劇場公開日 1996年3月23日

白い風船のレビュー・感想・評価

全1件を表示

4.0金魚すくいの達人になりたい

2025年2月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 1匹100トマーン、映画を2本観られる金額の金魚。イスラム暦での大晦日は日本の大晦日ほど慌しくなく、ごく日常の生活をしている家族。家にはお金はないのだが、お年玉用の500トマーンはある。いざ金魚を買いに行くラジエだったが、まず詐欺師まがいの蛇使いに500トマーンを騙し取られそうになり、店に到着するとお金を落としたことに気付く・・・

 微笑ましい光景と、子どもと大人の視点の違い・・・知らない人への疑心暗鬼と親切な人。人物の描き方もコントラストが効いている。カメラの目線の切り替えが絶妙なのだ。そして、ラジエの表情がすごくいい。困った顔、泣きそうな顔、そして微笑みと、どうしてこんなにいい表情が出せるのかとうなってしまいます。

 そしてこのタイトル「白い風船」の意味は・・・風船売りの少年が可哀想(笑)

【2004年ケーブルテレビにて】

コメントする (0件)
共感した! 0件)
kossy