「知性、強かさ、高潔さ、勇気。」ショーシャンクの空に お尻帝国の逆襲さんの映画レビュー(感想・評価)
知性、強かさ、高潔さ、勇気。
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久々の視聴。
アンディーの知性、その強さ、全てに辛くなった。
こうなりたかった。
牢獄の辛く過酷な気の狂うような環境でも、
その知性、その高潔さ、その強かさを失わず、
希望を持ち、未来へ進んでいける……
そんな人間になりたかった。
だいぶ前、大学生だった頃にこの映画を観た。
アンディーに憧れた。
この知性こそが自分が大学に進んだ意義だと思った。
今はどうだろう。
そんな知性、強かさ、高潔さ、勇気、それらは今の自分にあるだろうか。
社会に出て、それなりの職を持ち、それなりに生きてるが、
今の私に希望はあるだろうか。
逆境を打ち砕くだけの知性が、力が、高潔さがあるだろうか。
私は何をしたい?
やりたかったことは?
私は何を持ってる?
私にアンディーのような高潔さはあるか?
どうだろうか。
大学生の時には「いい話」だと思い感動した。
今は何か辛いものを感じる。
希望を持つのが怖いのか?
レッドが「希望を持つな」とかつて忠告したように。
私が日々従事している仕事に、見出せる価値はなんだろうか。
そこで何を磨き上げられるだろうか。
その知性も、強かさも、高潔さも、勇気も、
生きてきた全ての積み重なりであり、
それが「不運」すら時に打ち勝てるだけの力となる。
私も、この満ち足りた日々の中で、そうした力を得るべく積み重ねることができるだろうか。
やらねば、成らぬ。何事も。
そう実感する一作であった。
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