劇場公開日 1993年4月29日

「なんと言ってもアルパチーノ」セント・オブ・ウーマン 夢の香り 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)

3.0なんと言ってもアルパチーノ

2019年6月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

人にオススメされて観たのだけど、
僕的にはそこまで面白いとは思えなかった。
主人公の直面してる問題が地味だったからかな?
振る舞い方でどうにでもなりそうなので、
ラストもぶっちゃけ感動しなかった。

ただ、アルパチーノは誰が観ても凄い。
視力を失って自暴自棄な人生を諦めてる男なのに、
普通ならボソボソ喋る静かな嫌なヤツという演出を
しそうなところを、
声だけはやたら張りがあるという演技にまず驚いた。
というか怖かった。

自分勝手で人を傷つける事を何とも思ってない人かと
思いきや、実は人生を終わらせたいと思うほどに
傷ついてたり、そう思いきやタンゴを踊れるは
鼻はやたら効いて女好き、主人公の良き人生の先生
にもなってくれるし、
とキャラ造形が深みがあって素晴らしかった。

足が絡まっても踊り続け人生を僕も歩みたいと
思えました。

それにしてもフィリップシーモアホフマンは
若い時から変人。
1人だけ異様な空気をまとってました。

奥嶋ひろまさ