劇場公開日 1975年6月28日

「柔剛、甲乙付け難し」タワーリング・インフェルノ pipiさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0柔剛、甲乙付け難し

2021年3月28日
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鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

萌える

あぁ、もう、子供の頃から何度観た事でしょうか。
本当に好きなものの前には言葉は無力です。
両雄並び立つのが好きなのです。
硬軟、剛柔、それぞれに良さと魅力があります。
メルセデスもフェラーリもどちらも好きなのです。
敢えてどちらか一方を選べと言われればスティーブ・マックィーンですが、世の中、左右白黒付けるよりも「同じ階層の住人」である事の方が肝要ではないでしょうか。大切なのはx軸、y軸よりもz軸だと思いますね。

はい、キャストの話ばかりしてしまいましたが、ストーリーもパニック映画の原点&頂点の座を未だ譲らずだと思いますね。
「コストを削るなら階層を削れ」とポール演じるダグは言い放ちます。
対してマックィーンasオハラハンも「設計屋は高さを競い合う」とも・・・。
日本でも一時期、過去の手抜き工事が集中的に話題になった事がありますが、吾妻ひでお氏の「失踪日記」を読めば、それがいかに日常的な事であったのかわかりますよ。
ですから、高さを競い合うのは本当に愚かな話だと思います。バベルの塔ですね。タワーマンションなど、怖くて購入出来ないです。1泊2泊程度ならばともかくね。
この50年経っても色褪せないリアリティ、本当に見事です。
本作に影響を受けたり、オマージュとして活用したりした作品も山のようにありますね。トラブルを火災以外に差し替えての上手なパニックストーリー作品が多々ありました。
(子供向け漫画では、手塚治虫先生や魔夜峰央先生作品にも見られたなぁ)

あぁ、あまりに好き過ぎると論理的レビューが出来なくなるケースもあるものですね。
一時期、レンタルビデオ屋にもVODにもまったく無く、よもや二度と観られないのか!?と不安になった事もありましたが、現在はそのような心配も通り過ぎたようです。

長広舌になりました。
未視聴の方はなるべく観てね。
最も言いたいことはそれだけです。

pipi
pipiさんのコメント
2023年8月5日

赤星さん
コメントありがとうございます♪

本作、今の時代なら小学校での割引券配布は避けるかもですねー。
夏休み前に、割引券やら広告やらの配布ありましたねー、懐かしい!

10年前頃かな、息子に観せようとレンタルビデオ屋もVODも探しまくったんですがまったく無い時期があったのです。2度と観られなくなるのか?とDVD入手しておかなかった事を大変後悔しましたが、映画館上映するくらいですから大丈夫そうですね。

pipi
赤星さんのコメント
2023年8月2日

こんにちは。
何と、今やってるとは!
小学4年の時に割引券を学校で配布され、友達と映画館に行ったと思います。S49年かな?もう以来スーパーヘビロテで視てしまう。
DVDも持ってました。
最後の消火作戦は強烈なラストシーン。忘れません

赤星
Mさんのコメント
2023年7月23日

1つの画面にスティーブ・マックイーンとポール・ニューマン二人がいるのですから。これはもう、それだけで涙ものです。
この映画を見ると、高いビルには上りたくなくなりますね。

M
KENZO一級建築士事務所さんのコメント
2022年3月11日

あの後もたくさんの「♥共感」ありがとうございました。
仕事柄、建物を気に掛けながら映画鑑賞、と言いたいところですが、作品の中で有名建築がじっくりと映し出されることは殆どありませんので。そんな中で「未来世紀ブラジル」はパリ郊外の有名建築家が設計した集合住宅が舞台でしたので、逆に後年見に行くことはありました。
それよりも映画鑑賞で意識させられるのは「太陽は夜も輝く」や「バベットの晩餐会」など枚挙にいとまがありませんが、殆どの欧米映画にキリスト教思想が覆い被っていることです。私はキリスト教信者ではありませんが、むしろ興味深く観ています。
長くなりました。では、今後のpipiさんのレビューを楽しみにしています。

KENZO一級建築士事務所
pipiさんのコメント
2021年5月6日

レプリカントさん、コメントありがとうございます。

最近は残虐描写があまりにも氾濫していますものね。
人間の危機意識を正しく機能させるには、日常的には残虐なものへの感性が麻痺せぬよう、タワーリングインフェルノから恐怖を受けるくらいの感性を維持することが大切な気がしています。

pipi