「十六作目 組織を離れ個人の都合を優先したボンド」007/消されたライセンス Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
十六作目 組織を離れ個人の都合を優先したボンド
総合:75点 ( ストーリー:70点|キャスト:75点|演出:75点|ビジュアル:75点|音楽:70点 )
それなりに国際化の進んだ新しい時代の作品なのに、わざわざ香港から中南米までやってきた中国語を喋る忍者が登場するというのは何を考えているのだろうか。日本を舞台にした「007は二度死ぬ」から二十年以上たって、時代錯誤も甚だしい。
まあそれは置いておいて、仲間が残虐な仕打ちを受けて、その復讐という個人的理由で007を辞めてまで敵を追い詰めようという諜報員らしからぬ行動は、異色であり賛否両論。自分はどちらかというと007に任務を途中で切り上げさせてトルコでの新任務なんかにわざわざいかせるという流れにしなくても、最初からこの任務を続けさせることにしておくのがこの作品らしく単純でわかりやすくて良かったのではと思う。ここで変に彼の人間性を強調する必要もなかったのでは。
海に空に陸にと、活劇は忙しく派手に頑張っていて楽しめる。特に結末近くの燃料積載車が銃撃されぶつけあい崖から落ち片輪走行し燃え上がり爆発する場面はかなりのものだった。
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