デス・レース2000年のレビュー・感想・評価
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混沌とした時代が産み落とした驚異的なブラックコメディ
ベトナム戦争の終結直前に公開された本作は、狂気と熱狂が相まった不思議なカルト現象をもたらした。そもそも舞台となる米大陸横断レースからして、スピードのみならず、「人をどれだけ轢き殺せるか」を競わせるという狂気じみた設定。しかも政府がこのレースを主催し、その一部始終が全米に生中継されるという有様だ。幸い本作は「ブラックコメディ」なので、バイオレンスもエロも余裕を持って受け止めることができる。が、時折、ジョークの中に本気で権力に殴り込みを仕掛けるような自由の渇望、反骨精神が見え隠れするから油断がならない。それにB級映画の帝王ことロジャー・コーマンが手がけていることもあり、低予算のもとでとんでもないものを作り上げて観客を驚かせようという意欲がみなぎっている。本作が人々の心を捉えて離さない理由はそこにあるのだろう。ちなみに監督のポール・バーテルは、本作の舞台となった「2000年」に亡くなったそうだ。
前情報全く入れずに観たら腰抜かした。 人を引くとポイント加算される...
前情報全く入れずに観たら腰抜かした。
人を引くとポイント加算される政府主催の大陸横断デスレース!
トンデモトンチキ映画の一言で済ませてもいいのだが、強烈な各キャラと車が強烈すぎる。
パッとしない若いスターロン。
そしてフランケンが段々かっこよく見えてくる不思議。
勿論世代ではないので今作の影響力がピンと来てないのだが、漫画アニメ影響受は確実にありそう。世代的にパッと思いついたのが↓。
・画面ライダーBlack RX ライドロン→フランケン車
・サイバーフォーミュラ ミッショネル→ジェーン車
・同グーデリアンとハイネルのライバル関係
・スティールボールランのレース設定
ロジャーコーマン最高
低予算映画の帝王、ロジャーコーマンが参加した人気カルト作品。
5年位前リバイバルやってたのですが観に行けなかったんですよね、悔しかったの思い出してレンタルしてきました。
主演はデヴィッド・キャラダイン、そのライバル役には「ロッキー」でブレイク前のスタローンが出演。
全体的にB級で本当に安っぽい、ですがそれが格好良いんですよね。
スタート地点の背景に見える近未来都市(アトムっぽい)は、大胆にイラストを使用。メインとなる車両達ももデザインが個性的です。
あとBGMがサイケで最高に格好良いですね。
そしてメインのレースは、国民からも大人気のデスレース。
レース中に一般市民を轢き殺すと、年齢・性別によりポイントが加算されるバイオレンスなルール。ちなみに高ポイントは赤ちゃんと老人という酷い採点基準です。
イメージ的には「マッドマックスなキャノンボール」ですね。
しかしターゲットとなる国民も、うまく楽しんでいるように参加しているフシがあるんですね。ここら辺のジョークの入れ方はうまいです。
そのマッドなルールにドライバー同士の殺し合い(ドライブ中や裏工作)と、そんな狂気のレースを中止すべく反政府組織も絡むからバンバン死んでいきます。
そんなレースはドライバーとナビが男女ペアなんですが、レディーは皆お色気サービス付きで和みますよ。
反政府組織が出てきたあたりから、政治が入って来てやや拗れるも終わってみれば大団円。
ロジャーコーマン最高ってなりましたよ!
スタローンの黒歴史なのか?
愛すべきエログロアイロニックなカルト映画。
有名なカルトなので心してみたが、実際には平凡に車が走るだけの時間が長くやや退屈だった。
ひき殺した人間でスコアが増えるルールは大変愉快なのだが、目立ったネタは安楽死病院くらいか…。
単純だけど。
2000人の狂人とかでもそうだけど、B級娯楽作ではあるけれどしっかり文明批判しているのはさすが。このアンバランス感がカルトになるんだろうけど。
当時の特撮はラジコンやら遠近法うまく使ったりとアナログ感たっぷりでなんだかほっとするなー。
肝心のレースシーンは今見ても迫力に損傷なし。きっちり楽しめる作品でした。
ロジャーコーマン仕事
これは酷い。徹底的にIQが低く突き抜けた感がカルトになった所以であろう。真面目に語ってもしょうがない内容で反知性の極みといったところ。
金をかけず内容も無く馬鹿しか画面に映ってないけど、それで映画をヒットさせることは可能、という点で夢がある作品。
ロッキーVSキル・ビル
笑っちゃうようなイカしたイカれた車の数々が子供の頃に憧れた感じで寧ろ格好良い。
R・コーマンだし陳腐なB級映画なのは解っていたがストーリー展開がくだらな過ぎてソコがまた良い雰囲気で堪らない。
男も女も全裸でマッサージの場面は笑えるしお色気サービスも満載。
スタローンの存在感も良い。
レジスタンスの健気で邪魔する行動がどれも滑稽で罠に陥るレーサーたちもマヌケ。
不謹慎極まりない轢きマクりな行為に残酷性よりも微笑が浮かぶ。
老人ホームの方々は無残な目に合わせない優しさに正義?が勝つお決まりなオチに70年代に撮られたからこそ許される全体的に。
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