スティーブン・キング スリープウォーカーズ
劇場公開日:1993年4月24日
解説
「キャリー」「シャイニング」「デッド・ゾーン」「ミザリー」など、数多くのヒットを放った巨匠スティーブン・キングの原作。93年4月付けで、全米ナンバーワンとなった小説の映画化だ。監督は、スピルバーグに見出され、「ザ・フライ2 二世誕生」の脚本やTV「サイコ4」の演出で注目を集めたホラーの新旗手、ミック・ギャリス。製作は「ポルターガイスト」のマーク・ビクターとマイケル・グレイス。撮影がTV「サイコ4」でギャリスと組んだロドニー・チャーターズ。スキャットを効果的に使用したブルーなサウンドが聴きものの音楽は、TV界で活躍するニコラス・パイクがそれぞれ担当した。
1992年製作/アメリカ
原題または英題:Sleep Walkers
配給:コロンビア=トライスター
劇場公開日:1993年4月24日
ストーリー
カリフォルニア州ボデガ・ベイ。美しい海岸線で、世にも怪奇な事件が発生した。近所でも評判の美人親娘が行方不明となり、娘の方が無人家でミイラとなって発見されたのだ。遺体の耳には真紅のバラが一輪、そして庭にはたくさんの猫の死骸が木にぶら下げられていた。所変わって、インディアナ州トラビスの小さな町では、チャールズ・ブラディ(ブライアン・クラウス)というハンサムな高校生が転校して来ていた。チャールズは母のメアリー(アリス・クリッジ)と2人暮らしをしていたが、不思議なことに、彼らの家の周りには無数の野良猫がたむろしていた。チャールズとメアリーは、猫だけがその正体を見破ることができる、人間の姿をしたバンパイヤスリープウォーカーだったのだ。猫と人間、そして爬虫類をミックスしたようなこの生き物は、人間の処女の精気を食していた。ある日、メアリーはチャールズに食料の捕獲を命じる。チャールズは、クラス1の美人女子高生タニア・ロバートソン(メーチェン・エイミック)に目を付け、デートに誘い出す。デートの前日、チャールズの正体を怪しんだ担任教師のファローズは、デートの下見に着ていたチャールズに腕を引きちぎられる。パトロール中のシンプソンは、青いトランザムで逃走するチャールズを発見するが、チャールズの念力によって見失ってしまう。この時、シンプソンの愛猫クロビスだけはチャールズの正体を見破っていた。翌日、タニアはチャールズとデートをする。昼間の墓地へ来たタニアの前で、突然豹変するチャールズ。キスによって精気を吸い取ろうとするが、タニアは必死に抵抗する。タニアの絶叫を耳にしたシンプソンは、墓地へ駆けつけるが、モンスターに変身したチャールズに撃ち殺されてしまう。それを見ていたグロビスは、主人の仇とばかり、チャールズに食らいつく。天敵の襲撃に深傷を追ったチャールズはその場を退散する。警察は現場検証の後、タニアの証言を元にブラディの家に向かった。灯の消えた家に突入する警官隊。しかし、メアリーとチャールズは念力でその姿を消していた。メアリーは、張り込みをする警官を次々に血祭りにあげていき、瀕死の息子を助けるためにタニアの家に向かう。タニアの両親や警官を倒し、タニアを自分の家に引きずり込む。しかし、表に集まった街中の猫たちと警官によってメアリーとチャールズは倒されるのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ミック・ギャリス
- 脚本
- スティーブン・キング
- 製作総指揮
- ディミトリ・ロゴセティス
- ジョセフ・メダウォー
- 製作
- マーク・ビクター
- マイケル・グレイス
- ナビール・ザヒド
- 撮影
- ロドニー・チャーターズ
- 美術
- ジョン・デ・キュア・Jr.
- 音楽
- ニコラス・パイク
- 編集
- O・ニコラス・ブラウン
- 字幕
- 岡田壯平