「CGが映画に必要不可欠となったエポックメーキングな凡作‼️」ジュラシック・パーク 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
CGが映画に必要不可欠となったエポックメーキングな凡作‼️
スピルバーグ監督による恐竜映画‼️製作ニュースが流れた当時、ワクワクが止まりませんでした。原作を読んでなかったので、ティラノサウルスが暴れ回り、トリケラトプスやブロントザウルスが闊歩し、空中からプテラノドン、海中から首長竜が襲いかかる‼️そういう恐竜の世界をスピルバーグ監督がインディみたいにアクションたっぷりに描いてくれるものと思っていたのです‼️ところが出来上がった映画は全てが中途半端なビミョーな映画でした。まず映像的にはまるで恐竜が生きているとしか思えない、素晴らしい映像‼️CGの導入でどんなものも映像に出来る‼️映画の未来というか可能性は限りなく明るいと思わせてくれました。ただ現在観てみると当時の感動がかなり失われてしまっています‼️これはCGの映像も当時から遥かに進歩したので仕方ないことですが。そして肝心の演出に関してはグラスの中の水が揺れるとか、草木の揺れで恐竜の動きを表したり、スピルバーグ監督もサスペンスの演出に苦心してるなぁと思わせられましたが、やはり「ジョーズ」には遠く及ばず‼️私的にはCGの恐竜よりは機械仕掛けのホオジロザメの方が100倍コワい‼️アクションに関しても暗い夜や雨が降っていたり、室内に限定した追っかけだったりして痛快さが感じられない‼️ただゴジラみたいなティラノよりは同サイズのラプトルの恐怖描写が優れていたと思います‼️それでも主役であるグラント博士たちもただ恐竜から逃げ回るだけで映画が終わってしまうので、もうちょっと恐竜との直接対決を見せて欲しかった。パワーローダーでエイリアンクイーンと戦った「エイリアン2」のように‼️そしてやはり恐竜の暴れっぷりが作品の見どころである以上、作品の質を上げるには人間ドラマやテーマが重要になってくるのですが、グラント博士、エリー、マルカム博士の3人があまり魅力的でない‼️人間キャラでは裏切り、悪どさや恐怖といった心理を体現して一番面白いキャラだなぁと思ったのはディロフォサウルスの餌食になったネドリーかな‼️テーマである自然界への冒涜も、マルカム博士がちょっとだけ批判的な演説をぶつだけで何とも中途半端‼️結局、サスペンスやショック演出では「ジョーズ」や「激突」に及ばず、アクションに関しても「インディジョーンズ」に遥かに及ばない、スピルバーグのキャリアの中でもビミョーな作品となってしまった‼️ジュラシックシリーズの最高作なのかもしれないが、シリーズ全体のレベルが低いので、順位を付けるのもあまり意味がない気がする‼️ただこれぞジュラシックパークとも言うべきジョン・ウィリアムズのテーマ曲は素晴らしいし、映画史を考えると、この作品の映像の発展への貢献度は大きいと思います‼️