劇場公開日 1975年6月28日

「大物多数出演の大作」タワーリング・インフェルノ Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0大物多数出演の大作

2013年2月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

総合:    80
ストーリー: 85
キャスト: 80
演出: 80
ビジュアル: 80
音楽: 65

 ニューマン、マックイーンの二大俳優をはじめとしてその他も豪華出演陣で固められているが、しかし「ポセイドン・アドベンチャー」のハックマンほどの絶対的存在感はない。それはこの危機にたいしてそれぞれがどのような対応をとるのかを個別に追っていったためだろう。自分勝手な対応をとる者、諦めてしまう者、極限状態で自分を見つめ直す者、混乱して正常な行動をとれない者、なんとか自分が出来ることを最大限する者、英雄的な者から凡人、果ては悪役まで一揃いしている。そして彼らがそれぞれに描かれるために、中心となる登場人物の焦点が分散してしまった感はある。
 だがそれでも物語は良く出来ている。火災が起きる要因や、その背景にある企業側の暗部は、災害が一人の悪人によるものだけではないというのがわかる。その後も迫りくる危機に対する対抗策の実行が休む間もなく出てくるし、その中で繰り広げられる人間模様も同様である。悲惨な結末もあればそうでないものもあり、多様な展開を見て取れる。制作年を考えれば映像も健闘している。

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Cape God