「【タラちゃんも大好き、セルジオ・コルブッチ監督の残忍で救いの無さ、命を懸けた復讐をする荒涼とした世界観に魅了される作品。】」続・荒野の用心棒 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【タラちゃんも大好き、セルジオ・コルブッチ監督の残忍で救いの無さ、命を懸けた復讐をする荒涼とした世界観に魅了される作品。】
ー 私が、今作のマカロニ・ウエスタンを代表する名となった”ジャンゴ”を演じた、フランコ・ネロを知ったのは今作製作の50年後に公開された「ジョン・ウィック チャプター2」と「コリーニ事件」である。
薄いブルーの瞳と、尋常ならざる存在感と眼光の鋭さに”誰だ!この渋すぎる老俳優は!”と思ったモノである。-
■QT監督の「ジャンゴ、繋がれざる者」のパンフレットには、セルジオ・コルブッチ監督は「ジャンゴ、繋がれざる者」の精神的な父親である、と記載されているし、「ヘイトフル・エイト」のパンフには、QT監督の”マカロニ・ウエスタン大好き!”が詰まっている。
因みに、今作はタラちゃんお気に入りNo3である。
セルジオ・・と言えばセルジオ・レオーネでしょ!と思っていた私には、目から鱗であった。
◆感想
・西部劇(特に、マカロニ・ウエスタン)は荒涼とした風景の中、行われる無慈悲な殺し合いが見所の一つであるが、今作も相当に凄い。
人種差別主義者のジャクソン少佐は、メキシコ人を鞭打って走らせ、容赦なく撃ち殺すし(クレー射撃実弾バージョンと思ったのは、私だけであろうか・・。)、町の地面もぬかるんだ泥に覆われているし・・。
・ジャンゴも負けずに、機関銃(ガトリング銃みたい・・)をブチ放し、ジャクソン少佐の部下や、且つての仲間だったロドリゲスの部下を撃ち殺していく・・。
<今作は、愛、復讐、リンチ、人種差別、容赦ないバイオレンステンコ盛り、マカロニ・ウエスタン作品である。
一度、嵌ると抜け出せないマカロニ・ウエスタンワールドへようこそ・・。
それにしても、最近西部劇って、劇場公開されないよなあ。
”N"の「ザ・ハーダー・ゼイ・フォール:報復の荒野」や西部劇に近い匂いのする「パワー・オブ・ザ・ドッグ」「バスターのバラード」・・。
西部劇って、邦画の時代劇のような稀少作品群になりつつあるのだろうか・・。
少し、寂しいぞ。>