度リメイクしたらどうなるかは気になる。世界観は好きだ。
あらあらしい
古いから未来的な道具は全部おもちゃの世界のモノが 動いてるようなレ...
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