劇場公開日 1975年6月28日

タワーリング・インフェルノのレビュー・感想・評価

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4.5消防士だけに視野を狭めず、人間という大きな視野で

2011年9月21日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

バックドラフトはカッコイイ消防士を描いた作品だが、この映画については本当の消防士をリアルに描いている。カッコよさとはかけ離れ、人命救助のために貪りつくように行動する消防士という印象をうけた。さらにここからがこの映画の真骨頂だが、消防士映画で消防士の戦いと同時に消防士以外の被害者、原因を作った建設者の反応、葛藤、恋愛を見事に描いている。これでドキュメンタリーとは言わせない監督の意図がわかる。
元々はあの大きい塔は金儲けのために建てられ、黒字にするため建設費を削減し、僅かな可能性での事故を鵜呑みにした建設者はこれを「シンボル」だと言って世間に公表した。よく考えて欲しい。つい最近起きた原発事故を。人の命よりも金儲けを優先した結果だろう。最後ダグが塔の事を「人間の愚かさの象徴」と言っている。この映画のメッセージはとてつもなく大きい。

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