ショーシャンクの空にのレビュー・感想・評価
全127件中、1~20件目を表示
伏線回収の秀逸さ
傑作です。
脚本の秀逸さと演者の好演に脱帽です。
また伏線回収が見事で綺麗に物語が完結するから、気持ちがいい。いい映画観たなってなる。
あらすじ。
銀行の副頭取であった主人公のアンディーは、冤罪の妻殺しによって刑務所に収監される。
はじめは一匹狼だったアンディーも、次第に黒人で殺人罪で収監されたレッドらのグループと仲良くなる。このレッドは、調達屋でもあり、刑務所内に煙草や仲間に頼まれた物品を持ち込んだりしている。
レッドらと仲良くなって数年後、アンディーは図書係に任命される。これは、アンディーが賢く、銀行マンであったことから刑務官の確定申告など経理を内密にさせるためだった。しかも所長のサミュエルの不正経理も行うようになる。またアンディーは、図書係の役も全うし、議会に図書に充てる予算を拡充するよう手紙を送ることなどして、刑務所の蔵書を増やしたり、図書室をつくったりする。
そのように刑務所の環境も改善されていくなか、新人としてトミーがやってくる。彼は読み書きも不十分ではあったが、気さくな人物であった。そのトミーから、妻殺しは別の囚人がやったという証言を得る。それを聞いたアンディーは、所長に再審を要求するがはぐらかされ、トミーは所長に殺される。
このこともあり、懲罰房に入れられるアンディー。遂に脱獄を決心する。
アンディーの脱獄は成功する。脱獄後、サミュエルの不正経理によって貯蓄されたお金も引き出し、その不正も告発する。
最後は、出所したレッドと収監中に希望として語ったジワタネホで再開する。めでたしめでたし。
前述の伏線回収などは、以下のディティールに顕著である。
①主人公のアンディーは小さくて穴など掘れやしないと前置きがあったロックハンマーで、脱獄用の穴を掘る。それもかなり年月をかけて。
②アンディーは脱獄したあと、架空人物のスティーブンスに成りすます。この人物は、刑務所の所長のサミュエルの不正経理を合法化させるためにアンディーがでっちあげる人物である。
③アンディーは脱獄後、サミュエルの不正をマスコミにリークし、サミュエルは拳銃自殺をする。これは、サミュエルがいってた聖書の言葉が跳ね返り、天罰が下ったかのようである。
他にも挙げればきりがないが、話が上手くまとまってて素晴らしい。
印象に残ったのは、レッドの仮釈放の審査のシーンとトミーのペンの持ち方である。
レッドの仮釈放の審査のシーンは、3回あり、10年おきに仮釈放の機会が与えられる。その都度レッドは、改心したことを述べるのだが、2回目は明らかに本心ではない。3回目は改心なんてものは忘れたといった語りではあるが、自分の罪と向き合っていることがよく分かる。
このシーンはレッド役のモーガン・フリーマンの好演があったから成立したとも思い、心に刺さるものがある。
またトミーのペンの持ち方である。読み書きがままならない設定がよく表されている。
あと映画の力をすごい感じる。
途中、囚人が映画をみるシーンが登場する。収監中でも、人として欠かせない娯楽としての力を、人間性を取り戻す力を表している気がする。
そして脱獄用の穴は、映画に登場した女優のポスターで覆い隠されている。アンディーが脱獄するといった物語世界での力も表している。
他にも演者の次第に年老いていく様は、刑務所での長い年月を想像させるし、出所後のブルックスの自死に象徴される服役者の社会復帰の難しさも映し出される。
物語もおもしろいし、必見の名作だと思われる。
絶望的な状況にあっても、「希望」を胸に行動し続ける。
僕が『ショーシャンクの空に』を観るたびに感じるのは、「自分の人生は、誰にも奪われない希望と行動の積み重ねでつくれる」という、力強いメッセージです。
この映画は、無実の罪で投獄された銀行員アンディ・デュフレーンが、絶望的な監獄の中で、20年近くかけて自由への計画を実行する物語。
一見すると地味な行動の裏には、信念を貫く強烈な一貫性があります。
僕自身、会社員から独立し、経営や人材といった未経験の分野に飛び込んだ時、すぐに結果は出ませんでした。しかし、アンディがトンネルを掘り続けたように、
「自分の未来を自分で選ぶ」という目標のために、地道にコツコツと行動し続ける姿勢が、道を切り開いてくれました。
才能や勢いではなく、誰にも見られていなくてもやり続ける「姿勢」こそが、真の挑戦だと教えてくれます。
アンディの静かな誠実さと、決して諦めない「希望」は、仲間たちを少しずつ感化していきます。
彼が図書室の設立や仲間の支援に尽力したように、希望とは、外部の環境ではなく、自分自身が選び取り、育てる内なる資産です。
そして、その信念を貫く一貫性こそが、チームや組織を動かす原動力になります。
僕たちの事業である店舗づくりも、目の前の利益だけでなく、人が集まり、つながり、街を元気にする「希望の場」を創ることに本質があります。
もし今、あなたが孤独な決断を迫られていたり、未来が見えずに立ち止まっていたりするなら、この映画が背中を押してくれるはずです。
誰も奪えない、あなた自身の「希望」を信じ、今日もそのために一歩踏み出してほしいと願っています。
よく作られた"名作"
あー"名作"を作ることが目的だったんだなって作品。
まず、登場人物たちが象徴的過ぎて魅力なし。
•アンディ:理想・希望・理性の象徴。
•レッド:語り手(観客の代弁者)
•所長・看守:権力や悪の象徴。
「人間」ではなく「寓話の駒」として配置されているので、彼らが苦しんだり悟ったりしても人間の生臭さや矛盾がほとんどなく、人間描写が非常に浅い。
刑務所内の人間関係もあまりに整然としていて、友情グループの様な構造に収められている感じ。
•仲間内でのトラブルが少ない
•長期服役者たちが家族のようにまとまっている
•悪人が記号的(看守・所長・一部囚人)
また刑務所の話として、リアリティが低く冷める。
実際は以下が徹底されているので、長期の穴掘りなど無理。
•定期的な部屋・壁面・寝具・所持品検査
•刑務官によるランダム点検
•独居房での監視・記録
長期服役の場合は房の移動が何度も起こるため20年掘り続けるなどありえない。
•規律違反
•健康状態に応じた移動
•刑務作業の変更
•建物の補修や再編
物語としての設計はよく出来ているが、人間描写が浅くリアリティのない、カタルシス重視の陳腐な"名作"映画。
昔のアメリカの刑務所>感動
雨に打たれた画像と感動するという印象だけで観たが感動より昔のアメリカの刑務所がいいかげんで酷かったシーンが長かった。主人公が脱獄して雷雨に打たれるシーンがあの画像だったんですね。脱獄先からムショ内に葉書を送っていたがショーシャンクってどの辺の地理なのか気になった。下水をそのまま川に流していた頃だから可能な脱獄劇。
希望を持つこと
15年ぶりくらいに鑑賞。すごく感動した記憶があったけど、みている間はこんなもんだっけ?みたいに思っていたが、レッドの仮釈放後から手紙を読みはじめて表情が変わるところ、木漏れ日が差すシーンが本当に心が豊かになった。モーガンフリーマンの演技と演出が凄い、それまでの少しくすみがかった映像からメキシコの海のコントラスト、アンディとレッドの笑顔は15年前と全く同じタイミングで泣いた。
すごい分かりやすく作ってあるのも印象的でだからこそみんなに親しまれてる、一歩間違えばダサい感じになりそうだけど、レッドの一人称で語るところが最後に何かが起こるということを連想させて緊張感をつくっていると感じた。
厳しい環境でも希望を持ち続けることの必要性、comfortableなところから抜け出すことはパワーがいることでその原動力が希望なんだと思う。
みんな必死に生きている、負けそうになる時は希望と友を思い出そう
名作って言われてるけど絶対、1回は観ておくべし
タイトルを何度も耳にしたり、映画の表紙は何度も目にしていたけど、なんとなくむさくるしい作品のような気がしていて観る気になれなかった。今回、勧められてようやく観てもっと早く観ておけば良かったと後悔。モーガンフリーマンとティムロビンのコンビを組んだ演技とストーリー全体に対しても感動。自分が主人公アンドリューの立場だったらと想像して観ることでも楽しめるし、作中でクスッと笑える場面もある為、思っていたほど重く感じなかった。
希望を持ち続けることの大切さを学べる名作
『ショーシャンクの空に』は、希望と自由をテーマにした映画で、長い刑務所生活を生き抜く中で主人公がどのように自己を強く保ち続けるかが描かれています。この映画は、「希望を持ち続けること」の重要さを改めて教えてくれました。重苦しい日常が続く刑務所の中で、彼が決して諦めることなく前向きに生き続ける姿に心を打たれます。
自分の信念を貫く強さ
主人公アンディが他の囚人とは一線を画していたのは、どんな逆境の中でも自分の信念を捨てなかった点です。仲間から信頼を得て少しずつ状況を変えていくアンディの姿に、「状況に流されず、自分を貫くことがいかに大切か」というメッセージが感じられます。私もビジネスにおいて、さまざまな逆風に見舞われることがありますが、どんな状況でも自分の信念を大切にして進むことの重要性を学びました。信念を持ち続けることで、周囲からの信頼を得ることができ、次のステップに繋がると強く実感します。
希望を持ち続ける姿勢の大切さ
この映画で最も印象的なのは、**希望を持ち続ける姿勢**です。アンディは決して現状に屈せず、日々自分を磨き、未来に向けて行動を続けます。厳しい環境でも「諦めない」という精神で小さな努力を積み重ねる姿は、「希望がある限りどんな困難も乗り越えられる」というメッセージを強く伝えてくれます。私も日々の業務や新たなビジネス展開において、困難や壁に直面することがありますが、この映画を通じて「希望を失わないこと」が持つ力を改めて再確認しました。
### 信頼と友情が生み出す支え合い
アンディが刑務所で築いた友情も映画の大きなテーマです。特に、彼とレッドとの間に芽生えた友情は、ただの仲間ではなく、互いにとっての希望や支えとなる存在でした。信頼関係に基づく友情があることで、アンディは絶望の淵に追い込まれながらも希望を持ち続け、レッドにとっても新しい生きる目的が生まれます。私もビジネスの中で、多くの信頼できる仲間に支えられてきましたが、この映画を見て、改めて人とのつながりや友情が困難を乗り越える上でいかに重要であるかを感じました。
困難を自分の成長の機会に変える姿勢
アンディは困難な状況に陥ったとき、それをただ苦しむだけでなく、自己成長や未来への準備として利用しています。彼は図書館を整備し、他の囚人たちに教育の場を提供し、自分だけでなく他者の生活も向上させるための行動を続けました。この姿勢からは、逆境を単なる苦しみと捉えるのではなく、**成長のチャンス**と考えることで未来を変えられるというメッセージを感じました。私も、新しい事業やプロジェクトに挑む中で困難に直面した際、ネガティブに捉えず「どう成長に活かせるか」を常に考えるようにしています。
自由への渇望とその実現
『ショーシャンクの空に』の核心には、「自由」への渇望とそれを追求する姿が込められています。アンディが20年間も自由を失いながらも、絶えず自由を目指して行動を続けたのは、未来を信じる希望があったからこそです。長年にわたって積み重ねた小さな行動が最終的に彼の自由へと繋がるシーンには大きな感動を覚えました。私もビジネスにおいて、目標に向けた地道な努力が結果として自由な未来を切り開く鍵になると感じており、アンディのように信念を持って前進していきたいと思います。
まとめ:普遍的なメッセージが人生に響く
『ショーシャンクの空に』は、絶望的な状況でも希望を持ち続けることの大切さや、自分の信念を貫く強さを教えてくれる映画です。アンディの生き様は、多くの困難に立ち向かい、希望を失わず行動を続けることで未来を切り開くことができるという普遍的なメッセージを私たちに伝えてくれます。
私もこの映画から得た教訓を胸に、ビジネスや人生においてどんな状況でも希望を持ち続け、信念を持って進んでいこうと改めて決意しました。
一生の中で見るべき映画
エンドロールが流れる横で浜辺を歩くふたりが好きだ。納得感も現実味も無いけれど、夢のようなエンディングを見せてくれたことでこれを見た観客は明日も生きようと思えるんだと思う。
タイトルなし(ネタバレ)
希望は誰にも奪えない。
希望とは何か、そのテーマを感じた。
必死に生きるか、必死に死ぬか。その選択は言わば希望の選択である。
後悔や絶望から覗く、自由への恐怖と渇望。
ブルックスとアンディーの対比を見て、君だったらどうする?、と大きな疑問を投げかけられたような気分になった。かつてのレッドのように。
好きなシーン
浜辺でアンディーとレッドが再会するシーン。美しい画面と、記憶のない海。何にも縛られない二人を見ていると笑みがこぼれた。
銀行でアンディーがお金を引き出すシーン。全部持っていった。爽快感がすごかった。
レッドが件の木の下で石を掘り返すシーン。レッドが嬉しそうに笑うのを見て、私も嬉しくなった。
ほかの囚人たちもキャラが立っていて憎めない性格で面白かった。名作の理由がわかった。
必死に生きるか、必死に死ぬか。
また見たい。名作と聞いて鑑賞。
すごい世界だわ。
必死に生きるか、必死に死ぬか。
希望を忘れずに生きたいです。
二人がまた出会えてよかったなー。
頭がいい?世渡りがうまい?そんな人になりたいね。
引き込まれました。
楽しかったです。
13.12.2
タイトルなし(ネタバレ)
『ショーシャンクの空に』この映画は私の中では、一番か二番に素晴らしいと思っている作品だ。一連のスティーブン・キングの作品とは、ちょっと一線を画す異色の作品だと思う。
若くして銀行の副頭取だったアンディは、妻と愛人を殺害した罪でショーシャンク刑務所に収監される。所長はアンディに「規律と聖書を重んじている」と言い、アンディに与えられた聖書を手に取り「救いはこの中にある」と言った。実は、その聖書の中にアンディにとって非常に大切なものが埋め込まれていた…(これは最後に判る)
悪い奴らに目をつけられ、身体を狙われ暴力を振るわれながらも、必死で耐えるアンディ。
刑務所の主任の遺産問題にアンディが助言したことから、所長始め職員たちのお金に関する相談を一手に引き受け、所長の経理担当になる。そして不正な経理をするよう強要される。
そんななか、食事中にアンディが一番の友達になったレッドに「心の豊かさを失ったらダメだ。心の中には希望がある」と話すシーンがあるが、これは私の好きなシーンの一つで、この言葉がアンディのモチベーションを最後まで持ち続けさせる要因の一つになったと思われる。
アンディの房には、調達屋のレッドから手に入れたポスターが貼ってあった。最初はリタ・ヘイワース、次はマリリン・モンロー、最後はラクウェル・ウェルチ…このポスターが、後に大きな意味を持ってくる。
ある時、新人の収監者が入って来て、その男から、妻と愛人を殺害した″真犯人″の存在を知ることになり、そのことを所長に話したが、全く取り合ってくれなかった。自分の私利私欲のことしか考えていない所長は、アンディを手元から手放すわけにはいかなかった。所長に反抗したアンディは、懲罰房に2か月も入れられた。
その後、アンディはレッドに覚えておいてほしいと話す…「メキシコのジワタネホに住みたい。バクストンの牧場にある大きな樫の木の側にある、石垣の中の黒曜石の下を探せ」…と。
その日の所長の経理の仕事が終わり、アンディに所長が用事を言いつけて帰ってから、ちょっとした見せ場がある。
その夜、アンディは姿を消した。脱獄したのだ。収監されてから何と19年…
所長が、アンディがいた房に置いてあった小さな置物をポスターに向かって投げると、そこに小さな穴が開いた…ポスターを剥がすと、そこには大きな穴が出来ていた。
脱獄の日は嵐だった。大事なものだけをビニール袋に入れ、足に括り付け、下水管の中を通って外に出た。青い囚人服を脱ぎ捨てて、大きく両手を広げて空を仰いでいるアンディの姿が印象的だ。私がこの映画で一番大好きなシーンだ。
その後、アンディが作り出した架空の人物に成りすまし、銀行に行き、所長がアンディを使って隠し持っていた裏金の大金を全て手に入れた。
そして、アンディは新聞社に所長の悪事の証拠を送り、新聞の一面にそのことが載った。沢山のパトカーが来る中、所長は拳銃自殺する。
レッドは仮釈放になり、暫く仕事をしていたが、アンディが話していたことを思い出し、その場所を訪ねると、そこには金属の箱が埋めてあり、中にはお金と手紙が入っていた。
レッドは、仮釈放違反ではあるが、希望を抱き、アンディが住みたいと言っていた、その地を目指す。
そこには、おんぼろのボートを磨くアンディの姿が…アンディとレッドは抱き合って、再会を喜んだ…
ティム・ロビンスもモーガン・フリーマンも実にいい。会話も聞こえず、そのままカメラが遠ざかっていくのもいいラストだった。
何回観ても、本当に素晴らしい映画だ。
必死に生きるか必死に死ぬか。
理不尽に投獄されたアンディと獄中で出会った友人との友情のストーリー。
所長はあまりにクソ。中盤から後半にかけてカルマが溜まっていきます。
しかし最後にカタルシスがあります。スッキリした。
余韻が残る良い映画でした。有名な雨の中で手を広げるシーンも感動的。
終身刑はシャバに出た後にも苦役を強いるのだというのは考えたことも無い新しい視点でした。確かにそうだと思った。
どんな環境でも希望を失っちゃならないし、常に壁を破り続けなければならない。
希望と信念
無実で監獄に入ることになった主人公の信念の強さに感動させられた。
また、そこで知り合った友達も現実と向き合うことにあきらめようとしたが、希望を持つことの大切さを教え導き再会した時も感動した。
自分も人とのつながりを大切にして生きようと考えさせられた。
冤罪という不運のなか希望を持ち長い年月夢に向かって、続けていく辛抱強さ
自分もコツコツと好きなことを見つけて続けていこうと思う。
希望は誰にも奪えない
希望は誰にも奪えない。そんなメッセージをこの映画からは感じることができた。刑務所という絶望感が漂う環境においても希望を捨てずに毎日をひたすらに生きているアンディには勇気づけられた。無実の罪で投獄され,あんな絶望の刑務所にいたら気が狂いそうになると思うが,そんな環境であっても希望が明日への活力となり,生きる力を与えてくれるんだなと思った。
アンディのセリフであった,「必死に生きるか,必死に死ぬか」という言葉が頭に残っている。一体どんな意図でアンディがレッドに言ったのかは想像でしかない
が,レッドに俺は必死に生きてやると言いたかったのかもしれない。アンディとは対象的にレッドは希望を持つことは絶望,死に繋がると考えているように思えるが,アンディとの出会いでその考えが少しずつ変わり,自分も必死に生きることを選択したのかもしれない。
必死に生きる=シャバに出て自由を謳歌する 必死に死ぬ=刑務所で生涯を終える といったことなのかもしれない。
そんな考えさせられる映画であり,ベタなメッセージではあるかもしれないが,こんな勇気づけられる映画は素敵だ。
「希望」,「友情」,「勇気」 そんな言葉が似合う映画であり,余韻に浸っている。
こんなかけがえのない映画に出会えて良かった。
心の中で音楽を
主人公のモーガン・フリーマン演じるレッドからの視点にして、もう一人の主人公アンディを客観視している今作は、秘密めいたアンディの心の中を鑑賞者にも知られないようにするためだと思う。
ショーシャンク刑務所の建物が見応えがある。レトロな車両も登場。
レコードのエピソードも印象的。心の中にある音楽は誰にも奪えない。
「音楽」を「信仰」に置き換えて考えることができそうです。
アンディはアルコールを辞めた。ダビデが悔い改めたように。そしてまるでソロモンのように信頼と富を築き上げた。
権力乱用し私腹を肥やす刑務所の所長は、聖句まで暗記しているほどの聖書の愛読者。彼は聖書をどう理解していたのか不思議。暴力と恐怖で支配して上手くやってきたのだろうが、アンディの心の中の希望は奪うことができなかった。
豊かな人生を生きるためには、リスクを冒して細く狭い道を通らなければならない。
ラスト、まるで二人は楽園で再会したような描写。
結果的に今作自体が聖書のようでもあった。イエスのことを弟子視点で書かれた新約聖書のように、アンディのことをレッドが語る。
最高傑作
この映画は本当に素晴らしい。
展開ややが遅いが、まったく退屈にならない。
天才的な頭脳と不屈の精神を持った男、長年の獄中生活で卑屈になった男、
この2人の交流が暖かい。役者もピタリとハマっていた。
このテの映画には珍しく、最後は意外などんでん返しが待っている。
それも複数用意されており、伏線もちゃんと張られている。
誰もが感動し、誰もが納得できる、でも平凡ではない。
今後こんな映画に巡り合えることがあるのだろうか、とさえ思ってしまう。
色褪せることのない、映画史に残る最高傑作
派手なアクションやCGがあるわけでもありません。
しかし、これほどまでに人間の心を揺さぶり、見終わった後に深い感動と静かな力を与えてくれる作品は他に存在しないです。
劣悪な刑務所という閉鎖された空間で、20年近い歳月をかけて描かれるのは、理不尽な暴力や絶望的な状況に屈しないアンディの静かな抵抗の物語。
その根底にあるのは常に「希望」という名の、誰にも奪うことのでこない人間の尊厳です。
この重厚な物語の核となっているのが、アンディとレッドの間に育まれる友情をはじめとした、囚人たちの間の人間関係です。
境遇も性格も違う二人が、長い年月をかけて少しずつ心を通わせていく過程が非常に丁寧に描かれており、過酷な環境の中での人との繋がりがいかに救いになるかを教えてくれます。
特に印象的なのが、屋根の修理作業の後に仲間たちとビールを飲むシーン。ほんのひととき、囚人であることを忘れ「自由」を感じるあの場面は、アンディがもたらした希望の象徴です。その一方で、長年の服役の末に仮釈放されたブルックスが、変わり果てた外の世界に馴染めず自ら命を絶ってしまうシーンは、自由を手にしたはずのブルックスが、外の世界では生きていけないという残酷な現実を突きつけている。この光と影の対比が、物語に圧倒的な深みを与えています。
全てのシーン、全てのセリフに意味があり、それがラストに向けて完璧に収束していく脚本は見事としか言いようがない。
特に伏線の張り方と回収は芸術の域に達しており、初見の衝撃はもちろん、何度見返しても新たな発見と感動があります。
絶望の中にいながらも決して生きることを諦めなかった男の物語は、単なる脱獄映画というジャンルを遥かに超え、見る者に、絶望に身を委ねるのか、それとも自分自身を貫き通すのかを静かに問いかけてくる。
文句のつけようがない、生涯の一本です。
知性、強かさ、高潔さ、勇気。
久々の視聴。
アンディーの知性、その強さ、全てに辛くなった。
こうなりたかった。
牢獄の辛く過酷な気の狂うような環境でも、
その知性、その高潔さ、その強かさを失わず、
希望を持ち、未来へ進んでいける……
そんな人間になりたかった。
だいぶ前、大学生だった頃にこの映画を観た。
アンディーに憧れた。
この知性こそが自分が大学に進んだ意義だと思った。
今はどうだろう。
そんな知性、強かさ、高潔さ、勇気、それらは今の自分にあるだろうか。
社会に出て、それなりの職を持ち、それなりに生きてるが、
今の私に希望はあるだろうか。
逆境を打ち砕くだけの知性が、力が、高潔さがあるだろうか。
私は何をしたい?
やりたかったことは?
私は何を持ってる?
私にアンディーのような高潔さはあるか?
どうだろうか。
大学生の時には「いい話」だと思い感動した。
今は何か辛いものを感じる。
希望を持つのが怖いのか?
レッドが「希望を持つな」とかつて忠告したように。
私が日々従事している仕事に、見出せる価値はなんだろうか。
そこで何を磨き上げられるだろうか。
その知性も、強かさも、高潔さも、勇気も、
生きてきた全ての積み重なりであり、
それが「不運」すら時に打ち勝てるだけの力となる。
私も、この満ち足りた日々の中で、そうした力を得るべく積み重ねることができるだろうか。
やらねば、成らぬ。何事も。
そう実感する一作であった。
希望は永遠の命だ
午前10時の映画祭で観てきました🎬
観るのは数回目ですが、やはり名作ですね🙂
ティム・ロビンス演じるアンディと、モーガン・フリーマン演じるレッドが友情を育んでいく過程。
刑務所に入った日の最初の晩、泣き始めた新入りの囚人が、ハドレー(クランシー・ブラウン)にボコボコにされ翌日亡くなってしまう現実。
中盤でトミーという若者が入ってきて、彼が高卒の資格を取れるよう支援するアンディ。
更にトミーは、アンディが冤罪かもしれないという情報も持っており、それを知ったアンディはすぐさま所長に再審請求を直談判。
しかしアンディを手元においておきたい所長は申し出を一蹴。
このシーンで、アンディが「住所はわかってる。チャンスです」という場面がありました。
私は過去にぼったくり被害にあった事があるのですが(ついでに顔面を蹴られて盛大に流血するおまけつき😅)、暫く経ってから恐らく店はここだろうというのを突き止めました。
警察にも伝えましたが、結局何ら動いてくれない感じでした。(被害届けは受理してくれましたが)
この直談判のシーンは、アンディの気持ちが痛いほど分かります。
話はそれましたが、アンディはその後懲罰房1ヶ月送りや、トミーは殺されたりと悲惨な状況が続きます。
しかし、最後はロックハンマーで20年近く穴を掘り続けたアンディは脱獄に成功します❗
更に所長やハドレーの悪事も告発❗
ハドレーは逮捕、所長は逃げられないと悟って自殺。
暫く経って、仮釈放になるレッド。
うまく社会に馴染めず、ブルックスと同じ運命を辿ろうかと思ったとき、頭をよぎるアンディとの会話。
そしてアンディが求婚した場所へいき、手紙を見つけるレッド。
以前話した「ジワタネホ」へいき、ボートを修理しているアンディと再会します❗
この映画は、諦めない事の大切さを教えてくれますね😀
またレッドが出発前に、ブルックスが自殺する直前に刻んだ「ブルックスここにありき」の横に「レッドもここにありき」と刻むのも良いシーンです。
私は年を重ねるごとに、感じるものが増えてますね。
お近くにTOHOシネマズがある方は、スクリーンで観れるいい機会ですので、足を運んでみてはいかがでしょうか❓
映画ファンならば、1度は観ることをお勧めします😁
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