城市特警

劇場公開日:

解説

退職を控えた香港の敏腕警部が同僚や恋人を無残に殺したコカイン密売組織に復讐するヴァイオレンス・ポリス・アクション。製作は「ドラゴン・イン新龍門客棧」のツイ・ハーク。監督は『ワンダー・ガールズ/東方三侠』(V)のジョニー・トゥと『スウォーズ・マン』(映画祭上映のみ)のアンドリュー・カムの共同。エグゼクティヴ・プロデューサーは「ロアン・リンユィ 阮玲玉」のドリス・ツェとイップ・カムホン、脚本は「さらば英雄 愛と銃撃の彼方に」のゴードン・チャン、撮影は「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」のウォン・ウィンハン、音楽は「天幻城市」(特別出演)のロー・ターヨウ、編集は「フル・ブラッド」のデイヴィッド・ウー、SFXは「蜘蛛に抱かれた女」の新視覚特技工作室がそれぞれ担当。主演は「九龍大捜査線」のレイ・チーホン。共演は『狼/男たちの挽歌・最終章』(V)、「格闘飛龍・方世玉」のチュウ・コンらのほか、ジョイ・ウォンが看護婦役で特別出演している。

1988年製作/香港
原題または英題:The Big Heat 城市特警
配給:HRSフナイ
劇場公開日:1995年1月28日

ストーリー

敏腕で鳴らす香港警察中央署のウォン警部(レイ・チーホン)は、右手が痺れ拳銃が撃てない奇病に冒され、退職を決意した矢先、長年彼の情報屋を務めていたウィリーがマレーシアで惨殺されたのを聞く。部下のカン、マレーシア警察のオン、新米刑事のロンと特捜チームを組んだウォンは現場に残されたバッグの中から香港の財閥のホーがホモ行為にふける写真を発見する。この秘密をネタに、ホーはアジア最大のコカイン密売組織のボス、ハン(チュウ・コン)に利用されており、ウィリーはそれを知ったため消されたのだった。ウォンらはハンに詰め寄るが、警察内の内通者のため妨害を受け、ついにはウォンの恋人やロンが殺害されていく。しかし、ロンは死土産にハンの密売関与の証拠テープを残し、テープ奪還に乗り出したウォンらは、激しい銃撃戦の末、内通者共々ハンを討ち果たした。かくてウォンは退職せず、一線に復帰した。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

5.0以後の監督のテーマになる漢たちの絆、宿命、悲哀の片鱗がみられる傑作

2024年6月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

『城市特警』(1988) 監督2作目。製作に『男たちの挽歌』『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』のツイ・ハーク が参加。中国に返還される10年前の混沌とした社会情勢や空気のなか、マフィアの暗躍をリー・チ―ホンを率いる『アンタッチャブル』なチームが果敢に挑むチームアクション。ブレイク直後のジョイ・ウォンもとにかく美しい。 当時流行った血しぶき満載のゴアでスプラッターなシーンも多いのですが、以後の監督のテーマになる漢たちの絆、宿命、悲哀の片鱗がみられる傑作でしたね。

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矢萩久登