ダーティファイターのレビュー・感想・評価

面白いけど、よく見ればイーストウッドのキャラはイヤなヤツだ。

　アメリカのおおらかさ、古き良き時代、トラックやバイク野郎たちの喧嘩早い姿を思い切りB級のストーリーで見させられる。馴染みの店の歌姫リンに一目ぼれして、言い寄って関係を持ち熱を上げる。突然いなくなったリンを追ってデンバーへ。主人公のファイロに恨みをもったやたら弱い暴走族と、思いっきりドジな警官たちも持ち追いかける。コメディタッチに描かれているが、さほど面白くない。オランウータンのクライドが一番いい味を出してい
る。どうやって芸を覚えさせたのだろう。
　リンを追いかけていったら、リンは、ファイロが彼女をあきらめるように同居するスカイラーに銃撃を頼んでいたことが判明。一晩限りの付き合いだったのに、追いかけてくるなんてと激怒する。ファイロが振られて、最後に喧嘩にも負けて、暴走族、警官らと何も達成することがなく帰途に着くのは彼の映画では珍しい。強いマッチョで居続けることに限界を感じたのだろうかと想像してしまった。（続編でそれは違うと判明）
　ストーリ―がとっても緩い感じで、ハードな彼の作品とは一線を画する感じ。音楽もカントリーで古き良きアメリカ、粗野な男性像を描いたような映画。
　あまりにも女性にお盛んだったイーストウッドが、妻や愛人たちとの愛憎の関係を通して、バランスを取るために作った作品ではと勘繰りたくなった。

クリントイーストウッド扮する長距離トラック運転手ファイロベドーは、けんかっ早いストリートファイター。
クライドと名づけられたオランウータンとが 傑作だね。クリントイーストウッドより存在感満点だったよ。

クリント・イーストウッドさん演じる主人公がソンドラ・ロックさん演じるカントリー歌手に惚れて、彼女を追いかけてアメリカ縦断する物語

どんくさい｢毒グモ団｣を名乗るバイク集団がどこまでも主人公達を追い続け、道中いろんなアクシデントに見舞われる、とか
酒場での見知らぬ客まで巻き込んだ集団大喧嘩で店が壊されまくる所、とか
昔懐かしいノリの作品

クリント・イーストウッドさんはコメディ路線は無理だと思う、イーストウッドさんはハードだけど、周りがコメディちっくな方が観てて楽しいんだと思いました
さらに相棒がオランウータンなところも微妙

ソンドラ・ロックさんが相変わらず綺麗でした、彼女はプライベートではイーストウッドさんと結婚していた時期もあり、通算6本のイーストウッド作品に出演した、イーストウッド映画ファンにはお馴染みの女優さん、2018年に74歳で亡くなっています

クリントイーストウッドの若い頃。
足長ーい！

総合60点 （ ストーリー：40点｜キャスト：65点｜演出：65点｜ビジュアル：70点｜音楽：65点 ）

　いい歳していまだに喧嘩大好きなガキ大将のような男の奮闘振りを描いた、実に大雑把でざっくりとした作品。物語は小中学生向けの漫画の世界を大人版にしただけのよう。気の向くままの自由気ままな生き方と旅の模様は、イーストウッドお得意の西部劇の時代を思わせる。イーストウッドの拳闘はたいしたことはないし内容はくだらないのだけど、お馬鹿でおおらかな雰囲気なので意外と抵抗無く普通に観られた。