劇場公開日 1975年6月28日

タワーリング・インフェルノのレビュー・感想・評価

全82件中、81~82件目を表示

4.0大物多数出演の大作

2013年2月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

総合:    80
ストーリー: 85
キャスト: 80
演出: 80
ビジュアル: 80
音楽: 65

 ニューマン、マックイーンの二大俳優をはじめとしてその他も豪華出演陣で固められているが、しかし「ポセイドン・アドベンチャー」のハックマンほどの絶対的存在感はない。それはこの危機にたいしてそれぞれがどのような対応をとるのかを個別に追っていったためだろう。自分勝手な対応をとる者、諦めてしまう者、極限状態で自分を見つめ直す者、混乱して正常な行動をとれない者、なんとか自分が出来ることを最大限する者、英雄的な者から凡人、果ては悪役まで一揃いしている。そして彼らがそれぞれに描かれるために、中心となる登場人物の焦点が分散してしまった感はある。
 だがそれでも物語は良く出来ている。火災が起きる要因や、その背景にある企業側の暗部は、災害が一人の悪人によるものだけではないというのがわかる。その後も迫りくる危機に対する対抗策の実行が休む間もなく出てくるし、その中で繰り広げられる人間模様も同様である。悲惨な結末もあればそうでないものもあり、多様な展開を見て取れる。制作年を考えれば映像も健闘している。

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Cape God

4.5消防士だけに視野を狭めず、人間という大きな視野で

2011年9月21日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

バックドラフトはカッコイイ消防士を描いた作品だが、この映画については本当の消防士をリアルに描いている。カッコよさとはかけ離れ、人命救助のために貪りつくように行動する消防士という印象をうけた。さらにここからがこの映画の真骨頂だが、消防士映画で消防士の戦いと同時に消防士以外の被害者、原因を作った建設者の反応、葛藤、恋愛を見事に描いている。これでドキュメンタリーとは言わせない監督の意図がわかる。
元々はあの大きい塔は金儲けのために建てられ、黒字にするため建設費を削減し、僅かな可能性での事故を鵜呑みにした建設者はこれを「シンボル」だと言って世間に公表した。よく考えて欲しい。つい最近起きた原発事故を。人の命よりも金儲けを優先した結果だろう。最後ダグが塔の事を「人間の愚かさの象徴」と言っている。この映画のメッセージはとてつもなく大きい。

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