ダーティ・メリー クレイジー・ラリーのレビュー・感想・評価
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時代的背景からすると亜流作品だが、カルト的魅力もあり
本作は見ている筈なのですが何故か私の鑑賞記録に無いので、恐らくテレビ放送か何かで見たのかも知れません。
本作は完全に『バニシング・ポイント』に影響された作品であると思われますが、今回見直してコンセプトが全く違う作品であることが分かりました。
『バニシング~』はアメリカンニューシネマ枠でかなりの社会性を帯びた作品でしたが、本作は完全に娯楽に振り切った作品になっていました。
所謂『バニシング~』の娯楽要素(カーチェイスシークエンス)のみ抽出・拡張して、今だと『ワイルド・スピード』シリーズの先駆けの様な作品だったのかも知れませんね。
そういう意味では、当時はアメリカンニューシネマというムーブメントの真っ只中でありながらも(その流れに乗ったふりをして)作り手の真の思いは娯楽映画を作りたい方が勝っていたのでしょう。
但し、当時のムーブメントから犯罪者側を主役にしているせいもあり作品的に歪な魅力があり、メッセージ性は殆ど感じませんがカルトムービー的な魅力に溢れていて、作品としては今見てもとても面白かったです。
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呆気ない結末
ひたすら爆走して逃げマクるカーチェイスは圧巻で三人の凸凹な関係性に遣り取りも面白い。
一瞬にして終わりに向かうエンディングにはボー然としてしまうが気分爽快にスッキリと!?
チョッパーの印象が強いP・フォンダがマッスルカーをスタントなしで運転するテクニックは凄まじい。
S・ジョージの「わらの犬」とはまた違った明るくて破天荒なキャラも良かった。
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