「ヒッチらしさは希薄」ダイヤルMを廻せ! 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)
ヒッチらしさは希薄
先に犯人を提示する倒叙形式ですが、舞台劇の映画化でプロットが入り組んでいるので映像技術より膨大なセリフで成立した作品です。
ヒッチによると舞台を映画化する場合、余計な説明的な場面を追加してしまうのでドラマの印象が弱くなることが多い。故に舞台をそのまま映画にするように努めている、ということです。
犯人は元来被害者であり、加害者が救われる、というスッキリしないストーリーも違和感があります。
それなりにヒッチらしいケレンな映像はあるもののヒッチの王道とは言い難い作品です。
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