劇場公開日 2023年9月22日

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「シークレットサービスは誰のもの」女王陛下の007 N.riverさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0シークレットサービスは誰のもの

2021年10月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

「No Time to Die」とのつながりを確かめたく鑑賞、
するも、噂の「インセプション」つながりを目にしたり、
「カリオストロの城」のあのシーンの出典はここでは、と思う場面に出くわしたり。
驚きの連続だった。
時系列に各作品を見ていたら、どちらが元ネタなのか一目瞭然だが、
知らず上記三作を見て勘違いしていた自分が間抜けに思えてくる。
当然だが、同時に作り手が過去作を探求、リスペクトしていることに胸アツだろう。
それほど愛された名作であることは間違いないし、
今、撮ったらどうなるだろう。
撮ってみたい、と思わせる斬新さがあることもうなずける大胆な設定やサスペンス、ロケーションが登場する作品だった。

最初、タイトルの意味がよく分からなかったのだが、
結末まで見るとダブルオーの所有者は(上司でありパートナー?)
「女王陛下」以外にいない、ということなのか。
「No Time to Die」の結末も、もうひとつのそんな結末ということか。

幾つかの全く異なる作品につながる「ハブ」的存在の本作は、
単体でも素直に面白く、派生とつながりを含めて観てもとても興味深い作品と感じている。

N.river