劇場公開日 1998年6月20日

「僅かでも生き残る事が出来れば、きっと…」ディープ・インパクト 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0僅かでも生き残る事が出来れば、きっと…

2018年2月18日
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鑑賞方法:DVD/BD、CS/BS/ケーブル、映画館

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思い出しレビュー27本目。
『ディープ・インパクト』

『アルマゲドン』と同年に公開された小惑星衝突ムービー。
あちらが荒唐無稽なおバカムービーだったのに対し、こちらは正攻法のヒューマン・ドラマ仕立て。
政府、メディア、パイロットたち、ある父娘、若者カップルとその家族の運命が交錯する群像劇スタイルはしっくりくるし、作品としてもこちらの方が感動出来るし、面白い。

もし本当に小惑星衝突による終末の日を迎えたら…?
酷な言い方かもしれないが、全員助かるのは無理。犠牲は出る。
劇中でもラスト、未曾有の危機にある決断が下される。
助かる者、助かれない者の線引き…。
一応公平なやり方ではあったが、残酷だ。
助かるからと言っても、家族や愛する人、親しい人との永遠の別れ。
助かれない者は見捨てられたようなものだ。
しかし、僅かでも…。
生き残る事が出来れば、きっと…。

CGはちと粗い部分もあったが、実力派が織り成す人間ドラマが見応えあるものにしている。
最期の最期で確執解けるティア・レオーニとマクシミリアン・シェルの父娘ドラマが涙を誘う。
イライジャ・ウッドとリリー・ソヴィエスキーの若いカップルに希望を見出だす。
そして、現実より早く誕生した黒人大統領モーガン・フリーマンの安定っぷり。

近大