セント・オブ・ウーマン 夢の香りのレビュー・感想・評価
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超絶品
全てが好き
何回も何回も見ました。
父親が録画していたのを一緒に見たのが最初でした。
父親も、もう10回以上は見ているようです。
アルパチーノの演技が本当に素晴らしい。
役作りは大変なものだったんだろうと思う。
タンゴのシーンで、出会った女性に笑い声が美しいと褒めるシーンが好き。
お酒を水で薄めるなと怒るシーンが好き。
女性はバーガンディ(色)が好きだと言うシーンが好き。
車を運転するシーンは勿論好き。
その時に、警察官を出し抜くシーンも好き。
チャーリーのため、演説するシーンも好き。
学校の女性教諭を、口説く際、使っている香水を当てるシーンが好き。
運転手にお礼のお金を渡し、また来た時はよろしくと頼むシーンが好き。
自宅に帰った時、孫たちと楽しそうに話すシーンが好き。
名シーンだらけです。
スカッとして、ほんわかとして
経験という名の成長
歳を重ねれば、過去の栄光にしがみついたり、偏屈になったりすることもあります。主人公フランクは特に目が見えない分、暗闇の中で自分の殻に閉じこもり続ける偏屈な人間でした。
しかし、ラストで彼は暗闇の中からチャーリーに光を与える存在となります。
それは、自分の殻を破り外に出たから。本当の気持ちをぶつけたから。本当の気持ちをチャーリーからぶつけられたから。フェラーリで爆走したから。
本当は、沢山のことを今やりたかったから。
フランクに不足していたのは、「経験」という名の「自信」だったのかもしれません。
「経験」は幾つになっても人を成長させるものであり、「経験」があるから人は前に進めるのです。
イン・ザ・ダーク
実はかわいげたっぷりな老人。
アルパチーノは最近も活躍しまくっているので、正直、よく見る大御所的な感じで偉大さを軽視していて、こんな前からこんなに演技派だったんだ!と今頃気付いた自分を恥じました。
盲目の演技も、盲目なのに心情が伝わってくる眉や仕草や口調の演技も、完成されているので違和感がない。素晴らしい演技があるからこそ作品そのものに引き込まれ、見終わった後は良質な作品特有の余韻と満足感に浸れます。
誠実で思慮深く、冗談も言わない大人しい青年は、老人に盲導犬代わりとして強引にNYを連れ回されても、親切に丁寧にしています。が、老人の自殺だけは断固譲りません。青年の優しさと芯の強さがしっかり伝わってきます。連れてこられたようで、老人を受け入れて導いているのは実は青年側。
NYでの数日間に2人がお互いの孤独を分かち合い、NYをではなく2人でいる事を楽しみ始める変化が微笑ましいです。2人には楽しむことが難しい、車や女性にもチャレンジ!だから「夢の香り」。
老人は寂しく惨めと感じている本心が見えないように、頑固で不躾な殻で覆って人を遠ざけていますが、その分洞察力が非常に発達していて、相手の心を見えているかのように読み取ります。青年の親にも打ち明けられない悩み、優しさ、迷いまで。
一方青年も、自分の事はさておき、じんわりと老人を癒して殻を柔らかくしていく。
殻が取れた老人が終盤、青年のために親代わりとして颯爽と人前に現れ、庇う余地もない腐った性根の面々を論破してくれる場面は心底スカッとします。
人生の味方を見つけた2人の表情は、最後は晴れ晴れとしていて、観ている人をも満たしてくれます。
老人は実はおちゃめで可愛げたっぷり。
フーアー!!癖になります。
感動したの一言
ふーわー!
少し長いけど、とても良い映画だった。
「足が絡んでも踊り続ける」……
もし私がチャーリーの立場だったとして
同じ言葉を中佐にいえるだろうかと考えた。
そうでなくても
目の前に自殺志願者がいて
それを止めたいと思っても、
なかなか良い言葉は思い浮かばない。
何を言ったらその人の心に響くのか
どうしたら止められるのか
難しいと思うだろう。
それをチャーリーは成功させた。
そして中佐の演説。
思わず拍手せざるを得なかった。
感動、ずっと心に残る作品
思い出した時にふと見たくなる映画。
主人公と紳士の心の交流がほんとうに美しく描かれています。
最後は、万歳!というかんじです。本当に感動的。
作中のダンスシーンが特に心に残りました。
心暖まる作品
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