スウォームのレビュー・感想・評価
全3件を表示
スウォーム
あの夏、2本の大作映画がロードショー公開されていた。一本は宇宙人同士による惑星間の戦争、もう一本が蜂と人間との戦争を描いた映画だった。どちらもタイトルの頭に付くカタカナは"ス"だった。当時、中学三年生だった私はどちらを選ぶか迷うようなことは一切無く、明確に後者を選択したのだった。何と言っても以下のようなオールスターキャストだったからだ。
マイケル・ケイン、キャサリン・ロス、リチャード・ウィドマーク、リチャード・チェンバレン、オリビア・デ・ハヴィランド、ベン・ジョンソン、リー・グラント、ホセ・フェラー、パティ・デューク・アスティン、スリム・ピケンズ、ブラッド・フォードディルマン、フレッド・マクマレー、そしてヘンリー・フォンダ!泣く子も黙る超オールスターキャストだ!しかも製作・監督があの「ポセイドン・アドベンチャー ('72米=20世紀フォックス)」、「タワーリング・インフェルノ(’74米=ワーナー&20世紀フォックス)」というアメリカ映画史に燦然と輝く二大パニック映画で製作者兼アクションシーン監督を務めたアーウィン・アレンなのだ!脚本も同じくスターリング・シリファント(「夜の大捜査線(アカデミー脚色賞受賞)」、「L・B・ジョーンズの解放」、「マーフィーの戦い」)で、更には音楽が「オーメン ('76米=20世紀フォックス)」でアカデミー作曲賞を受賞したばかりで、当時脂が乗り切っていたジェリー・ゴールドスミスとなれば、もう向かうところ敵なしだ!このような超大作で、且つハリウッドの黄金時代を支えた偉大なスターたちも多数出演しているとなれば、これはもう両親と妹を含めた一家四人で当時住んでいた藤沢市から新宿のロードショー館(新宿ピカデリー)まで観に行くしかないと決断したのだった。お盆休みだったこともあり、藤沢駅から新宿駅までは、小田急ロマンスカーの特急券を事前予約して乗込み、意気揚々と新宿を目指した日のことを昨日のことのように鮮明に覚えている。
絶対に「スウォーム」だ!「スター・ウォーズ」なんかより良いに決まってる。確かにアレック・ギネスやピーカシ(ピーター・カッシング)は知っているが、後はよく知らない若い俳優(マーク・ハミル、キャリー・フィッシャー、ハリソン・フォード)ばかり。両親にこんなSF活劇を観せたら嫌がるに決まってるし、万事OKだ!
そうこうしている内に、ロマンスカーは、脱線して谷底に転落して何故か爆発してしまう劇中に出て来る列車のようなこともなければ、鉄橋が倒壊して川に落下したり、ターミナルに全速力で突っ込むようなこともなく、無事に新宿駅に着いたのだった。
映画の冒頭、連絡を絶った砂漠の基地に到着する軍の部隊。物々しい雰囲気だ。基地内の人間は全員亡くなり全滅している。そして空からはヘリコプター2機が非常事態の原因調査をしているのだが、やがてパイロットが遥か眼下の砂漠上を這うように進む黒い絨毯(蟻ではなく蜂の大群!)を発見したのだった。司令部にいる将軍(リチャード・ウィドマーク)等に無線でこの情報を伝えるや否や、2機のヘリは突然上昇して来た黒い絨毯に飲み込まれて、相次いで砂漠に墜落してしまうのだった。この冒頭のシーンは非常に冴えていて引き込まれる!さあ面白くなるぞと思ったのだが、その後のピクニックをしている一家族が突然木の幹から大量発生した蜂に襲われるシーンあたりからまったく盛り上がらず、脇役の往年のスター達も単なる顔見せ的な出演で意味不明。マイケル・ケイン、キャサリン・ロスと貫禄のリチャード・ウィドマークが熱演するも空回り。閉ざされた空間内や外界から隔たれた僻地でのドラマならともかく、相手が蜂なので、見る見る広範囲に拡散してしまい、もはや何に焦点を当てているのかまったく不明。唯一印象に残ったのは、解毒薬を開発したヘンリー・フォンダ演じる博士が自らを実験台にして、蜂毒を打ってから、解毒薬を打って効果を記録するシーンのみだ。後はスローモーションの多用と意味のない火災や爆発シーンばかり。上映中にも拘らずロビーに煙草を吸いに行って戻って来た父親がぼそっと呟いた「たいして面白くないな。」の一言が印象的だった。映画は既に強引なクライマックスへ突入!特殊な音波で蜂を一匹残らずメキシコ湾上に集めたらしい直後に浜辺にあるたった1台のミサイルランチャー車から発射したミサイルを予め海上に散布してあったらしいガソリンだか燃料に目掛けて打って蜂を丸焼きにして終わる凄さ!
映画の出来云々はあれから47年近くが過ぎ去った今となってはもうどうでもよいのだが、何と言っても「スウォーム」こそが、一家四人揃って劇場で観た最初で最後の映画になってしまったことである。その後も1992年に上映時間を40分も増やしたExtended版(上映時間156min)が輸入盤レーザーディスクで発売されるやすぐに購入し、現在は輸入版Blu-rayを所有している始末。個人的に想い出の映画だからである。暑くて苦くて懐かしい1978年の夏の日。
0159 キャサリン、脚本よく読んで出演してよ
1978年公開
タワーリングインフェルノで大爆発したプロデューサーの
アーウインアレンが調子に乗って監督まで務める。
殺人蜂の恐怖が伝わらずなんか浮世離れした感が延々と続き
めちゃくちゃダラダラした。
あーもちろんキャサリンロス出演なので我慢しましたよ。
リーグラントも出ているので期待したが全くの凡作。
スターリングシリファントが書いて
フレッド・コーネカンプが撮って
ジェリー・ゴールドスミスが音楽
なのに。
60点
初鑑賞 1978年8月25日 梅田東映ホール
パンフ購入
6月4日はムシの日
形はミツバチなのに3匹に刺されると死ぬという殺人バチ。アフリカバチがブラジルから北上したと思われたが、どこからやってきたか不明のままアフリカ殺人バチだと判明。ところが、科学者の間では研究に時間をかけたい一方で、軍は被害を抑えるためにすぐにでも空中散布で駆除したいと意見がわかれる。ミツバチは益虫だし、アメリカ種のミツバチまで殺してしまってはまずいという科学者側なのだ。
両親をキラービーに殺された少年ポールは友人たちと現場に赴き火炎瓶を投げつけるのだが、怒ったハチの大軍は町を目指すのだった。そして、花の町は大混乱。ほんの1日の期間でも死者が200人以上。クレインの進言により町民は一斉に非難を開始するのだが・・・
列車が崖上から転落という大惨事・・・これがまた模型感たっぷりでしょぼい。豪華な俳優陣のおかげで特撮に金をかけられなかった事情も伝わってくる(想像ですが)。そんなこんなで、かなり説明調の展開にてついにはヒューストンの原子力発電所にまでハチの行軍が続くのだった。
ピーター・フォンダ演ずる博士は解毒剤開発のために自らを実験台にするのですが、この解毒剤も60秒以内に自分で注射を打たなきゃ意味がないので、成功していても世間には広まらないでしょう。そうしてテキサス州に留まっているハチに対して毒薬を投下するも彼らには免疫ができてしまってた!
スリーマイル島原発事故(1979)は『チャイナ・シンドローム』(1979)の公開直後に起こっているが、その前にも原発事故作品があったんですね。普通に爆発させていただけだけど(笑)。そして政府はテキサス州を見捨てたという、とんでもない展開へ・・・
やっぱりテーマが希薄となってしまい、ミサイル発射など、軍の協力を得て作っただけで一瞬の迫力はあるけど、その他がさっぱり。内容はB級なのに豪華俳優出演ってのが作品をダメにしたんだろうなぁ・・・とにかくカタストロフィをいっぱい詰め込んだけど、どれ一つとて迫力がない!
全3件を表示


