シンドラーのリストのレビュー・感想・評価
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生命のリスト
オスカー・シンドラーの勇気ある行動に驚くと共に、彼を人を惹きつける魅力に溢れた人物として表現したリーアム・ニーソンの男気溢れた華のある演技と、エキストラ含む数多くの出演者の皆さん( 肌を晒しての出演はかなりの勇気が必要だと思います。多くの人々にこのおぞましい出来事を伝えたいという強い意志と願いを感じました。)のリアルな演技による映像に、ラスト迄引き込まれました。
シンドラーが、もっと救えた命があったと嗚咽する姿に涙が溢れました。
多くの人々が疑問を抱えながらも、その思想に流されていく、この悪夢のような出来事が二度と起きてはならないと、改めて強く感じました。
NHK - BSを録画にて鑑賞
1100人のユダヤ人を救ったナチ党員オスカーシンドラー
1939年、ドイツ軍は2週間でポーランドを制しユダヤ人は大都市へ移動させられた。リーアムニーソン扮する破産した工場を買い取りほうろう工場として営むドイツ人実業家オスカーシンドラーは、ナチスのバッジを付けクラブに赴き将校らに酒を振る舞って写真を撮っていた。オスカーは、経理、タイピスト、秘書らにユダヤ人を雇い命を救った。しかし、当局からユダヤ人に頼る体制は国への反逆だとされ、技能労働者で殺された者もいた。工場の支配人でもオスカー自身が列車を止めて連れ去られる所を救った。3時間以上の大作を観たのは2回目。惨憺たる虐殺の中、工場従業員として1100人ものユダヤ人を救ったオスカーシンドラーは本来もっと讃えられるべきだろうね。
何故モノクロ映画なのか
最初は何故この映画はわざとモノクロに撮ったのだろうかと見始めた時思いました。しかしラストシンドラー自身が追われる身になり、「バッジを売っていたらあと1人助けられたかもしれない…」と泣き崩れるシーンで全て解りました。
たまたまシンドラーの目に止まっただけの普通の赤いコートを着た少女、この少女だけ作中では色が付いています。2度目に登場した際に少女は死体となって運ばれています。たった2回の登場でした。
そして最後シンドラーが泣き崩れるシーン、まだまだユダヤ人を救えた、少なくともあの赤いコートの少女だけでも救えたのだと激しく後悔をしていたのですね。ユダヤ人を1人でも多く救いたいというシンドラーの思いを強く象徴するかの様なあの赤いコートを着た少女。あの2回の登場でシンドラーの全てを表していたのだと思います。
この為にモノクロにしたのだとしたら本当に素晴らしい演出だなと思いました。
辛い、重い
3時間というすごい長い映画だったけど、全く目が離せなかった。白黒映画を初めて見たがあんまり違和感がなかった。 リーアム・ニーソンが最初リーアム・ニーソンに見えなかった。ユダヤ人に囲まれている時、めちゃくちゃ背が高いなって思った。(193cm) けっこう辛い描写が多く涙が出た。 学校で教材として流すべきだと思う。
史実に忠実を礎とするホロコーストからの救助史を描いた映画
オスカー・シンドラーが当初、人格者でも英雄でもなく、女と酒好きの金儲け主義者であったことをきちんと描いていて、事実通りとは言え、映画全体に深みを与えている。また、このシンドラーがナチス軍人達を金と酒・女・宝石等で念入りに調略する描写も、彼の成し遂げたことへの説得力を感じた。ただ、このシンドラーが、何処で何故、何がきっかけで、全財産を投げ出してまで1000人以上のユダヤ人救助に至ったのかは、自分的には判然とせず、すっきりとはいかなかった。
一方、ユダヤ人を楽しんで殺している様に見えるアーモン・ゲートは、その背景にあるストレスや弱さや幼稚さが、演技力のなせる技もあってか、見事に描かれていた。
重層的画像も含め、白黒に一部カラーも使った映像は、スピルバーグらしく深みが有り、美しい。また、アウシュビッツでシンドラの工場へ行くはずのユダヤ人が、ガスと見せかけて、シャワーで水を浴びるところは、ジョーズ以来のらしい演出。
全体的に、抑え気味の演出で、最後にシンドラーとユダヤ人の交流で、静かなしかし大きな感動を引き起こすのは、流石に凄い計算。
救われた方々の具体的な名前への拘りは、歴史的事実の記録を重んずるユダヤ民族の国民性のなせる技いうことであろうか。
なぜ?
他の映画や本によると、状況はもっともっと過酷だったように感じる。
事実なのだろうけど、なぜシンドラーが私財を投げ打ってまでユダヤ人達を救ったのかがいまいちわからなかった。
そもそもナチスに良心が米粒ほどでもあったなら、600万人もの人達を殺すことはなかったのに。
シンドラーだけがなぜ?と。
お金持ちの実業家だったから?
シンドラーの立ち位置は?
ヒトラーは知っていたの?
1%にも満たない人達だが、救われた人達は本当に運が良かった、としか言えない。
シンドラーはもとより、会計士のおかげだな。
理不尽な死と偽善者
正直な話、シンドラーをユダヤ人を救った立派な人だと思わなかった。劇中終始SSのご機嫌を伺いつつ、有能と見なした人達だけを働かせ「自分の城」を築いただけに過ぎない。 ユダヤ人達の生殺与奪の権を握っているという点で、彼もシンドラーもSSとやってる事は同じ。ゲットーの殺戮を馬上で俯瞰し、命懸けで助けて欲しいと訴える女性を追い返すわ、腹立ち紛れに税理士に「何で俺がユダヤ人を助けなればいけないんだ!」と怒鳴り散らす。憂さ晴らしに女と戯れるシンドラーに罪悪感はないのか?自分の工場の労働者が拉致や殺戮されたのに?と神経を疑う。 終始シンドラーに理性的に接していた税理士の方を私は讃えたい。 個人の善意の限界を超えると義務や責任に耐えられなくなる。 私なら彼の工場で働くのは絶対に嫌だ。 傍らで人が次々殺されている場所で生きていたいとは思わない。 いつ自分が殺されるか分からない中で、未来を描けないから。 個人の善意に縋り、悪意に晒されながら生き延びるよりさっさと劇薬を飲む方を選ぶ。 この映画は圧倒的暴力の前に人の尊厳や命は何と脆いのだ!という衝撃と、虚しさを痛感した。 ゲットーが解体される前、設計ミスを指摘した女性の毅然とした姿が一番心に残った。 銃殺を覚悟で彼女が護りたかったのは、自分の生き様ではないか。 それを暴力で全否定される事が、戦争なのだと思う。
この映画を見て良かった。
195分と書いてあり、単純に長いなと思った。 それでも映画好きならきっと多くの人が早かれ遅かれ通るであろうこの映画。 いざ見るとちっとも長くは感じない程見事に撮られている。 惨い話だが、見終わった時にはきっと見て良かったと思えるはず。
シリアス路線
劇場公開時鑑賞。スピルバーグのシリアス路線では一番好きです。 リーアム・ニーソンとレイフ・ファインズは本作で知りましたが、当時のイメージとは違いますが今でもご活躍ですね。 長尺でモノクロ、あとかなりキツイシーンもあったように思いますが、それでも観てよかったと思ったものでした。リーアムの懺悔/独白シーンがグッときます。
モノクロ
ユダヤ時の虐殺のさなか、ユダヤ人を使って金儲けをしていた主人公シンドラー。 彼がいかにして最終的に1000人を超えるユダヤ人を救うことになるのか。 描写の過激派に背筋が冷えた。 戦争の惨さ、凄惨さはこのレベルほど甘くはない。 しかし十分に酷いものだと感じた。 特にホロコーストの表現は息を飲むものであった。 戦争の悲惨さ、その中で儲ける人もいる。 考えて 頭を使って 強かにいきてかんといかん 思考停止になってはいけない 希望と絶望は自分で見つける
生存者たちの声
事実である、史実である、人間の強欲さがある、体制統制の恐ろしさがある、そしていかなる環境下でも一片の想いがあって、好転となる可能性がある。本編195分の大作を観て、それで終わりではない。DVD版では「生存者たちの声」77分があって、少し中だるみ感があるものの、これの後半をしかとじっくり噛みしめることができて、主に登場するのは当時のティーンエージャー達で、救われた一つ一つの命の重さの経緯を学ぶことができました。DVD版での両方フル視聴を是非おすすめします。
これは本当の話なのか?戦争での歴史捏造に苦しめられている日本人とし...
これは本当の話なのか?戦争での歴史捏造に苦しめられている日本人として、つい疑問に思ってしまう。本当だとしたらどうしてドイツはもっと非難されないのか?ユダヤ人は大人しい?そもそもどうしてユダヤ人はこんな迫害を受けねばならない? 結論。「もっと勉強しとけば良かった」 言い訳「私は日本史選択だったんだ」 最初は決して善人とは思えないシンドラーが最後はユダヤ人の神に。感動。 もう衝撃映像満載です。スピルバーグ、楽しい作品のイメージが強いがこんなのも…まさに映画の神。 「1つの生命を救う者が世界を救える」
歴史上見てもこんな人いない
このような映画こそ、皆見るべきだと思います。確かに残酷なシーンがいくつも出てきますが目をそらさず見るべきです。起こった事実に目を背けてはいけないと思いました。シンドラーが最初はお金に目がない人だったのにユダヤ人が受けている差別を目にするごとにどんどん情が入っていき最後は自分で儲けたお金でユダヤ人を命懸けで助けようとしました。歴史上のどの人物を見ても最初は良い人だったのにも関わらずお金が増え始めたら自分の欲にまみれ、自分の思い通りに物事を進めようとする人がほとんどです。シンドラーの行動に感動しました。
自身の正義を行うには力が必要
自身の正義を行うには力が必要 今更初観です。彼の初期の目的や目指すものがよく理解出来なかったのは残念ですが、物語が進行するにつれその気持ちが理解出来ラストでの感情の爆発はとても痛々しく辛くそして素晴らしかった。実話を元にされていることにも驚きを隠せなかったですし、また自身の歴史知識の無さを恥じました。善行を貫くにはそれ相応の力が必要な事も非力な私には痛く突き刺さりました。
凄惨なユダヤの歴史の中で感動を得られる一作
ユダヤ人の歴史を描く映画の中でも悲しさだけが残らず、希望や感動も同時に描いた傑作 シンドラーを主軸にしつつも登場する人物それぞれの感情が丁寧に描かれ、ユダヤという人種で括るのではなく一人一人が人間であり、皆大切なものがあることを描きたかったのではと思う。 映画であり、素晴らしい映像作品でもある本作は是非多くの方に見てもらいたい
RIP
久々にいい映画をみれました。 内容自体は残虐なシーンもあり、目を背けてしまうところもいくつかありましたが。 この映画を通して人はどちらにもなれるし それを選ぶことができるんだと。 自分的にはシンドラーと軍の駆け引き好きです。 それとラストのシーンではシンドラーとユダヤ人との絆のところがもう涙なしでは見られません。 最近はアクションや新作ばかりだったので見れてよかった。 また見たいと思います。
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