「The Best of パニック映画、ということで。」タワーリング・インフェルノ Haihaiさんの映画レビュー(感想・評価)
The Best of パニック映画、ということで。
1974(日本は1975)年公開のアメリカ映画。
ワーナーブラザースと20世紀フォックスが共同で製作・配給した、歴史に残る超高層ビル火災パニック映画。
アカデミー賞8部門でノミネートされ、撮影賞、編集賞、歌曲賞を受賞した。
監督:ジョン・ギラーミン
脚本:スターリング・シリファント
主な配役
【消防士マイケル・オハラハン】:スティーブ・マックイーン
【設計士ダグ・ロバーツ】:ポール・ニューマン
【ダグの恋人 スーザン・フランクリン】:フェイ・ダナウェイ
【ビルオーナー ジェームズ・ダンカン】:ウィリアム・ホールデン
【詐欺師ハーリー・クレイボーン】:フレッド・アステア
当時はパニック映画のブームだった。
本作の前には、
『日本沈没』、『ポセイドン・アドベンチャー』
後には、
『大地震』、『ジョーズ』
など名作が目白押しだ。
パニック映画は、
自然災害・人災・事故などの奇禍に見舞われた人間がどのように振る舞い、どのように立ち向かうかを描くものが多く、
そのような作品は、結局のところ「人間性」をテーマにすることになる。
本作はとにかく登場人物が多い。
『遠すぎた橋』レベルだ。
◆自分の非を認めない者、
◆他人を押しのけても自分が助かりたい者、
◆世間体がとにかく大事な者、
・・・
登場人物たちのキャラ設定が非常に巧みで、
善と悪の対比がうまく描かれている。
良い意味で、ポール・ニューマンとスティーブ・マックイーンという ”ビッグスター” 頼みの映画になっていないし、だめキャラの存在がふたりを輝かせてもいる。
公開時、劇場で見たのだが、
当時は入れ替え制ではないので、一度入場すると何回でも見ることができた。土曜日の夜だとオールナイトだ。
つまり、理解できるまで繰り返し見ることができたのだ。
これは大きい。
この作品を超えるパニック映画を作るのは並大抵なことではないし、
今後も時代を問わず、なにかを我々に問いかけ続けてくれるだろう。
文句なし☆5.0
いいね ありがとうございました😊昭和はオールナイトが多かったですね。あと 家庭用ビデオも普及以前だったので 繰り返し見るのは理にかなってました。ただ売店のサンドウィッチは すごい高くてパッサパサでした。単なる市販のもの箱詰めでした。失礼します。