母の旅路(1958)
劇場公開日:1958年9月21日
解説
川口松太郎原作の母物でサーカスの花形だった三益愛子が令夫人となるが、またサーカスに舞い戻り夫と娘の幸福を一人祈るという物語。脚色は「サザエさんの婚約旅行」の笠原良三、監督は「踊子」の清水宏(1)が久方振りに担当する。撮影は「夜霧の滑走路」の秋野友宏。「風流温泉日記」の三益愛子、「素っ裸の青春」の仁木多鶴子、「ぶっつけ本番」の佐野周二をはじめ、金田一敦子・藤間紫らが出演する。
1958年製作/92分/日本
劇場公開日:1958年9月21日
ストーリー
お京はタイガーサーカスの花形で、戦時中このサーカス団にころがり込んでお京の夫となった病弱な晋吾の代りに、実質上の団長格でもある。娘の泰子はまだ中学生だが芸の才能はすばらしく、お京は泰子が後継者となる日を楽しみにしている。だが泰子自身は高校へ進みたいと思っていた。ある日晋吾は幼馴染の伊吹和子にあい、実業家だった彼の父の遺産を和子があずかっているのを知り、実業家として再出発しようと決心する。お京はサーカスを止めることに反対だったが、夫や娘の将来を考えて座員達と別れた。お京は奥様修業に身を入れるが、晋吾や泰子はそんなお京を半ば頼もしげに、半ば心配そうに見守っている。その頃、お京は泰子の学校の授業参観やPTAの席上で常識はずれの失敗をやり、他の父兄からヒンシュクされるという事件が起った。そのあと、泰子の誕生日に級友達を招待したが、来たのは和子の娘光子だけだった。以来、泰子は学校へも行かなくなった。晋吾の社長就任の祝賀会でも、お京の善意がまたまた失敗をまねいた。来賓たちは彼女の前身を噂しあい、一方、晋吾と和子の過去のロマンスまでが口の端にのぼった。お京はいたたまれぬ思いだった。一生懸命やろうとすればするほど夫や娘に恥をかかせることになる--お京は泰子の身柄を和子に頼んで、ついに家を出、サーカスに帰った。いまは気持を直して通学する泰子は、サーカスの巡業先に母をたずね、家へ帰ってくれるようとりすがったが、お京は聞き入れず、“ママと一緒にここにいます”という泰子を冷たく追いかえした。そのお京の瞳には、熱い涙がひかっていた。
スタッフ・キャスト
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笹井京子三益愛子
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笹井晋吾佐野周二
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笹井泰子仁木多鶴子
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伊吹和子藤間紫
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伊吹光代金田一敦子
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伊吹春夫鈴木義広
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三郎田宮二郎
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有原清伊沢一郎
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国男浜口喜博
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信男伊藤直保
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佐吉老人伊達正
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かおる南左斗子
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ユリ紺野ユカ
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里見花布辰男
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松木大山健二
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山村夫人平井岐代子
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田島夫人耕田久鯉子
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瀬長夫人岡村文子
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森田先生丸山修
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谷野先生穂高のり子
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令子千早景以子
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葉子田中三津子
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晶子水木麗子
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町子三宅川和子
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圭子真中陽子
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しげ町田博子
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きよ本山雅子
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みよ小笠原まり子
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来賓客A宮島城司
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来賓客B河原侃二
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そば屋の親爺小杉光史
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村のお偉方A酒井三郎
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村のお偉方B杉森麟
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村のお偉方C佐々木正時
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サーカスの女西川紀久子