大逆転(1983)

劇場公開日:

解説

大富豪の非人間的ないたずらで天国と地獄を味合った2人の男が、大富豪に復讐するまでを描く喜劇。製作はアーロン・ルッソ。監督は「ブルース・ブラザース」のジョン・ランディスが担当し、エグゼクティヴ・プロデューサーをランディスとコンビのジョージ・フォルシー・ジュニアがつとめている。脚本をティモシー・ハリスとハーシェル・ウェイング・ロッドが執筆し、撮影をロバート・ペインター、音楽をエルマー・バーンスタイン、衣裳をランディス夫人のデボラ・ナドゥールマンが手掛けている。出演はダン・エイクロイド、エディ・マーフィ、ラルフ・ベラミー、「ボートニック」以来13年ぶりのドン・アメチ、ジェイミー・リー・力ーティスなど。日本版字幕は戸田奈津子。テクニカラー(プリントはメトロカラー)、ビスタサイズ。1983年作品。

1983年製作/アメリカ
原題または英題:Trading Places
配給:パラマウント映画=CIC
劇場公開日:1983年12月17日

ストーリー

年の瀬もおしせまったある日、フィラデルフィアのセンター・シティにある豪邸でルイス・ウィンソープ3世(ダン・エイクロイド)が起床し、執事のコールマンがかいがいしく世話をする。ルイスは若いながら金儲けの手腕にたけており、ランドルフ(ラルフ・ベラミー)とモーティマー(ドン・アメチ)のデューク兄弟が創設し会長をしているデューク&デューク商品仲買会社の重役をしている。デューク兄弟は上流紳士の集うヘリテージ・クラブに向かう途中、自動車にすえつけられているパソコンと電話を使い、豚肉の取引で34万700ドルを儲けた。ルイスはクラブで給料支払いの小切手をデューク兄弟に手渡し、サインをもらう。その中にビークスなる人物あての小切手があったが、モーティマーは極秘だといって自分のポケットにしまい込む。ルイスは2人の甥の娘ペネロープと近く結婚することになっていた。一方、歩道では足の不自由な黒人のヴェトナム復員兵が、道ゆく人に小銭をせびっていた。ところが警官が現れると、「奇跡だ、歩けるようになった。神よありがとう」と叫んで歩き出す。この若者ビリー・ヴァレンタイン(エディ・マーフィ)がヘリテージ・クラブの前で、ルイスとぶつかった。ルイスが確かめもせずに、泥棒とわめいたので、ビリーはクラブの中に逃げ込んだ。あとを警官隊が追いかけ、ビリーを捕えた。その様を見ながら、ランドルフは「あの若者は貧しい環境の犠牲者だ。ちゃんとした環境を与えれば、ルイスと同じように会社をうまく経営していくだろう」と弟にしゃべる。2人は環境が人間にどんな影響を与えるかについて賭けをした。コールマンはデューク兄弟の科学実験の計画について指示され、「ろくでなし」とつぶやく。ビリーはデューク兄弟によって釈放されて、2人から「自分たちは私財を投じて、社会的に恵まれぬ人に社会復帰をさせる事業をやっている」と聞かされた。2人は彼に邸宅、銀行口座、年俸8万ドルの職を提供する。半信半疑のビリーは邸宅に連れてゆかれ、上流生活の喜びにひたる。一方、ヘリテージ・クラブでは、デューク兄弟の命をうけたビークスが画策し、ルイスは泥棒の罪でつかまる。警察では、彼の服から麻薬が見つかり、留置場では他の囚人に服をはぎとられるなど散々な目に遭う。ペネロープの尽力で釈放されたルイス。そこへ、けばけばしい身なりのどうみても娼婦でしかないオフィーリア(ジェイミー・リー・力ーティス)が抱きつき、麻薬をねだる。これもビークスの仕組んだ罠だったが、そうとは知らぬぺネロープは怒って行ってしまう。ルイスはオフィーリアからタクシー代を借りると、センター・シティの邸宅へ行くが、コールマンは知らんぷりをして入れない。銀行でも冷たく断わられてしまう。ルイスの話を信用せぬものの、オフィーリアは彼を自分のアパートにとめてやる。ビリーはデューク&デューク社に出社し、豚肉の取引で数10万ドルを稼ぐ。それから3週間で、ビリーはデューク&デューク社のゴールデン・ボーイとなった。ルイスの方は、どん底におち苦しむ。会社のクリスマス・パーティーに忍び込んだルイスは見つかり、追い出されてしまう。ランドルフの理論の正しさが証明され、モーティマーから賭け金1ドルを受け取る。これをトイレで聞いて真相を知ったビリーは、ルイスの後を追い、自殺を図ったルイスを邸宅に連れてきて、デューク兄弟の陰謀を説明した。ルイス、ビリー、オフィーリア、コールマンは協力して、復讐を計画。TVをみてオフィーリアが叫ぶ。「この男が貴方に麻薬をねだれっていって金をくれたのよ」。TVには来年度のオレンジ収穫量見積書をマイアミから農務省へ運ぶ特別保安官ビークスが写っていた。デューク兄弟は一足先に見積書を見て、オレンジ・ジュース市場で有利な取引をしようという魂胆だ。ルイスら4人は、ビークスの乗った列車に同乗し、変装してビークスに接近。巧みに見積書の入ったブリーフケースをすりかえる。そして、猿のぬいぐるみを着せてオスの猿と同じ檻に入れる。発情したオス猿に彼は犯され、アフリカに運ばれていった。暗い駐車場でブリーフケースを受け取るデューク兄弟。デューク兄弟は、オレンジは大豊作という偽の見積書を読むと、取引所に乗り込み、社員に何が何でも買えと指令する。ルイスとビリーも取引所に行き、売り一本槍で押しまくる。値が下がると一転して買いまくり、天井を打つと、今度は売りに転じた。と、そこで農務長官の来年のオレンジ収穫量は平年並みという発表があり、値は大暴落しデューク兄弟は破産してしまった。大金持ちになったルイスら4人はカリブ海でのんびりと休日を楽しむ。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第41回 ゴールデングローブ賞(1984年)

ノミネート

最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)  
最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) エディ・マーフィ
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映画レビュー

4.5ジェイミーリーカーティスがとにかくキュート! 凄くいい! フィリッ...

2024年12月12日
iPhoneアプリから投稿

ジェイミーリーカーティスがとにかくキュート! 凄くいい!
フィリップ・シーモア・ホフマンが若い、チョイ役だけどすぐ分かった。
こういう何も考えず楽に観れる映画は貴重だし、年末に観るべき映画。昭和に戻りたくなった

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Mk.plass

2.0くすりともできないコメディ映画

2024年12月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

単純

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蜷川吝塀

3.0テーマの描き方が中途半端

2024年11月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 『人の成功を決めるのは遺伝か環境か』というテーマに惹かれ鑑賞。人の成功を決めるのが遺伝だったら夢も希望も無いので、当然環境が大事という展開になるのだが、その描き方が中途半端で残念だった。

 株や先物取引などで成功するには、十分な知識や経験、思考力が必要で、センスだけでやっていけるようなものではない。にもかかわらず、貧民から富豪になったビリーが、持ち前のセンスだけで成功する展開が安易で面白くない。富豪から貧民に堕ちたルイスも、ただ窮状を嘆くだけで、現状を認めて挽回しようとするような気概を見せない。

 そうではなくて、ビリーは仕事について行くために必死で勉強したり積極的に情報収集したりする。そしてルイスは持ち前のポテンシャルの高さで、小さな商売で起業でもして底辺から這い上がるくらいのストーリーだったら面白かった。人の成功には環境の影響が大いにある。だが、環境で全て決まるような単純な問題ではないし、本人次第で状況はいくらでも変えられる。そういったメッセージ性があった方が、ストーリーに深みが出たはずだ。コメディだからそこを真面目に突っ込んでも仕方無い、とはならないと思う。

 序盤の大逆転が起こる経緯部分の説明と、終盤の悪い奴に復讐しようという展開を大幅にカットして、このテーマを掘り下げる映画だったら良かった。そうなると、映画の内容がそもそも変わってしまうが。

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根岸 圭一

2.5超古典的

2024年9月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

今観るとそれしか言うことないくらい古典映画

変なところとかがあんまりないのは逆に驚きましたね

エディーマーフィーホームレスだったのに有能過ぎだろとか思いましたがスーツ姿がかっこいいので良し

思い出補正で観る映画
私のような初見で観るとあーくらいで終わる映画

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高い坂