「かなり既視感を覚えた。多くの影響を与えたSF映画の古典!?」トータル・リコール(1990) Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
かなり既視感を覚えた。多くの影響を与えたSF映画の古典!?
1990年製作(113分/R15+)のアメリカ映画。原題または英題:Total Recall、配給:REGENTS、劇場公開日:2020年11月27日、その他の公開日:1990年12月1日(日本初公開)
「氷の微笑」(92)のポール・バーホーベンが監督で、迂闊にも見ている時は気が付かなかったが、シャロン・ストーンが主人公シュワルツェネッガーの監視役・偽妻で、シュワ君にぶち殺される役であった。
記憶を植え付けられるという設定で、映像も含めて既視感を感じたが、この映画が「マトリックス(1999)」や「インセプション(2010)」に大きな影響を与えたということなのか。
30年以上昔の映画であるが、ヒロインのレイチェル・ティコティンが有色人(父がロシア系ユダヤ人で母がプエルトリコ人)で、強くて逞しくしっかりとアクションもこなしていて、とても良かった。ヒロイン像がかなり現代的で、驚かされもした。どうやら時代の先をいっていたらしい。
最後が真っ白で終わっていて、全てが夢との解釈もあるらしいが、夢を見させる装置に入るところで大暴れしている映像や自分を殺したら現実に戻れなくなると主張する人間を撃ち殺すシーンも有り、十分に納得できないし、それでは面白くないと思った。現実だったのか、全部夢だったのか?この終わり方自体も、「インセプション」(着ているシャツの違いから明確に現実であると解読できるものであったが)に影響を与えてる?
監督ポール・バーホーベン、製作バズ・フェイトシャンズ ロナルド・シャセット、製作総指揮マリオ・カサール 、アンドリュー・バイナ、原作フィリップ・K・ディック、原案
ロナルド・シャセット、 ダン・オバノン 、ジョン・ポービル、脚本ロナルド・シャセット 、ダン・オバノン 、ゲイリー・ゴールドマン、撮影ヨスト・バカーノ、特殊メイクロブ・ボッティン、美術ウィリアム・サンデル、編集フランク・J・ユリオステ、衣装エリカ・エデル・フィリップス、音楽ジェリー・ゴールドスミス。
出演
ダグアーノルド・シュワルツェネッガー、メリーナレイチェル・ティコティン、ローリーシャロン・ストーン、リクターマイケル・アイアンサイド、ジョージマーシャル・ベル、ヘルムマイケル・チャンピオン、ベニーメル・ジョンソン・Jr.、エジェマーロイ・ブロックスミス、ローズマリー・ダンスモア、コーヘイゲンロニー・コックス。