続青い体験

劇場公開日:

解説

兄嫁の護衛をいいつけられた少年の揺れ動く性への憧れと不安を描く。製作にはシルヴィオ・クレメンテッリ、監督は「青い体験」のサルヴァトーレ・サンペリ、脚本はオッタヴィオ・ジェンマとアレッサンドロ・パレンゾ、原案はサルバトーレ・サンペリとオッタヴィオ・ジェンマ、撮影はトニーノ・デリ・コリ、音楽はフレッド・ボンガスト、編集はセルジオ・モンタナリが各々担当。出演はラウラ・アントネッリ、アレッサンドロ・モモ、オラツィオ・オルランド、リッラ・ブリグノン、ティーノ・カルラロ、リーノ・トッフォロ、モニカ・ゲリトーレなど。

1975年製作/イタリア
原題または英題:Peccato Veniale
配給:ワーナー・ブラザース
劇場公開日:1975年8月9日

ストーリー

南イタリアの小さな海辺の町。夏の訪れと共に海水浴を楽しむ人でにぎわつていた。悪戯ざかりの少年サンドロ(A・モモ)は、兄レンツォ(O・オルランド)からある命令をうけていた。セールスマンという仕事の関係上、どうしても家をあけるレンツォは、美しい自分の妻ラウラ(L・アントネッリ)につきっきりで目をはなすなというのだ。その日からサンドロはどこにいくにもラウラから離れないようになった。そのために、サンドロは友達と遊べる時間が極端に少なくなり、彼に思いを寄せるロージー(M・グエリトーレ)も寂しそうである。それを見たラウラはサンドロに恋の手ほどきを始めた。サンドロにとってはロージーよりも、グラマーで美しいラウラのほうがはるかに魅力的で、彼女への恋をつのらせていく。彼は自分の気持を兄に伝えてラウラと別れさせようと出張先に電話するが、疲れ切って眠っていたレンシォはサンドロの言う人妻が自分の妻の事とは知らず“ドンドンやれ”という。家族が留守になった夜、サンドロはラウラに迫った。しかし、ちょうどそのときレンツォが帰宅した。その夜、サンドロはベッドにいる二人を見ていたたまれず家出。家中大騒ぎになったが、ラウラは心あたりがあるらしく、浜辺に捜しに出た。彼女の予想通りサンドロは浜辺のバンガローにいた。そして二人はそこで結ばれた。翌日、サンドロの家では彼が大人になったお祝があった。乾杯の音頭はレンツォである。“我が弟にセックスを教えてくれた優しい人妻の何も知らないマヌケな夫に乾杯”。サンドロとラウラは思わず顔を見合せて笑うのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

3.0こんな兄嫁が一つ屋根の下に暮らしていたら(^^;;

2023年2月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

WOWOWプラス(スカパー!)の放送にて。

『青い体験』の製作者・監督が、主演のラウラ・アントネッリとアレッサンドロ・モモを再度起用して2年後に公開した“筆下ろしもの”の第二段。
邦題は「続」だが、物語は続編ではない。
本作の方がコメディー色は強く、魅惑の兄嫁とスケベ義弟の心理描写は前作よりもスマートだ。

役名もラウラの、ラウラ・アントネッリがやはり魅力的だ。
役名もサンドロの、アレッサンドロ・モモは眉の濃さが成長している。
前作の後、アントネッリはお色気映画に何本か主演しているが、ヴィスコンティの遺作『イノセント』の主演が特筆すべき仕事だろう。

スケベ少年サンドロの一家は、マリンリゾートの別荘でひと夏を過ごすセレブ。そこに兄が新妻ラウラを連れて合流する。
サンドロは色っぽい兄嫁が気になってしょうがないうえに、隣の部屋から兄夫婦の営みが聞こえてきたりするから、悶々は募るばかりだ。
兄はラウラの護衛役をサンドロに託して仕事と称して家を空けるから、ラウラに付きっきりのサンドロ。昼間の大半を過ごすビーチでは、彼女は男たちの注目の的となる…というシチュエーション。

本作は、兄嫁ラウラの方も義弟が気になり始めるという、道ならぬ恋の物語になっていて、スケベ義弟には彼に想いを寄せるガールフレンドがいたりする。
ガールフレンドと映画を観に行くのに二人だけだと親の許可が降りないから、兄嫁が同行する。男女交際に厳格なのか、この辺の設定がよく分からない。
映画館で、ガールフレンドと手をつなぎながら、反対の手を兄嫁のスカートに滑り込ませるスケベ義弟のゲスぶりには呆れるが、アントネッリの反応の演技が堪らなかったりする。

前作よりもキチンとドタバタコメディーになっているところは、前作がデビュー作だった監督の成長かもしれない。
が、たいした映画ではないことに変わりはない。
アントネッリの魅力、唯々それだけだ。

両親、兄夫婦でサンドロの童貞卒業を乾杯して祝うなんて、おバカな家族。
アントネッリとモモがほくそ笑んで見つめ合うラストシーンが前作を踏襲しているあたりは、連作らしく気がきいている。

観る側の自分が年を重ねるほどに、アントネッリが魅力的に見えてくる。
アントネッリはその後の人生が悲惨なだけに、この連作2作は伝説的作品になったと言える。
ラウラ・アントネッリに愛を込めて、★ひとつ追加❗

また、10年後くらいに観るとするか…。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
kazz

3.5イタリアっぽい

2018年2月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

よくわからないニュアンスの部分も多々あるが、
昔のイタリアが面白い。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
シャネルちゃん

「青い体験」シリーズ関連作品