劇場公開日 1993年4月29日

「【”人間の高潔さとは何であるか”という事を見事に描いた作品。再後半での、若き友の高潔さを満員の生徒達の前で毅然と述べるアル・パチーノ演じるフランク中佐の姿にはカタルシスを禁じ得ない作品。】」セント・オブ・ウーマン 夢の香り NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【”人間の高潔さとは何であるか”という事を見事に描いた作品。再後半での、若き友の高潔さを満員の生徒達の前で毅然と述べるアル・パチーノ演じるフランク中佐の姿にはカタルシスを禁じ得ない作品。】

2022年6月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、VOD

泣ける

知的

幸せ

ー 内容は、巷間に流布していると思われるので割愛。
  久方ぶりに鑑賞した感想を簡潔に記す。-

◆感想(一応記載する。作品内容に思いっきり、触れています。)

・アル・パチーノ演じるフランク・スレード元中佐の屈託を抱えつつ、若き友、チャーリー・シムズを伴いNYへ向かう姿。
ー 盲目でありながら、嗅覚、触覚、記憶、直観に優れ、堂々と振舞う姿。だが、彼はNYを死地として考えていた事が後半分かる。-

・有名な、高級ホテルラウンジでの、フランク・スレード元中佐が美しき女性とタンゴを踊るシーン。
ー 彼の、嗅覚、直観が見事に描かれたシーンである。-

・フェラーリを借りて、チャーリー・シムズと110キロで、街中を走るシーン。そして、暴走を呼び止めた警官の粋な対応。
ー そして、徐々に深まる年の差を越えたフランク・スレード元中佐とチャーリー・シムズとの友情。

・フランク・スレード元中佐が、立派な軍服に着替え、拳銃にて自死しようとするシーン。
ー チャーリー・シムズが、涙を流しながら止める姿。同じくフランク・スレード元中佐も盲目の眼から涙を流している。-

■誰もが知っている、チャーリー・シムズがベアード高の同級生達が、権威を笠に着た校長への悪戯を糾弾する懲戒委員会のシーン。
 チャーリーと同じく悪戯を観ていた友人は”コンタクトを付けていなかった”と言い逃れ、悪戯をした生徒たちも名乗り出ない。
 そして、奨学金で名門校ベアード高に入学したチャーリー・シムズは、”見たが、言わない。”と言い放つ。
 校長が退学処分にすると言った際に、”チャーリーの親の代わりだ”と言って同席していた、アル・パチーノ演じるフランク・スレード元中佐が満員の生徒達の前で言い放った”漢の高潔さとは何であるか”と言う事を凝縮した、長台詞の素晴らしさよ。

<今作は、人間が五感の一つを失っても、高邁な精神を維持しつつ、周囲に媚びる事無く生きる大切さを見事に謳いあげた作品である。
 ”若き時に観賞して良かった”と久方ぶりに鑑賞して思ったアル・パチーノ演じるフランク・スレード元中佐の圧倒的な漢の生き様と、誇りに魅入られた作品である。
 今作をどこかの映画館で掛けて欲しい・・。
 最近多い、(で、嬉しい)4Kリマスター版での上映を検討して欲しい作品でもある。>

NOBU
2022年6月25日

人間の高潔さ、自分自身、愛する気持ち
人から愛される気持ち、自尊心を感じました。観終わったあと、生きる意欲が湧いてくる作品でした。また、どうぞよろしくお願いします!😆

美紅
2022年6月25日

こんにちは😃
もっと早くに観れば良かったのですが
先日の初めて、観ました。

美紅
満塁本塁打さんのコメント
2022年6月12日

ご鑑賞間際のお気遣いご返信ありがとうございました😊。精力的で羨ましいです。

満塁本塁打
満塁本塁打さんのコメント
2022年6月12日

おはようございますこんにちは😃大学生の時観ました。重厚で、少し人生経験の足りない大学生には難しかったです。でも印象に残る作品でした。😊

満塁本塁打
きりんさんのコメント
2022年6月11日

NOBUさんこんばんは
素晴らしいレビュー・・

久々にこの映画のことを思い出し、御レビュー読み進めて胸がどきどきと高鳴りました。
「こういう漢になりたい」と初見の日に思ったことを思い出しました。
ありがとうございました。

きりん
(フレグランスはディオール・オム)
(タンゴは基本ステップを少しだけ)

きりん