黄昏に瞳やさしく

劇場公開日:

解説

老大学教授と、彼の息子の嫁と孫娘の3人の奇妙な同居生活を描いたハートフル・ロマン。監督は「かぼちゃ大王」のフランチェスカ・アルキブジで、彼女の監督第2作。脚本はアルキブジ、グロリア・マラテスタ、クローディア・スバリジア。製作総指揮はグイド・デ・ラウレンティス。撮影はパオロ・カルネラ。音楽はロベルト・ガトーとバティスタ・レナ。美術はオスヴァルド・デシデーリ。編集はロベルト・ミッシローリ。衣裳はパオラ・マルケジン。出演は「BARに灯ともる頃」の故・マルチェロ・マストロヤンニ、「沈黙の女」のサンドリーヌ・ボネールほか。

1990年製作/99分/イタリア・フランス合作
原題または英題:Verso sera
配給:アルシネテラン
劇場公開日:1999年9月18日

ストーリー

共産主義信奉者の大学教授ブルスキ(マルチェロ・マストロヤンニ)は規則正しい生活を送るのが身上の保守的な人間。ある日、疎遠な息子オリヴィエロから離婚寸前の妻ステラ(サンドリーヌ・ボネール)が出て行ったため、4歳の娘パペレを託される。利発だがちょっと変わった孫娘との生活にとまどうブルスキだが、やがて感受性豊かな彼女との生活が楽しみになる。ところがそこにステラが転がり込んできて状況は一転。奔放で粗野なステラは自分の都合だけでパペレを振り回し、ブルスキと衝突を続けたあげく家を追い出される。1カ月後、交通事故にあったステラを探しあてたブルスキは彼女を家に連れ帰る。奇妙な共同生活が続くなか、ブルスキはステラを本当の娘のように思い始め、3人は家族のようになった。ブルスキから教育を受けて新たな世界に目覚めるステラだが、彼との生活は窮屈だった。ある日、ステラはパペレを連れて家を出て行く。残されたブルスキは人生の黄昏をかみしめるのだった。

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