沈黙の断崖

劇場公開日:

解説

有毒廃棄物を不当投棄する巨大企業の陰謀に挑む、環境保護調査官の活躍を描いた西部劇調のサスペンス・アクション。「グリマーマン」のスティーヴン・セガールが製作・主演を手掛け、今回は得意のマーシャル・アーツを生かしたアクション・シーンのほか、挿入曲の作曲とギターの腕前も披露している。日本公開にあたり、「沈黙」シリーズ完結篇と銘打たれたが、「沈黙の戦艦」と「暴走特急」を除いて個々の作品の物語や登場人物に関連はない。監督は『ER/緊急救命室』などを手掛けたTV界のベテランで、これが初の劇場用映画のフェリックス・エンリケス・アルカラ。原案・製作総指揮は「理由」のジェブ・スチュアート、脚本はスチュアートとTV『オン・ジ・エアー』のフィリップ・モートンの共同。製作はセガールとパートナーのジュリアス・R・ナッソ。撮影は「メジャーリーグ2」のトム・ホートン、音楽は「ザ・ロック」のニック・グレニー=スミス、美術は「ジョーズ」「未知との遭遇」のジョー・アルヴェス、編集は「沈黙の戦艦」「沈黙の要塞」のロバート・A・フェレッティ、衣裳は「フリントストーン/モダン石器時代」のロザンナ・ノートン。共演は「バッドボーイズ」のマーグ・ヘルゲンバーガー、「潜望鏡を上げろ」のハリー・ディーン・スタントン、「ザ・ターゲット」のスティーヴン・ラング、「天国の門」のクリス・クリストファーソン、ロックグループ〈ザ・バンド〉のドラマーで、「フィーリング・ミネソタ」などの出演作もあるリヴォン・ヘルムほか。また音楽好きのセガールらしく、マーク・コリー、ランディ・トラヴィス、トラヴィス・トリット、そして伝説的な歌手ロレッタ・リンの双子の娘パッツィとペギーらが出演している。

1997年製作/104分/アメリカ
原題または英題:Fire Dowm Below
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:1997年11月8日

ストーリー

険しい山々が連なるケンタッキー州東部。米国環境保護庁EPAの調査官ジャック・タガート(スティーヴン・セガール)は、調査中に事故死に見せかけて殺された同僚に代わって、この地を訪れた。町の人々は丘の上の教会を中心にのどかな生活を送っているが、有害な産業廃棄物の影響と見られる環境汚染が進んでいた。山には閉鎖された鉱山があり、夜陰に乗じてヘリコプターで大量のドラム缶が運ばれているらしい。彼は身分を隠して住民たちの生活に溶け込みながら、調査を開始した。ダガートは幼い頃に銃が暴発して父親を死なせてしまった悲劇的な過去を持ち、町の人々から除け者にされている女性サラ・ケロッグ(マーグ・ヘルゲンバーガー)と出会う。始めは頑だった彼女も彼の優しさに触れ、いつしか好意を寄せる。一方、次第に町を覆う陰謀の全貌が明らかになり、鉱業界の大物オーリン(クリス・クリストファーソン)の影が浮かび上がる。オーリンは町の人々を買収しており、誰もタガートに協力しない。やがて、彼の身にも危険が迫る。町のゴロツキたちの不穏な空気、険しい山道を走る彼の車を襲う巨大なトレーラー……。そして、サラや情報屋コットン(ハリー・ディーン・スタントン)にも敵の魔手が迫る。タガートは町の人々に正義を訴えるが、賛同者はいない。猛毒の廃液が堆く積まれた鉱山に潜入したタガートは一味と銃撃戦を展開。サラの兄アール(スティーヴン・ラング)も敵の仲間で、しかも彼らの父親の死は、サラとの近親相姦を咎められたアールが父親を殺し、サラに罪をなすりつけたものだった。タガートは襲ってきたアールを倒し、サラを保護する。よき協力者だったグツドール神父(リヴォン・ヘルム)が殺されるに及んで怒りに燃えたタガートは、オーリンを逮捕する。だが、敵は素早く手を回し、裁判で争った結果、軽い罰金刑だけで済んだ。上司までもオーリンに買収されていることを知ったタガートは、独力でオーリンを追い詰め、正義の銃弾を相手に撃ち込んだ。事件が解決し、タガートはサラと彼女の息子の待つ家に向かった。

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映画レビュー

4.0男セガール、逞しさと優しさで戦います。でもねえ環境破壊反対訴えるなら、ドボンはダメよ(苦笑)

2017年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

笑える

楽しい

興奮

一人で巨悪に戦いを挑むワンマンアーミー映画じゃなくて、助けがあって初めて巨悪と戦えるアクション映画。それこそがセガール映画を好きな理由なんだなと、初めてボクはこの映画で自覚すること出来たかも。
爺さん牧師がセガールへ協力すると約束するシーン、ハリー・ディーン・スタントンが素性をセガールへ明かすシーンは、例えどれだけ微力だろうと正しい事をしたいという、ものすっごく尊敬できる正義感の象徴だった。てっきりスティーブン・ラングの兄貴もそっちかなと思ってたのに、こっちは只の外道野郎だったのがまあ残念だわw
しっかしまあセガール相手じゃ、デッカイ不正も塵同然やなw敵さんにそれを学べる知能がありゃまだマシだったが、いかんせん極めつけのバカなもんで可哀想や。あ、でも息子の方はマシな方になってくれたね。ボスを射殺しなかったのも良かった。殺しちゃ終わりだもんね。
ていうわけでセガール映画久しぶりの大当たり。『イントゥ・ザ・サン』の苦痛はこれでチャラになったし安堵。

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平田 一

2.5映画館にて観賞

2017年5月20日
Androidアプリから投稿
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shallowwhite

2.5激おこセガール

2017年1月12日
iPhoneアプリから投稿

不法投棄に激おこセガール先生 恋に戦闘に大活躍

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キョウa.k.aギョウザニスト

3.0セガール作品の中ではまずまずの内容

2015年3月23日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

これまでのセガール映画同様に力ずくで解決しようとはせずに町の人達と心を通わせながら巨悪に立ち向かおうとするのが今までとは違うのだが、それでも最終的には力ずくになってしまうし、あの毒物の中で銃を乱射するのが何ともアメリカ映画だなぁ

丁々発止なセリフのやりとりが観ていて面白かったし、あの武骨な指でギターまで弾いてしまいついには女性と恋愛関係まで…どうしたセガール(笑)

セガール映画の中ではなかなか良い出来だと思うが‘断崖’は一度しか映らない(笑)

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松井の天井直撃ホームラン

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