劇場公開日 2018年7月24日

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「映画が描いた最高の死神‼️」第七の封印 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0映画が描いた最高の死神‼️

2023年5月28日
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十字軍の遠征からの帰途につく騎士。どうやら死期が迫っているらしく、死神が迎えに来る。騎士は自らの信仰心と生き延びるために、死神にチェスを挑む・・・スウェーデンを代表する映画監督イングマール・ベルイマンの作品の中でも「野いちご」「処女の泉」「仮面ペルソナ」と並ぶ最高傑作だと思います。ベルイマン監督の作品は難解なイメージがあると思いますが、この作品は騎士と死神の心理的な駆け引きを重厚な演出と暗く美しい映像美で描いてます。騎士と死神がチェスをするシーンのビジュアルというか構図、そしてラスト、死神が騎士とその家族たちを"連れて"いくシーンなんか、いつまでも頭の片隅に残ってます。この作品の60年後に公開された「フォースの覚醒」でもあんまり変わっていないマックス・フォン・シドーの存在感や、その後の死神のイメージを決定付けたというか、死神にしか見えないベント・エーケロートが強烈ですね。

活動写真愛好家