ジョルスン物語のレビュー・感想・評価
全2件を表示
世界初のトーキー映画で主役を演じたスター歌手、アル・ジョルスンの伝記映画
敬虔なユダヤ教の家庭に育ったエイサ少年が、ショウビズ界に目覚め、アル・ジョルスンと改名し実力を発揮していく過程が生き生きと描かれます。
アルの歌とショウビズへの情熱がスクリーンにほとばしります。次から次へと新しいアイデアが湧いてきて制御出来ない感じがよく伝わってきました。一方で妻をはじめ周囲の面々はもはやそんな彼についていけません。
必死で働いて働いてという感じではなく、彼にとっては歌うこと=呼吸すること=生きることだったのですね。まさに生まれながらのシンガー、生まれながらのエンターテイナーだったのでしょう。
しかし周りの人間全てが彼と同じではないということに気づく必要はあったようです。
バッドエンドとハッピーエンドがないまぜをなったほろ苦いラストが心に残ります。
劇中「ドナウ川のさざなみ」に英語の歌詞を付けた「Anniversary Song」 の歌唱が素晴らしい。
You ain't heard nothing yet
20世紀初頭。戒律の厳しいユダヤ人の家庭に育った少年エイサ・ヨルセンは教会へも行かず芝居小屋でつい歌ってしまい、旅芸人のスティーヴ・マーティン(デマレスト)に才能を認められる。父はエイサをすぐに部屋に監禁するが、エイサはマーティンを追ってボルティモアへ行く。
少年時代のドサ回り。ステージ上でスティーヴがチェロを弾き、会場で突如立ち上がったエイサが歌いだすという演出を繰り返す。やがて声変わりを迎えたときはアドリブで口笛を吹いたりして芸達者なところを見せる。そして、芸名をアル・ジョルスンと変え、徐々に人気を博すが、興行主ハマースタインと活動を共にすることになり、スティーヴは自ら身を引いた。そこでも何年か続けたが、黒人のジャズを聴いたことから自分なりの音楽を追い求めることになる。旅芸人時代のトム・バロンが劇場経営を始めて彼を誘う。そしてブロードウェイでも人気が出たが、奇抜な発想によってロングランの連続。全米の巡業、客席へのライトアップ、花道など、とにかくエンターテイナーの才能はただモノじゃない。そして初のトーキー映画への誘い・・・
“You ain't heard nothing yet”(お楽しみはこれからだ)の『ジャズシンガー』で披露された名言を残したのも彼ジョルスン。顔を黒塗りにして歌うスタイルは人種差別が法的に認められていたので人気があった(らしい)。
ストーリーはそれほど面白くない。後半はブロードウェー・スターとなるジュリーと結婚するのだが、実際には3番目の妻だったらしい。仕事ばかりして、巡業中では週8回の公演をするなど忙しい男を演じていたけど、他の出演者を思い遣らないところとか、疑問がかなり湧いてくる。
ネットで知ったが、主演のラリー・パークスはこの後、ハリウッド・テンの犠牲者となって映画界から追放されたらしい。彼の演技は凄いぞ!顔の表情が豊かすぎ。まぁ、歌はアル・ジョルスン本人の吹き替えらしいけど・・・
全2件を表示

