女王陛下の007のレビュー・感想・評価
全40件中、21~40件目を表示
今のとこシリーズではこれがいっちゃん好き。
最初に断っておくと、私は映画は全て吹き替えで観る男です。
今作が最初で最後の登場となる、ジョージ・レーゼンビーの演技がひどいと聞いたのですが、
吹き替えで観ている分にはあまり気になりませんでした。
後のタイトルで「ボンドも一度結婚してたんだ…。」的な台詞があるのですが、その大本が今作です。「結婚していた」という過去形なのが離婚なのか否か、観てみてください!
ボンドの恋の行く末を描いた、ラストも強烈です!
そのインパクトは007が好きなら、後生鮮明に覚えていることでしょう…。
【6作目】女王陛下の007
最初で最後のジョージ・レーゼンビーが主演。
ショーン・コネリー程の色気は出せなかったが、
個人的には決して悪くなかった。
宿敵ブロフェルドの研究所の場所は、
細かく突っ込みは入れないとして(笑)
お約束の潜入や時間制限ミッション、
チェイスのハラハラさせるシーンも多く、
後半はしっかり畳み掛けるストーリーも良い。
ブロフェルドの企みもスケール大きく楽しく、
雪山ならではのブロフェルドとの戦いは必見。
クリストファー・ノーラン監督が、
【インセプション】でオマージュしたシーンも、
一目瞭然で分かりやすく楽しめる。
雪山での圧巻シーンだけでなく、
ラスト30分のあまりの急展開に本当に驚いた。
We have all the time in the world. 唯一無二のレーゼンビー・ボンド!
2020年公開のボンド25作目に向けて見直し007。2代目ジョージ・レーゼンビーの初登場にして最後の作品「女王陛下の007」です。タイトルから女王陛下が絡んたストーリーかと勝手に思ってたのですが、全く女王陛下関係なかったんですね。何故このタイトル?
2代目レーゼンビー・ボンドはピッチリした七三が気になりますが、なかなかの昭和イケメンって感じです。登場シーンからカッコ良くタバコを吸ってます。時代だなぁ。ってポイ捨てしたぞ!オイ!!出だしから印象悪いです。というか途中モテすぎてて主人公補正入りすぎではなかろうか?っと思ってしまいます。
途中出てくる金庫開ける機械デカッ⁉️っと思ったらコピー機も兼ね備えていました。発想が面白いですね。終盤雪崩のシーンがあるのですが、当時はホントに雪崩起こしてそうっと思ってしまいます。あの頃って色々と力業でやってそう。
最後にボンドが結婚したのもビックリでしたが、直後にトレーシーが眉間を撃たれて死んでしまったのも驚きでした。結婚式から5分も経たずに死んでしまうなんて。最後がなかなか悲劇的な終わり方です。でも、これでムーア・ボンドがお墓参りしてた理由に繋がりました。なるほど、俳優変わっても微妙に繋がっていたんですね。そのわりにムーア・ボンドではトレーシーの復讐みたいなのはなかったような・・・?
くしくも本作を観る前日にトレーシー演じたダイアナ・リグがお亡くなりになりました。他の出演作は全く知らないかと思ってたら、海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」でオレナ・タイレルを演じてた方だったんですね。言われて「あ!あのお婆ちゃんか!」っと気が付きました。ご冥福をお祈りいたします。
ボンド結婚!(007⑥)
泣ける007、見て良かった
ジョージ・レーゼンビー
珍しく、世界を股にかけてない。ほぼスイスの雪山が中心となり、ブロフェルドの“ウイルス計画”を知ったボンド。テリー・サバラス演ずる、このブロフェルドの悪党ぶりが強烈な印象だった。
カーリングやボブスレーも登場するが、ほとんどがスキーアクション。不評だったというが、雪山アクションが後々に受け継がれていくことや、テレサとの恋も記憶に残りそう。あきらかにボンド・ガールといったイメージではない。
ウィルスによる動物全滅計画によって国連までも脅迫しようとするブロフェルド。女性たちを催眠術で操り、バラ撒こうという発想もえげつない。終盤のヘリコプターとスイス軍がやりとりもしているが、大丈夫なのかとハラハラしてしまったけど、下手するとウィルスが拡散しないか?とまで緊張・・・
やっぱり最後がちょっと悲しい。これが『ユア・アイズ・オンリー』に繋がるんだという感慨深さも。
隠れた名作の007
シリーズ6作目。1969年の作品。
前作でショーン・コネリーが降板した事により、2代目ボンドが登場。
演じるは、ジョージ・レーゼンビー!
…誰?
そう言うのも無理はない。何せ本作一回きり。
当時は不評で、興行的にもショーン・ボンドより落ち込んだ。その為次作でショーン・コネリーが一回だけ復帰し、レーゼンビーが再登板する事なく、3代目へ…。
まあ確かに、ムンムンな男性フェロモン溢れるショーン・ボンドと比べると申し訳ないが、圧倒的に印象薄い。特筆すべき魅力は?…と聞かれても…。
スパイを辞めたショーン・コネリーがその後大スターになったのに、こちらは役者として大成しなかったのも何となく…。調べてみたら、その後出演した作品はB級ばかり…。
まさに“不運なボンド”。
しかし、作品としては決して駄作ではなく、寧ろショーン・ボンドとタメを張るくらい面白い!
ボンドは変わったが、話的には一応続き。
逃げたブロフェルドを追うボンド。遂にその所在地を突き止め、変装し正体を偽って近付く。
アルプス山脈が展望出来るスイスの山頂の秘密基地で、表向きはアレルギー療養所、実際は恐ろしい殺人ウィルスを世界中にバラまく計画を立てていた…!
引き続き、スペクターの陰謀を阻止する。そして、ブロフェルドと直接対決。
ブロフェルドも前作のようにふんぞり返ってるのではなく、今回は自らも行動。
前作のドナルド・プレザンスの続投でないのが残念だが、今回のテリー・サヴァラスはより知的なブロフェルド像。
そんなブロフェルド×スペクターとの闘いは、ファンの間では語り草。
中盤からクライマックスにかけて繰り広げられる雪山アクションの数々!
スキーやボブスレーを活かした迫力のアクション! さながら、冬季オリンピック・アクション…!?
特にスキーによるチェイス・シーンは今作のアクション・シーンでも最大の見せ場で、手に汗握る。
スタントマンに怪我人続出、死者も出たほどで、当時としてはシリーズで最も激しいアクションだった事が窺い知れる。
雪山アクションお馴染みの雪崩、クライマックスの基地襲撃、ボンドとブロフェルドの直接対決のボブスレー・アクションもスリリング!
2代目就任したばかりだからか(?)、幾度もピンチに陥るボンド。
時に窮地を救い、そして出会ったのが、運命のボンドガール。
その名は、トレーシー。
出会ったのは、とある海岸。悪漢に襲われている所を助けるが、彼女は車で走り去って行ってしまう。
再会は、ポルトガル。
美しく、度胸もあって勝ち気な性格のトレーシーにボンドは興味を抱く。
トレーシーもまた普通の男とは違う魅力のボンドが気になり始める。
彼女はヨーロッパの犯罪組織の首領の娘。
ブロフェルドの所在地を掴めたのもこの首領の情報提供あっての事で、その情報提供と引き換えに、手を焼くじゃじゃ馬娘と結婚して欲しいと頼まれる。
何つー交換条件!?
女を落とすならピカイチのボンドだからか…?
それでなくとも惹かれ合う二人。ベッドインもするが、果たしてこれはいつもの事か、それとも…?
ブロフェルドの基地に囚われたボンドは隙を付いて脱出。激しいスキー・チェイスの末、麓の町でテレサと三度再会。
追っ手から逃れる中、二人は真剣に愛し合うようになっていた。
ボンドの窮地を救うトレーシー。
そのトレーシーもブロフェルドに捕まり、今度はボンドが救出に向かう…。
スパイ・アクションの中に織り込まれたボンドとトレーシーの大人のラブロマンスこそ、本作のメインと言って過言ではない。
美しく逞しいトレーシー役のダイアナ・リグが、存在感薄(失礼!)のレーゼンビーを持って有り余る。
ただ華を添えるセクシーや守られる存在だけじゃなく、危険なアクション・シーンにも挑み、敵とも闘い、昨今のボンドガールの先駆けとも言えよう。
監督のピーター・ハントはシリーズで編集や第2班監督を担当し、前半のドラマ部分は多少退屈でスローテンポだが、アクション・シーンでは手腕を発揮。
ボンド役者が交代した事により、自虐ネタやこれまでの小道具やタイトルバックもお楽しみ。
でも一番ウケたのは、ある計画の為にブロフェルドの基地に集められた美女たち。某お笑い芸人なら、一人一人と多目的トイレへまっしぐら!
激闘の末、計画を未然に防ぐ。宿敵ブロフェルドも倒したボンド。
トレーシーも救出。
これまでならスカッと楽しく、ボンドガールと最後にもう一度お約束のお戯れのハッピーエンドで終わるのだが…。
ボンドとトレーシーは結婚。前作の偽装などではなく、正真正銘の“ボンド夫妻”に。
皆が祝福。マネーペニーも祝福か、それともボンドを愛していたからか、一筋の涙を…。
ウェディングカーを走らす。
その先は、幸せの道。
世界は二人のもの。
それは、一瞬だった。
生きていたブロフェルドが車から銃で襲撃。
トレーシーは…。
永遠の眠りについた愛妻を抱き締めるボンド。
その瞳から、初めて見たボンドの涙…。
007シリーズ史上、最も悲しいエンディング。
この悲劇と、本作一回限りの不運が不思議にもリンク。
もしこれがショーン・コネリーだったら、こうはいかなかっただろう。
このラストシーンの為に、ジョージ・レーゼンビーはキャスティングされたと言ってもいいほど。
当時は不評でも、今では再評価。
雪山アクション、悲劇的なドラマ性、実は魅力あるジョージ・ボンド…。
“隠れた名作の007”なのである。
よ!二代目!
007vol6 2代目ボンド、ジョージ・レーゼンビー主演を吹替鑑賞...
迷走し出したら原点回帰する見本
シリーズも第6作
前作迄にやりつくし感があり、特に前作は迷走感が露になっている
そろそろ潮時とショーン・コネリーが降板
主役変更の大問題が発生
膨大なオーディションをしても決まらない
結局CM俳優の無名の新人ジョージ・レーゼンビーが選らばれている
確かにボンドには見える
しかしやはり小粒感はある
どうしてもコネリーならこういう身のこなしをするんだがと彼の姿に重ねて見てしまう
敵の首領ブローフェルドもテリー・サバラスに変更
最初は戸惑ったが、アクションをこなす戦う首領となれば彼に交代するしかない
大物感はある
しかし上流階層の雰囲気はないのが難点
監督もまたもや変更
結局ドクターノウやゴールドフィンガーで編集をしていたピーター・R・ハントがやり易いと選ばれる
内容は原点にもどり、大袈裟なセットとかのこけおどしはなし、原作に忠実なスパイアクションものに戻る
今回はQの秘密兵器は無し
ギミックに頼らず、ドラマとアクションで勝負だとう方針が見てとれる
主題歌は今回はバリーのインストもの
やはりインパクトは薄い
劇中挿入歌で超大物ルイ・アームストロングの歌が入るが、さして盛り上がりのある曲でもない
舞台はゴールドフィンガーの撮影時に目をつけていたスイス
これもまた欧米人の憧れのリゾート地です
過去作はカリブ海とかアドリア海とか南の海が多かったので、今度は雪山で目先を変えています
公開の1969年の前年は白い恋人たちで有名な冬季オリンピックがフランスグルノーブルで行われており大変な盛り上がりがあったのにも目をつけたのでしよう
従ってスキーはもちろん終盤のハイライトのボブスレー、はてはカーリングまで持ち出してサービス満点
スキーシーン、ボブスレーのシーンは素晴らしいスリルのある見事な撮影で驚かされます
雪崩のシーンは本当に雪崩を起こして撮影したそうでものすごい迫力
スキーリゾートの年越しのお祭りもしっかり取り入れておりこれも楽しいシーン
シリーズの中では異色だけれども、大変に面白い出来映えです
興行成績も良い結果を出した
けれども、このままでは次回作は厳しい
てこ入れは必須だとの予感は漂っています
これが問題のアンハッピーエンドで締めくくった動機だとおもいます
異色の名作!2代目ボンドの007
6作目はさながら冬季五輪
・一度きりのジョージ・レーセンビーのボンド
・リフトのケーブルでのアクション、スキーで逃走、ボブスレーの追いかけっこが面白い
・今回ボンドガールと本当に結婚したり、またそれにマネーペニーが涙したりと特別感があった
・その花嫁が撃たれて終わるラストのシニカルさも嫌いじゃない
名作です
007シリーズの中でも大好きな作品です。
ボンド役がショーン・コネリーからジョージ・レーゼンビーへとバトンタッチ。
彼がジェームズ・ボンドらしいとは言えませんし、ひ弱そうでインパクトも弱いですが、彼が演じた唯一の作品は、007シリーズの誇りと言っても過言ではないというぐらいの名作に仕上がっています。
アクションもなかなか現実味があって(もちろん現実味の無いド派手なアクションも好きですが)良かったですね。スキーアクションが好きなので、飽きずに楽しめました。
ボンドが最も愛したボンドガールを演じたのは、ダイアナ・リグ。彼女がとってもキュート。幸せそうな二人の描写がとにかく美しいんです。
あと、マネーペニー好きの私にとってこの作品は堪らないです。彼女とボンドの固い信頼関係、彼女のボンドに対する想いが伺えて素晴らしいです。なんて素敵なんでしょう、マネーペニー…!
ラストのボンドの一言では涙が止まりませんでした。絶対に最後まで観るべきです。
何回観ても感動できる作品です。
六作目 異色の作り
総合65点 ( ストーリー:65点|キャスト:70点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:75点 )
ジョージ・レーゼンビーと聞いてもぴんとこないが、コネリーが一度もうボンドやらないと言った後に役を引き継いだ役者と言われれば、そういえば名前は覚えていないけどそんなボンドもいたなあという程度。その場限りでは終わらない深刻な恋愛が盛り上がってしまうし、まるで冬季五輪007編でも観ているのかというような冬の競技種目が目白押しだし、いつものような特殊な武器も車も登場しないしで、何かといつもとは違う異色作になっている。
しかも最後は定番の明るい終わり方ではなく、怒りと悲しみが正面に出た終わり方がこの作品には深刻すぎて後味が悪すぎたのか、この一作だけでレーゼンビーのボンドは終わってしまった。近年のダニエル・クレイグの007作品の深刻路線は評価しているけれど、特に冬季五輪が好きではない自分にはこの作品の競技の連続と最後の深刻さはそれほど好きではない。
007の中でも結構好きな作品
On Her Majesty's Secret Service
007シリーズ
第6作目
今回ジェームズ・ボンド役を勤めるのは
モデル出身のジョージ・レーゼンビー。
まず、細過ぎですね。
アクションはいいんですがレーゼンビーの考えや自己陶酔が激しくてむかつきます。
そこはさておき、
内容は
異色作であるものの、なかなか良かったです。
娯楽路線から現実味のある路線に変えたのはなかなか評価できます。
これといって秘密兵器(まずQが全然でない)が出ないというのもいいですね。
Mとの衝突からのマニーペニーのフォローで思わずニヤリ。
やっぱりMI6の面々はイイ関係ですね。
ちなみに
結婚式のシーンで涙するマニーペニーに、微笑みかけながら帽子を投げるシーンがお気に入りです。
アクションはリアルな肉弾戦になりました。
スキーチェイスやボブスレー上でのブロフェルドとの格闘。迫力満点です。
肉体一つでピンチを切り抜けていくボンドに再度惚れました。
やっぱりこういう硬派なボンドもかっこいいですね。
また、悲劇的なラストがイイ…。
ジョージ・レーゼンビーは嫌いですが、作品自体は大変よくできていたと思うので
4.0とさせていただきます。
全40件中、21~40件目を表示