血を吸うカメラ

ALLTIME BEST

劇場公開日:1961年7月14日

解説・あらすじ

「赤い靴」「黒水仙」などで知られるイギリスの巨匠マイケル・パウエルが1960年に発表したサイコスリラー。映画の撮影助手をしながらヌード撮影のアルバイトをしている平凡な青年マークには、恐ろしい裏の顔があった。それは、死ぬ間際の人間の恐怖の表情をカメラに収めること。マークの亡父は人間の“恐怖”に対する反応を研究していた心理学者で、マークは幼少期にその実験台にされたトラウマから異常な性癖を持つようになったのだ。ナイフを仕込んだ小型カメラを構えたマークは、娼婦やモデルを次々と手にかけていく。主演は「プリンセス・シシー」のカール・ベーム。

1960年製作/101分/イギリス
原題または英題:Peeping Tom
配給:東和
劇場公開日:1961年7月14日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

未評価 意外や、B級スプラッターではなかった

2025年10月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 女性の恐怖の表情を映像として撮影する事に憑りつかれた男の物語です。この安っぽいタイトルから、65年前のB級スプラッターの原初版なのかな程度の認識で観たのですが、いやいや、「見る者」「見られる者」「それを撮る者」の心理を深く見据えた非常に真っ当な作品で、その事が却って意外でした。現在の眼で見れば残虐シーンなどほとんど無いに等しいのですが、 公開当時には残酷さや過剰な性的表現が各方面から袋叩きだったというのですから評価なんて分からないものです。

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La Strada

未評価 血を吸うカメラ

2025年10月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

新宿 K's cinemaで《奇想天外映画祭2025》マイケル・パウエル監督『血を吸うカメラ』鑑賞。原題『Peeping Tom』から分かるとおり"のぞき"の性癖を持つ男がエスカレートして… という話。今から観ると"奇想天外"感は無いが(確かに変態ではあるが…)製作の1960年当時は総スカンを食らったらしい。#72

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はにわちゃん

3.5 【”Peeping Tom” 幼い時の父による心理実験により、歪んだ性癖を持ってしまった哀しき男の物語。】

2023年8月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

難しい

■心理学者の父親の心理実験材料にされた幼いマークは、実験の末、狂気の淵に追いやられる。
 成長したマークは映画の撮影助手として働きながら、副業で娼婦たちのエロティックな写真撮影を行っていた。
 やがて彼は女性の死の間際の表情を撮りたいと熱望するようになってしまう。

◆感想

・公開年が、ナント1961年である。

・60年以上前に、”女性の死の間際の表情を撮りたい”と言う異常なる性癖を持った男の物語を作ろうと考えたマイケル・パウエル監督の発想が凄い。

<2023年に今作を観ると、影響を受けた映画が多いんだなという事が分かる先駆者的サイコスリラー作品。>

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NOBU

4.0 傑作!

2021年9月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

同時期に公開されたヒッチコック名作「サイコ」の陰に隠れ、公開当時、性的・暴力的な内容が時代に受け入れられなかったサイコスリラーの傑作。直接的な殺戮シーンはないがイメージすることで、より怖さが増幅される😱。原題、Peeping Tom にサイコ野郎、誕生のヒミツが…。

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movie freaks

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