セント・オブ・ウーマン 夢の香りのレビュー・感想・評価
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フィリップ・シーモア・ホフマンに注目
アカデミー主演男優賞を受賞したアルパチーノの演技がやはり素晴らしい。盲目となり、もはや過去の栄光以外に何もない、生きている価値もないと絶望し自ら最期を迎えようと計画する退役軍人。"I'm in the dark "という絶望の叫びが耳から離れない。 そして、アルパチーノもさることながら、フィリップ・シーモア・ホフマンの演技が目を引いた。金持ちの親の元で甘やかされた御曹司感、仲間を裏切りたくないけど親には逆らえないジレンマの狭間で揺れ動く心情をすごくよく演じていたと思う。 あとはとにかくアルパチーノ演じるフランクがNYの街を我が物顔にひたすら散財しながら豪遊するところは観ていて痛快。
時世とは合わないが…
アルパチーノの演技は確かに主演男優賞だなと思いました。
2022年に見るとセクハラ厭世ジジイだけど笑
最初のシーンから、タンゴのシーン、フェラーリと自殺未遂までは良かった。
だけど学校に行ってスピーチは少々くさくて、くどかったかも。
作品としての星は3つだけどアルパチーノの5つ星な演技は一度は鑑賞する価値ありです。
ジョン・ウェインが生きていたら、彼の方が適役
何が不満なんだ?
ベトナムを始めとして散々好き勝手な事やって来たアメリカ軍人が、一晩の娼婦にふられて『やけ』を起こす。ってだけの話だ。
(女性の香りを嗅ぎ分けるってエロいジジイの話だと思うが。ちょっとイケメンなら良いのか?)
一方、少年は友人のイタズラをリークするかしないか?を決断するって話だ。
さぁー何が言いたいのか?
演出はベタな演出で、脚本も何一つ盛り上がりがない。起承転結はもはや存在しない。
さて、
元々、アメリカンニューシネマに出ていた俳優は、売れない演者って経緯がある。彼は元々そう言った俳優って理解しておこう。 だから、
僕は金を出せるなら『ジョン・ウェイン』の方が適役だと感じた。役柄もジョン・ウェインのよく演ずる『軍人』だからだ。台詞もベタで良い訳だから。踊りはカットを多用すれば良いし、アクションはスタントを使えば良い。主役が彼である必要性がない。ジョン・ウェイン見たいなダイコンでも演じる事の出来る演出なのだから。
さぁー、『ラ・ビオレテラー街の灯』がバックで流れて、ブルックリンの街をスポーツカーで飛ばすか。『ワンス・アボナタイム・・・』と『街の○』に対するリスペクトなのだろう。
ジョンソン大統領とベトナム戦争の話をして、人を裏切らないと主張するのは、アメリカのベトナム戦争に対しての『言い訳』を主張しているに過ぎない。
こんなモラトリアムで、しかも障害者気取りの頑固な退役軍人は、良い意味でも悪い意味でも、いる訳がない。頑固な退役軍人は沢山いただろうが。
いたずらに関しては、リークされても仕方ない『いたずら』だと思うし、いたずらした側も『リークされる』のを、確信していると感じたが。早い話『警察を呼べよ』と言いたい。
こんな学校があったから、傲慢なアメリカができたのだろうし、こんな学校があるから、今でもアメリカは『自由と民主主義』の国ではない。
僕はこの映画を女性に対する差別映画だと感じる。それを何一つ躊躇いもなく語っている。エリートを作る学校は今でも男子校だと思うし、男女共学になっても同じだ。
女性諸君!こんな映画に騙されるな!
イケメンでも年老いた男は、ただのジジイだ!『男はつらいよ』なんて言葉に騙されるな。
原題とストーリの距離間を楽しむ
原題はロマンチックでB級恋愛ものを思わせるが、内容は骨太。女性の香りを言い当てる中佐の嗅覚は鋭く素敵だ。
まるで目が見えるように、タンゴを踊り、ハンドルを握るアル・パシーノの演技はさすが。数分間も瞬きしていない、これだけでも立派と思う。圧巻のラスト近くの演説シーンは心に残る、忖度や気遣いまるけの日本の官僚たちを思い、溜飲を下げたのは学生たちだけでもないはず。そんなこんなで、彼自身が生を選び、表情が和らぐラストは良いねえ。
タンゴの女性はなんと若き日の「フィオナ」。なるほど、この時分から魅力的な美貌とスタイルだったんだな。
若者と、孤独な老人の出会いっていう奇跡
クリス・オドネルの若さ、フランクが評したように絶滅危惧種の淡水魚のもつようなオーラが素晴らしいと思う。そういう若く清廉な若者が、死を願うばかりの孤独な毒舌退役軍人と出会う。 女性を崇拝し、女性の香りを網羅してるかのようなフランクが、美しい女性と出会って踊ることになる。フィギュアスケートなんかで有名なポル・ウナ・カベサのタンゴのシーンはさすがに素敵。そして何より、フランクのスピーチ。チャーリーがどんな想いであれを聞いたのだろう。彼は一人で乗り切るつもりだったのにと思うと胸が熱くなった。
タンゴとフェラーリ
「フーハー!」というボンバヘッドみたいなアルパチーノの合いの手がええ。香りを嗅ぐだけでどうのこうのというのは本筋にあんまし関係ないが目は見えなくても油断ならない感じは演出できてる、ただ女たらしという設定の割には下品ではないねんな不思議と。あの挑発的な兄弟家族との食卓シーンくらいではないか。
これ日本で、こんだけシニア男性が疎まれている現代でやると面白いと思うんですが、ベトナム復員兵の設定だけどうにも社会的記号の再現難しいですね。元代議士とか閣僚?あるいは国内証券マン、バブル期のトップセールスマンOBが誰にも通用せずドヤる、みたいな風になるかな。
アカデミー主演男優賞を受賞したアル・パチーノの盲目の演技が光る。 ...
アカデミー主演男優賞を受賞したアル・パチーノの盲目の演技が光る。 タンゴのダンスシーンが素敵だった。 ラストのアル・パチーノのスピーチは心に響きます。 アル・パチーノだけではなく自分に真っすぐに生きる青年チャーリーも素敵で、そんな真剣な2人のやり取りがよかった。 生きるということ、生きるのに大切なこと、メッセージ性が強く素晴らしい作品でした。
【”人間の高潔さとは何であるか”という事を見事に描いた作品。再後半での、若き友の高潔さを満員の生徒達の前で毅然と述べるアル・パチーノ演じるフランク中佐の姿にはカタルシスを禁じ得ない作品。】
ー 内容は、巷間に流布していると思われるので割愛。 久方ぶりに鑑賞した感想を簡潔に記す。- ◆感想(一応記載する。作品内容に思いっきり、触れています。) ・アル・パチーノ演じるフランク・スレード元中佐の屈託を抱えつつ、若き友、チャーリー・シムズを伴いNYへ向かう姿。 ー 盲目でありながら、嗅覚、触覚、記憶、直観に優れ、堂々と振舞う姿。だが、彼はNYを死地として考えていた事が後半分かる。- ・有名な、高級ホテルラウンジでの、フランク・スレード元中佐が美しき女性とタンゴを踊るシーン。 ー 彼の、嗅覚、直観が見事に描かれたシーンである。- ・フェラーリを借りて、チャーリー・シムズと110キロで、街中を走るシーン。そして、暴走を呼び止めた警官の粋な対応。 ー そして、徐々に深まる年の差を越えたフランク・スレード元中佐とチャーリー・シムズとの友情。 ・フランク・スレード元中佐が、立派な軍服に着替え、拳銃にて自死しようとするシーン。 ー チャーリー・シムズが、涙を流しながら止める姿。同じくフランク・スレード元中佐も盲目の眼から涙を流している。- ■誰もが知っている、チャーリー・シムズがベアード高の同級生達が、権威を笠に着た校長への悪戯を糾弾する懲戒委員会のシーン。 チャーリーと同じく悪戯を観ていた友人は”コンタクトを付けていなかった”と言い逃れ、悪戯をした生徒たちも名乗り出ない。 そして、奨学金で名門校ベアード高に入学したチャーリー・シムズは、”見たが、言わない。”と言い放つ。 校長が退学処分にすると言った際に、”チャーリーの親の代わりだ”と言って同席していた、アル・パチーノ演じるフランク・スレード元中佐が満員の生徒達の前で言い放った”漢の高潔さとは何であるか”と言う事を凝縮した、長台詞の素晴らしさよ。 <今作は、人間が五感の一つを失っても、高邁な精神を維持しつつ、周囲に媚びる事無く生きる大切さを見事に謳いあげた作品である。 ”若き時に観賞して良かった”と久方ぶりに鑑賞して思ったアル・パチーノ演じるフランク・スレード元中佐の圧倒的な漢の生き様と、誇りに魅入られた作品である。 今作をどこかの映画館で掛けて欲しい・・。 最近多い、(で、嬉しい)4Kリマスター版での上映を検討して欲しい作品でもある。>
こう言う映画が作れる国だったんだけど.....
《お知らせ》 「星のナターシャ」です。 うっかり、自分のアカウントにログインできない状態にしていまいました。(バカ) 前のアカウントの削除や取り消しもできないので、これからは 「星のナターシャnova」 と言う名前で 以前の投稿をポチポチ転記しますのでよろしくお願いいたします。 ============== アル・パチーノの、決して老人では無い迫力! まだまだ色気も、山っ気も溢れているのに 盲目になってしまったが故に 退役しなければならなかった身を持て余す哀しみや、悔しさが 彼をココまで頑固者にしてしまっている事が 観ているうちに伝わって来る。 アル・パチーノが主演男優賞でアカデミーを取ってしまったから 彼の演技が絶賛されるけど 「中佐」の「盲導犬」であり、「息子」であり、 「若い友」となるクリス・オドネルも誠実ないい演技だったと思う。 善き人、良き人生とは?生き方に迷う時、 何のために生きてるのか答えが見つからない時、 ぜひ観て欲しいと思う。 で、月に8本ほど映画館で映画を観る中途半端な映画好きとしては 最近はアメリカ映画と言うと、 どうもスーパーヒーローモノやド派手なスペクタクルモノしか 買い付けられていない事が心配。 この映画のような派手では無いけど しっかりした人間ドラマも多数作れる国だったはずなのに、 どうしても日本では、それでは客が入らないらしい。 多分、この映画の様な作品もあるのだろうけど 日本の観客が派手なもの、有名俳優が出ているものしか 選ばない様な傾向になっていて、 映画鑑賞民としては劣化しているのでしょうね。 自分も含めて、もっと「民度」を上げなければ~~ こんな骨太な人間ドラマをリアルタイムでちゃんと評価出来る 良き観客でいたいと思います。
暗闇から、光を取り戻して
退役した盲目の軍人をアル・パチーノが 演じていました。 暗闇になってしまった人生を終わりにしようとしていたフランク、アル・パチーノでしたが、1人の少年に出会ったことにより、香りや、感情の込もった声、人の手に触れる温もり、何より、人の愛情を感じるようになった、友情のドラマでした。 人生に絶望を感じた矢先に、一緒に過ごしたいと思える大事な人に出会ったラストでした。卓越な作品でした。
アルパチーノの演技が素晴らしい
何と言ってもアルパチーノがめっちゃ良い。プライドばかり高くて盲目の退役軍人。でも、実は人生に絶望していて自死も考えている孤独な老人。そんな彼の世話をする羽目になった学生。相互理解など全くできなさそうな二人が、一緒に色々な経験をする中で訪れる美しい結末がとてもいとおしい。頑固でカッコつけのこの爺さんを見ると、なぜか亡くなった父を思い出す。とても好きな映画の一つです。
盲目退役軍人アルパチーノが渋すぎる作品。こういう男同士の年齢などの...
盲目退役軍人アルパチーノが渋すぎる作品。こういう男同士の年齢などの垣根を越えた深い友情には滅法弱い。最初のキャラクターは当たりが強すぎると感じたが、甥がチャーリーの呼び方を一向に直さないことに怒ってからは人としてかっこよく感じてきた。そしてタンゴのシーンから最後の演説シーンまで、完璧な男だった。
かといって兄家族達が気まずそうにするのも分かるし、なかなか難しい人柄ではあるけど、味方にすれば心強い人なのも確か。その辺、娘は理解があってよかった。
NYで最期を迎える予定で豪遊していたようにも見えたので、その後が少し心配な気もするが、家族といい関係にあるようで、この先も自死することなくうまくやって欲しい。
アル・パチーノ
奨学金をもらって名門校に通う高校生チャーリーと、失明した退役軍人フランクがともに過ごした数日間。アル・パチーノが偏屈で気難しい扱いづらいことこの上ない老人を好演(どころではないか)している。他人を寄せ付けない厳しさに隠れている部分にチャーリーは惹きつけられ、無二のパートナーになる。最後チャーリーは金持ちの級友にはめられ放校されそうになるが、その窮地を救うフランクの演説シーンも印象的だが、個人的に好きなのはこの場面だけしか登場しないガブリエル・アンウォーとタンゴを踊るシーンは素晴らしい。この場面は映画史に残る永遠のシーンだと思う。
タンゴシーンが最高
アル・パチーノの発声がすごい。腹から出てて、あの横暴な口調。見えない演技もさすがです〜。フーアー! チャーリーの高校の校長は、自分のプライドのために、生徒の人生を踏みにじろうとするなんて、教育者の風上にも置けない。そんなんだから、嫌がらせされるんだよ。自覚してちょうだい。 タンゴを踊るシーンは、フィギュアスケートでけっこう使われている曲で、前からこの映画見てみたかったの。BS12さん、字幕版で放送してくれて、ありがとう。
こういう空気感が好きな人は好きな映画
盲目の演技が上手かった。 口が悪くて最初は中佐のこと苦手だったチャーリーが、中佐の過去と孤独を知り、友情を育んで旅を通して生きることの素晴らしさを教えてくれるストーリー。 私がもし盲目になったらきっと絶望しかないな。 そんな時に向き合ってくれる人がいるだけで、生きる希望を持てるのかな。 こういう雰囲気の映画ってあまり得意じゃないんだけど、見る人が見たら名言が心に響くと思う。
非行を受け入れられるか
フランクが度々起こす非行の数々を最後の善行だけで帳消しにできただろうか?
こういった映画は終盤のカタルシスに至るまでにどれだけの背景があって現在の人物像や関係性が築かれているかが肝になる。
が、チャーリーは愚痴を言いつつもグダグダと帰りの飛行機に乗らず、けれどフランクの自殺を止めるためにいきなり死を覚悟したかのように撃てよと言い放つ。
そこまで添い遂げるほどの深い絆ができていただろうか?
終始登場人物への感情移入ができず、結局置いてけぼりのエンディングであった。
名作と言われるだけに残念である。
付け加えておくが、アルパチーノの演技は最高である。
ふとした出会いで変わる人生の眺め
やたらと威張り散らすおじさんと、それに振りまわされる高校生。初めはそんな風に見ていました。しかし、立場や年齢を越えて徐々に二人の距離が縮まっていく様子に友情や父と子の関係にも似たような絆が生まれてくるのを感じました。 フランクは軍人である事に誇りを持っているが、視力を失ってしまった。親戚からも嫌われている。人生に絶望と孤独を感じている。チャーリーは名門校の苦学生。チャラついた同級生達と距離を置いている。両親も遠く離れた所におり、義父とはそりが合わない。同級生の悪戯を告白するか悩んでいる。二人とも孤独であり、それぞれに悩みを抱えている。そんな状況を共有し合ううちに二人の関係が深まっていく。 フランクの自殺を思いとどまらせたチャーリー。チャーリーの決断を擁護し、学校の裁判で熱弁をふるうフランク。初めはギクシャクしていましたが、NY旅行を通じてお互いが無くてはならないくらいの関係が築かれていた事に感動しました。 もし、二人が出会ってなければ、フランクは自殺していたかもしれないし、チャーリーは哀しい学校生活を送っていたかもしれない。二人が出会えて良かった。二人の未来が明るくなって良かった。そう思いました。 その他つぶやき ・生徒のちょっとした(?)悪戯に対し、裁判みたいな事をするのが理解できませんでした。しかもただの目撃者に過ぎないチャーリーがなぜあそこまで追い詰められなくてはならないのか。 ・タンゴの場面印象的です。女優さんが素敵です。あの場面のみの登場でしたが、美しさが忘れられません。 ・最後のスピーチ、正直私にはそこまで響かなかったのが残念です。時間を置いてまた観たいです。
何度見ても泣く。泣く自分に安心する。
もう何度目かわかりません。 何度見ても泣き、泣ける自分を確認して安心する映画。 アル・パチーノの揺れない瞳の演技は圧巻。 見飽きることがありません。 タンゴシーンのガブリエル・アンゥォーも夢のように美しい。 人はいくつになっても、どんな境遇であろうと お互いに感化しあい、、そのひとの可能性を信じることができる。 苦学生とクセの塊のような退役軍人に生まれる確かな友情。 また見ます。
夢の香りってどんな感じ
エリート校の奨学生(クリス・オドネル)はバイトで、全盲の退役軍人(アル・パチーノ)の世話をする。 この軍人は家族が旅行に出掛けると同時に、バイト君をうむを言わせずニューヨークに連れていく。 そこからこの軍人の人生を垣間見ることになり、同時に自分がまきこまれたトラブルから逃げられないことに気付く。 ガブリエル・アンウォーとアル・パチーノのタンゴのシーンは見事。
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