「ルーク・スカイウォーカー・サーガここに完結! 若きジェダイの強さと優しさに、全宇宙が泣いた…😭」スター・ウォーズ ジェダイの帰還 たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
ルーク・スカイウォーカー・サーガここに完結! 若きジェダイの強さと優しさに、全宇宙が泣いた…😭
SF超大作『スター・ウォーズ』シリーズの第3作目(6作目?)にして、「旧三部作」の完結編。
前作から1年。ジャバ・ザ・ハットに捕まっているハン・ソロを救出する為、ルーク・スカイウォーカーが動き出す。
その一方で、帝国は新たなるデス・スターを緑の衛星・エンドア付近に建造。
反乱軍と帝国軍による、最後の戦いが始まる…。
出演は…
ルーク・スカイウォーカー…マーク・ハミル。
ハン・ソロ…ハリソン・フォード。
など。
シリーズ生みの親であるジョージ・ルーカスは、本作では製作総指揮/原案/脚本を担当している。
第56回 アカデミー賞において、視覚効果賞を受賞!
ルーク・スカイウォーカーの物語、ここに完結!
長きにわたる戦いに決着をつけ、フォースにバランスを齎したルークの勇姿は正にヒーロー!💮
一つの映画として本作を考えた場合、必ずしも褒められる点ばかりではない。
銀河の命運が決まる大戦争のクライマックスだというのに、まるで『セサミストリート』のようなパペット劇が続くためまるで緊張感に欠ける。
まぁそれはそれで楽しいし、イウォーク達はめっちゃ可愛いんだけどさぁ。もっとハードでシリアスな物語が観たかったというのはあるかな。
せっかくルークがジェダイの騎士として成長したのに、結構お間抜けな展開が続くのも…😞
黒衣に身を包み、太陽を背にしながら薄暗いジャバの根城にゆっくりと、そして堂々と侵入してくるルークの神懸かり的なカッコ良さ!✨
フォースを軽々と使い、ジャバの手下たちを操りながら進むその姿はこれまでの頼りない青年の姿とはまるで違う!
これはジェダイの騎士として覚醒したルークが、たった1人でジャバの一味を片付けるに違いない!…と思ったら、普通に罠にかかってしまう💦
いや、そこは無双して欲しかった…。
その後、砂漠の怪物サルラックの巣ですったもんだする。この辺りも楽しいんだけどいまいち緊張感に欠けるのがなぁ。
満を持してボバ・フェットが活躍するのか!?と思いきやあのザマ。なんでこの人人気あるんだろう…?🙄
そもそもR2の頭にライト・セーバー隠してた意味あるのか?
その後、修行を終わらせるという約束を守る為、ヨーダの元を訪れるルーク。約束を守る男!
ここで凄く気になるのは、ヨーダにしろオビ=ワンにしろ、ジェダイたちはルークに隠しごとしすぎなんだよっ💦
どんだけアナキンのことに触れたくないんだよ。
「ワシもう寝るから(´-`)プイ」と誤魔化すヨーダは可愛い。
「モノは言いよう。ワシ嘘ついてないよ。」という開き直りをみせるオビ=ワンお爺。そりゃルークもキレるわ。
で、ここからエンドア編がスタート。ここをどう受け止められるかでこの映画を良しとするかどうかが決まる気がする。
たしかにイウォークは可愛い…😍可愛いだけでなく、小人症の人たちが演じているというだけあって凄くリアリティがあるのも良い。
でもここでギャグ挟んでこなくても〜。まぁ楽しいんだけどさ〜。クマちゃんたちとラストバトルかよ…という気はどうしてもしちゃう。
宇宙ではランドやアクバー提督が一刻を争うシリアスな展開を繰り広げているのだから余計にそう感じてしまう。
とはいえ、イウォーク族という可愛い見た目のキャラクターが容赦なく殺されてしまうというのはかなりショッキングだしシリアス。
『スター・ウォーズ』シリーズの良いところはモブに一切の容赦がないところ。
戦争の過酷な現実を浮き彫りにしてますよね。
可愛いキャラのギャグシーンでお茶を濁すとか、そういう感じにしていないのは素晴らしいところです。
とまあ、以上に挙げたような気になる点もあるんだけど、他にもレイア姫の露出が凄いなとか、レイア姫がイウォークの村で着ていた服は誰のものなのかとか、帝国のブラック企業っぷりが凄いな😅とか、色々と思うところあるんだけど、終盤のルークvs皇帝の展開が素晴らしすぎる!
これほど完璧な最終対決が歴史上あっただろうか!?
まるで舞台劇のように、ルークと皇帝、そしてダース・ベイダーの対話によって戦いが進む。
ルークの目の前で仲間たちが蹂躙されていく。怒りによってライト・セーバーを振るえば暗黒面に堕ちルークは敗北する。
かといってこのまま傍観していたら反乱軍は全滅するかも知れない。
このギリギリのせめぎ合いが凄い!
ルークが戦いに勝つ唯一の方法は、ハン・ソロやランドたちを信じることだけ。
土壇場の土壇場で仲間を信じ切れるのか!?
この一点に銀河の命運が懸かっているという渋さ!
ただ力が強いものが勝つという単純な物語ではないところが哲学的で堪らんっ🤤✨
最期のベイダーとルークのやり取りも…😢
展開を知っているのに泣いてしまった…。
「もう既に助けられている…。」
優しさと正しさこそが、フォースにバランスをもたらすものだったんですね。
『エピソード4』から『6』を観て、何故『スター・ウォーズ』が世界中でブームを巻き起こし続けるのかわかった。
それはダース・ベイダーやチューバッカなどの、宇宙人や悪役のキャラクター・デザインが優れているというだけではない。
ライト・セーバーやフォースがカッコいいからだけではない。
一番大きな理由は、ルーク・スカイウォーカーという、好きにならざるを得ないほどの魅力を持つ主人公がいるからなんでしょう。
ただ強いだけではない、心の強さと優しさに溢れた青年の成長と葛藤、戦いの数々が観客の心に温かな光をもたらしてくれるからなんだろう。
『スター・ウォーズ』フォーエバー。
フォースと共にあらんことを。
(Blu-ray版での鑑賞。最後に出てくるアナキンの霊体とか、プリクエルを知らない人が観たらポカンとする案件ですよね。本当に修正って必要なのか?)