「フランク・オズのマスター・ヨーダの声と操演は、CG全盛の今観ても一切引けを取りません。逆にまるで生きているようなリアルさ、質感は本作の方が素敵ですね。」スター・ウォーズ 帝国の逆襲 矢萩久登さんの映画レビュー(感想・評価)
フランク・オズのマスター・ヨーダの声と操演は、CG全盛の今観ても一切引けを取りません。逆にまるで生きているようなリアルさ、質感は本作の方が素敵ですね。
『フォースと共にあらんことを(May the Force be with you)』に英語読みが似ていることから5月4日(May the Fourth)は「スター・ウォーズの日」として浸透。
今年も全国7か所の映画館で全9作品を一挙上映中。
本日は記念すべき第1作『新たなる希望』から第3作『ジェダイの帰還』の旧3部作を一気見鑑賞。
『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(1980/124分)
本作も最新のデジタル技術で一部修正・変更された1997年の《特別篇》の上映。
ジョージ・ルーカスからの依頼に応えて南カルフォルニア大学時代の教官であったアーヴィン・カーシュナーが新たに監督就任。
本作以降も「ネバーセイ・ネバーアゲイン」(1983)、「ロボコップ2」(1990)と人気シリーズの続編を監督。前作(シリーズ)のイメージを損なうことなく、過度なプレッシャーのなか作品を仕上げて、壮大なクライマックス『ジェダイの帰還』へバトンを渡しているのは感服します。
ストーリー自体も前作の砂漠の惑星タトゥイーンから氷の惑星ホスに舞台をがらりと変えて、反乱軍と帝国軍のAT-AT(スノーウォーカー)との激しいバトル。その後、惑星ダゴバでのジェダイ・マスター・ヨーダとの修行、クラウド・シティでのベイダーとの初対決、そしてベイダーからの衝撃的な事実の告白…と124分アッという間、前作以上に飽きさせません。
特にベイダーからの衝撃的な告白は、公開当時の観客は吃驚仰天したことでしょうね。
特撮面もAT-ATや原住生物トーントーンの昔ながらのストップモーション撮影も味があって良いのですが、特に『セサミストリート』『マペット』でも実績あるフランク・オズのマスター・ヨーダの声と操演は、CG全盛の今観ても一切引けを取りません。逆にまるで生きているようなリアルさ、質感は本作の方が素敵ですね。
作品内容の充実度や驚愕の展開から旧3部作のなかで本作を一番にあげる人が多いのも納得。しかし、これだけ大風呂敷を広げて、伏線回収は3年後(1985年)になるとは、当時の熱狂的ファンは待ち遠しいかったでしょうね。
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