「サメにキャラクター性はなくただただ恐ろしい。」ジョーズ pekepekeさんの映画レビュー(感想・評価)
サメにキャラクター性はなくただただ恐ろしい。
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サメにキャラクター性はなくただただ恐ろしい。
前半は人間が物語を引っ張る
主人公は、サメの犠牲者をなくそうと努力するが、
周りのキャラクターが邪魔をし、残酷なシーンが展開される。
その際サメの姿は映さず、観客にサメの姿を想像させるのだが、
この見えない状態で、恐怖をあおるテクニックも素晴らしく、
途中、肩透かしをさせて、実は…といった形で様々な方法で展開される。
後半はサメとの戦いをえがくが、
最初にサメが出てきたときのインパクトは、
前半で想像していたものより大きく、凶悪で観客をドキドキさせる。
前半と後半の対比がすごく、見ていて飽きることがない。
キャラクターも個性豊かで、
巻き込まれる主人公、
サメに詳しいちょっと頼りない男、
人間性に問題のある船長、
それぞれに感情移入できる構成にしている。
特に主人公は、嫌々巻き込まれていくことで、
観客の共感を強く得ることができる存在になっている。
船長に関しては、はじめ嫌な奴かと思わせるが、
死ぬ前には、キャラクター性と、
同情できるエピソードを観客にきちんと伝え、
死ぬシーンに恐怖を抱くことができる。
そして個性豊かなキャラクターに対し、
メインのサメは、人間性を一切感じさせず、
頭がいいのか悪いのかもわからない、
これにより、次の行動が読めず、登場するたびに観客を恐怖させることができる。
スキのない作品だった。
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