スーパーマンII 冒険篇のレビュー・感想・評価
全15件を表示
3人に勝てるわけないだろ!! 監督途中交代の余波か、何だか締まりがないガッカリ続編…😮💨
鋼の肉体を持つ男“スーパーマン“の活躍を描いたスーパーヒーロー映画『スーパーマン』シリーズの第2作。
叛逆罪により惑星クリプトンから追放されたゾッド将軍とその2人の部下が、長い封印から解き放たれ地球へと降り立った。人類を遥かに凌ぐスーパーパワーを持つ彼らに対抗出来るのは、スーパーマンただ1人なのだが…。
前作から3年。ついに我らが“マン・オブ・スティール“が帰ってきた!
とはいえ、実は撮影自体は『Ⅰ』と並行して行われていた。これは当初から『スーパーマン』を『007』の様な長大なシリーズにしようという思惑があった為である。
当然長編映画2本撮りは容易な事ではないが、大スターであるマーロン・ブランドとジーン・ハックマンを起用している以上、そのスケジュールとギャラの調整にはこちらの方が都合が良いと考えられたのだろう。また、プロデューサーのサルキンド親子とピエール・スペングラーが『スーパーマン』以前に手掛けていた『三銃士』(1973)とその続編『四銃士』(1974)も同じ方式で撮影されており、その成功体験に肖ったとも考えられる。
何はともあれ、リチャード・ドナー監督の下、2本の『スーパーマン』が制作されていたのだが、そう計画通りいかないのが映画撮影というもの。予算オーバーの上、全然完成する気配がない!
こうなっては2本同時制作なんて悠長な事は言ってられない。『Ⅱ』の撮影は一旦置いといて、まずは『Ⅰ』を完成させる。後の事は『Ⅰ』の興行成績を受けて考えようじゃあないか、とこういう流れになった訳です。
こうして、撮影の75%は終了していたという『Ⅱ』ですが、ここでその制作は塩漬けになってしまいました。
因みに、『Ⅰ』のクライマックスである時間逆行というトンデモ展開、あれ実は元々『Ⅱ』のクライマックスで、ゾッド将軍によって滅茶苦茶に破壊された世界を元に戻す為に行う予定だった。『Ⅱ』制作の先行きが不透明になった為、その中にあった使えそうなアイデアを『Ⅰ』につぎ込んだんですね。
そんな訳で、いざ『Ⅱ』の制作が再開された時には元の脚本をリライトする必要が生じてしまった。なので、単純に前の素材をそのまま使う事が出来ず、大幅な再撮影を強いられる事になったのです。うーん二度手間。
面白くないのは急遽『Ⅱ』の撮影をストップさせられたドナー監督。これが原因でプロデューサー陣との仲が険悪になり、まともに口も聞かない間柄になってしまう。
『Ⅱ』の制作再開が決定された時、ドナーへ監督復帰の依頼はあった様なのだが、最終編集権を要求するドナーとそれを手放したくないプロデューサーとの間で一悶着があり、結局彼は監督をクビに。後任として『三銃士』『四銃士』のリチャード・ドナーが配された。
ドナー監督の辞任はその他のスタッフにも波及する。
ドナーと親交のあった脚本家のトム・マンキーウィッツは「彼が辞めるなら俺も辞める」と『Ⅱ』の制作から抜け、劇伴を担当したジョン・ウィリアムズも試写の映像を見るなり「ワシもちょっと…」と参加を辞退してしまった。
更にレックス・ルーサーを演じたジーン・ハックマンは再撮影への参加を拒否。ルーサーの登場シーンはドナー監督の撮っていた素材とそっくりさんの起用、極端なロングショットや不自然なバックショットなどの涙ぐましい努力によってなんとか乗り切る。
なお、マーロン・ブランドも引き続き『Ⅱ』に出演する予定だったが、ギャラで大揉め。ドナー監督は彼の出演シーンを撮影し終わっていたが、結局それは全カットされてしまうのだった。
と、そんなこんなで制作環境がゴタついた本作。そのゴタゴタ感が影響しているのかどうかは分からないが、あのセンス・オブ・ワンダーな輝きはすっかり鳴りを潜めてしまった。
前作にあった大河的なストーリーは失われ、あるのはゾッド将軍とのバトルのみ。そこに至るまでのドラマ性は欠けているし、引き伸ばしとしか思えないダラダラとした段取りは映画を退屈なものにしてしまっている。
ロイス・レーンとの愛を取るのか、それともスーパーマンとしての責務を取るのか、という葛藤こそが本作最大の見せ場でありテーマだった筈。その精神的な苦悩が一切伝わって来ないというのは痛い。
また、一度失えば二度と取り戻す事が出来ないというスーパーパワーを、いとも簡単に復活させてしまった点は理解に苦しむ。こんなご都合主義では子供も騙せない。
スーパーマンの超能力も滅茶苦茶増えており、もはや出来ないことの方が少ない。光線や分身はまだしも、記憶喪失キッスはやり過ぎじゃない?あのSマークのセロハン攻撃に至っては何がしたいのかすらよく分からなかったし…。
ゾッド将軍が川の上を歩くシーンからわかる通り、本作のクリプトン人は全知全能な神なる者として描かれている。それはわかるのだが、だからって何でもありというのは違うんじゃないですかね。もう少し納得のいく説明をお願いします。
前作は確かにバトルシーンのない地味な映画だったが、その分スーパーマンの人助けシーンをたっぷり描くことで彼の本質に迫っていた。幼稚なスーパーヒーロー映画とは一線を画す骨太なドラマがしっかりと描き込まれていたのである。
しかしこの『Ⅱ』はゾッド軍団との派手なバトルという大見せ場にかまけるあまり、ストーリーはペラペラに、ドラマは形式だけの空虚なものになってしまっている。これでは、前作の良さを殺した典型的なガッカリ続編だと言わざるを得ないだろう。
ただ、ロイス・レーンとクラーク・ケントのロマンスは相変わらず良いっ!
今回特に気に入ったのはロイスの描き方。健康に気を遣いフレッシュなオレンジジュースをガブガブ飲んでいるにも拘らず、タバコはスパスパ。仕事に命を賭けるキャリアウーマンで、何者にも負けない気性を持ち、屈強な男にも臆する事なく立ち向かう。そして勝気な一方で、恋する乙女の可愛らしさも併せ持つ。
ここまでヒロインらしくない女性キャラクターは、価値観のアップデートが進む今日でもそうはお目にかかれない。記者にしてはちょっと短絡的すぎる気もするが、そこも込みで本当に愛すべき存在なのです✨
このパワフルなロイスとヘナチョコなクラークの、絶妙なバランスのラブコメこそが『スーパーマン』シリーズの本質なのかも知れない。記憶喪失キッスには納得していないが、あのシーンの楽しさと寂しさのバランスは見事。道化を装うクラークの哀愁がもう堪りません😭
ゾッドとのバトルとか要らんから、ロイスとクラークとスーパーマンの奇妙な三角関係(?)にもっと焦点を当てて欲しかった。
制作環境が荒れに荒れていただけに、リチャード・レスター監督も今回は大層やりづらかった事だろう。映画の出来には文句を付けたくなるが、まぁ今回は仕方ない。この状況で映画をきっちり完成させて、しかもちゃんとヒットさせているんだから、レスター監督の手腕は大したものである。
レスター監督は次作『スーパーマンIII/電子の要塞』にも続投。次は100%レスター監督作品の様なので、過去シリーズ作との違い等を含めてじっくりと鑑賞したい。
余談だが、劇場公開から25年後の2006年、リチャード・ドナー本人が監修を務める『リチャード・ドナーCUT版』が公開された。
この流れ、なんか最近でもあった様な…。あっ、『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』(2021)…。DCっていっつもこんな事ばっかりやってんのね。
※ジェームズ・ガン版『スーパーマン』の予習として始めた『スーパーマン』マラソンだが、まさかジーン・ハックマンの追悼企画になってしまうとは…😢
R.I.P.レックス・ルーサー。
理想のスーパーマン‼️
我々の理想のスーパーマン、クリストファー・リーヴが大活躍する第二作目‼️確か小学校の3年か4年生くらいの頃の日曜洋画劇場での初鑑賞だったと思います‼️今作では一作目でクリプトンを追放されたゾッド将軍を始めとする悪党3人組が地球に襲来‼️スーパーマンと激闘を繰り広げる‼️ロイスの危機にパリへ飛び立つため、スーパーマンに変身するシーンのカッコ良さに幼心が振るわされたのをよく覚えてます‼️ナイアガラの滝で子供を救出するシーン‼️やっぱり「スーパーマン」はいきなり現れて活躍するスーパーマンを、居合わせた人々が憧れの羨望で見つめ拍手喝采する‼️そういうシーンですよね‼️一作目のヘリ墜落シーンもそうでしたが‼️そして復活したスーパーマンがデイリープラネットの窓辺に降り立ち「将軍、外に出たまえ!!」「ジョー・エルの息子よ、ゾッドの前にひざまずけ!!」もうシビれます‼️メチャクチャカッコいいです‼️テレンス・スタンプのゾッド将軍もあまりにもハマり役で文句ナシ‼️そして今回はロイスとのロマンス回でもあります‼️クラークがスーパーマンなのではないかと疑うロイス。そしてロイスに正体を明かし、スーパーパワーを捨て人間になることを選択するスーパーマン= クラーク・ケント‼️暖炉の前で振り向きざまメガネを外すクラーク・ケント=スーパーマンの姿には男の私でもドキッとさせられます‼️それぐらいカッコいい‼️そしてラスト、全てを忘れさせるスーパーマンのキスの威力もスゴい‼️よって私は、リチャードドナーCUT版はあまり好きではありません‼️
ギャグみたいなVFX(笑)
前作でもハゲだったハックマンは今回もハゲだ。
前作でもハゲだったハックマンは今回もハゲだ。3人の犯罪者と手を組もうとする突飛な発想で笑わせてくれる。
ロイスに案外早くに正体をばらしてしまったスーパーマン。ちょっと緊張感が失せてしまいました。まぁ、普通の人間になってしまうという試練が待ってるわけですが・・・ヒーローものの続編では、必ず一旦弱くなるという形を作ったのかもしれません。
地球人に対する「愛」をテーマにしてはいるものの、愛に目覚めるほどの心理描写は希薄で、結局は大活劇によって解決する手法では感動も少なくなる・・・
ハックマンもハゲだし、クライマックスに登場する一般市民もカツラが飛ぶし、極めつけは大統領がカツラっぽかったこと!なぜかハゲがテーマになっているんじゃないかと勘ぐってしまった。途中の復活といい、ラストといい、前作を上回る反則技のような気がします。
リチャード・ドナー監督降板の代打監督作
いろいろとゆるくなってる
1から比べると、いろいろとゆるくなってるが、まあおもしろい。
とくに戦いのシーンはほぼコメディ。あの風のシーンなんかとくに、しかも結構ながい笑
超大衆向けというつくりでわかりにくいところがない。だれでも楽しめるようにしてるのがわかる。だから、あんまり語りようがない、という感じでもある。。
これはこれで満足したので3へ。
全体的にスケールダウン
冒険編??
してた?冒険??
あれか!人間になることが冒頭なんだ的な感じかな?もしくは邦題が適当なのかな?笑
1の冒頭で出てきた3人のクリプトンの反逆者が地球に襲来、スーパーマンぶっ殺を目的に地球で暴れ回る!そりゃもう超暴れる!!村はぶっ壊す!ホワイトハウスもぶっ壊す!大統領なんかもうしもべ!
お前はこの星の偉いやつか?だが私の方が偉い。なぜなら私はゾッド将軍だからだ。
こんだけふんぞり返られると逆に清々しいそれを無表情で喋る辺りも恐ろしい。
一方、当のスーパーマンは開始1時間近く彼らの存在に気付かずもうロイスにメロメロ笑。
正体をバラすまいと努力していたものの、一瞬メガネを外した姿を見たで彼の正体に気付くというどっかのツノの空手ねぇちゃんにも参考にしていただきたいクラスの洞察力をロイスに発揮され、とうとう正体を明かし、晴れて2人は結ばれることに。その代償としてスーパーマンの力を失った彼の前に世界最高のハゲ、ルーサーにそそのかされた3人が現れる!
後半の見所はCGのない時代だからこその手作り感満載の戦闘シーン。空中戦がすごいもたついててちょっと笑っちゃう笑。スーパーパワーを駆使したやりたい放題も進化。ピューと息を吹くだけでなんと突風が起こる!冷凍ビームが出る!笑
もうちょい肉弾戦で決着つけてほしかったかなだからラストは微妙。
最後ロイスと結ばれながらも自身の使命のため、世界のため、ロイスの記憶を消すシーンはかっこよかった。しかしキスで記憶を消せるなんて犯罪に使えてしまいそうな。。
あと世界最高のハゲ、レックスルーサー。前作より一層コミカルに笑。なんかバイキンマン的な?ロケット団的な?ポジションなのかな?小悪党感が増してて面白かった彼の本気はいつか見れるのだろうか笑。
B級グルメなスーパーマン
クリストファー・リーヴ主演、“元祖スーパーマン”第2弾。
前作冒頭でクリプトン星を追放された3人の反逆者が地球に来襲。同じ力を持つ巨敵にスーパーマンが立ち向かう。
“戦う”のではなく、“守る”。
ファンタジックな超大作だった前作。
その雰囲気を引き継ぎつつ、ラストに超人バトルも用意され、娯楽性アップ。
ロイスに正体がバレ、ロイスとの愛の為にスーパーマンとしての力を捨てる…などドラマ要素もそつなく。
ご都合主義、説明不足、粗だらけ、展開が飛び飛び…ツッコミ所は挙げたらキリが無い。
カルチャー・ギャップな三悪人にそれほど脅威を感じず、何だかお間抜け三人衆に見えてしまう。(テレンス・スタンプは決して悪くないが、リブート版で同役を演じたマイケル・シャノンは悲哀と凄みを感じさせた)
その分、ジーン・ハックマンが演じるレックス・ルーサーのズル賢さ、小悪党ぶりが際立つ。
前作がA級グルメなら、今作はB級グルメ。
すんなり楽しめる娯楽作。
オープニング・クレジット最高!
ドラゴンボールかって
個人的な意見としては前作の方が好き。
なんか、どっちが先かはわからないけど、ドラゴンボールに似たものを感じた。
サイヤ人のような存在で戦いあう感じとかが…
でもドラゴンボールは好きだし、とても戦うシーンとかは好きだった。
ヒューマンストーリー的なとこも少しあったし!
一つ前作とかぶせて欲しかったなーってとこは、最後に彼女を家まで送ったあと、クラークとしてノックして家に上がってくることで、前作とのかぶせのネタにして良かったと思う。
全15件を表示