ショウ・ボート(1951)のレビュー・感想・評価
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フランクとエリーの踊りが凄いが。それだけ。
フランクシュルツとエリーシュルツのダンスが3本入る。
マグノリアのソプラノを売りにした歌曲中心にしたミュージカルの様だ。
しかし『ショーボート』と大義名分を打つ言う内容なのだろうか?
ショーボートとして、多くの役者をエキストラ的に投入して、結局使わずじまい。
1951年だから仕方ないかもしれないが、結局、バカ親父のご都合主義を肯定したまま話は終わってしてしまう。
振り付けを絶賛する方もいるようだが、振り付けはフランクとエリーの踊りのみに適用。
他のショーボートは見てはいないが、この映画を過大評価してはいけないと感じる。
舞台は1890年だから、南北戦争は終わっている。勿論、このストーリーがショーボートとして上映された時(1927年)だから、まさに狂乱のアメリカ好景気の時代。ところが、この後、恐慌を迎えるわけだが、1951年この映画の年は好景気とは言えない。しかし、アメリカが泥沼の戦争を始める年。その戦争は終わっていない。だから、この映画の根底に流れる人種差別も払拭されたとは思えない。また、バカ親父も賭博師を止めたとは信じ難い。
ミュージカルの名作、感動の涙がでました
舞台は1890年頃、ミシシッピ川流域の田舎の町まちを巡業して回るショウボートと冬の大都会シカゴ
冒頭のショウボートが町に近づいてくると、その音楽が聞こえると綿畑で忙しく働く黒人達も、南部の邸宅に住まう白人の男女も、一斉にそちらを向いて駆け寄ってしまう
歌と特にダンスに米国のショウビズの底力の凄さがひしひしと感じる
ショー仕立てで興行の宣伝をしながら接岸するシーンはもう圧巻
シカゴのキャバレーでの年越しショーでの夫婦でのダンスもそのレベルの高さに目を見開きます
振付はロバート・アルトン
彼は映画イースターパレードでジュディガーランド、フレッドアステア、アンミラーという世界最高、史上最高の芸達者に振付した超絶的な振付師
またそれを演じ踊り歌う出演者達の芸の凄さ
笑顔ひとつからして違う
あんな満開の笑顔は常人には決してできない
物凄い練習し経験を積んだプロ中のプロだけができるレベルの笑顔だ
この歌とダンス、そして笑顔
ディズニーランドやシーでその手本にされているのは本作をみたなら直ぐに分かるだろう
演技もまた素晴らしい
特にショウボートのホークス船長役の演技は心に残った
胸糞悪い黒人差別問題も当時の南部の有り様として物語の大事な事件として起こる
ショウボートの中では芸が出来れば皆平等なのに
甲板員兼劇団員の黒人のジョーが、陸の辛い黒人の立場をOl' Man Riverの歌で代弁する
この歌はミュージカル史上でも有名な歌
父なる川ミシシッピ
字幕のオールマンは年寄りの意味old man
何が起ころうとミシシッピ川はただ流れるのみなのだ
冒頭の黒人の子供が水はどこから来るの?と尋ねるのにつながっている
大団円には頬を感動の涙が流れていました
おぼろげな記憶しかなかったが、改めて観ていると少しずつ思い出のシー...
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