劇場公開日 1993年4月29日

「フィリップ・シーモア・ホフマンに注目」セント・オブ・ウーマン 夢の香り Ranさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0フィリップ・シーモア・ホフマンに注目

2023年2月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

アカデミー主演男優賞を受賞したアルパチーノの演技がやはり素晴らしい。盲目となり、もはや過去の栄光以外に何もない、生きている価値もないと絶望し自ら最期を迎えようと計画する退役軍人。"I'm in the dark "という絶望の叫びが耳から離れない。
そして、アルパチーノもさることながら、フィリップ・シーモア・ホフマンの演技が目を引いた。金持ちの親の元で甘やかされた御曹司感、仲間を裏切りたくないけど親には逆らえないジレンマの狭間で揺れ動く心情をすごくよく演じていたと思う。
あとはとにかくアルパチーノ演じるフランクがNYの街を我が物顔にひたすら散財しながら豪遊するところは観ていて痛快。

Ran