終電車

劇場公開日:

終電車

解説

フランスの名匠フランソワ・トリュフォーが、ナチス占領下のパリで文化の灯を守るため奮闘する演劇人たちの姿を、ロマンスを絡めながらサスペンスフルに描いたドラマ。1981年・第6回セザール賞で作品賞・監督賞など10部門を総なめし、トリュフォー最大のヒット作となった。1942年、ドイツ軍に占領されたパリ。モンマルトル劇場の看板女優マリオンは、ユダヤ人であるため国外へ逃れた支配人兼演出家の夫ルカに代わって劇場を切り盛りしている。実はルカは劇場の地下に身を潜めており、毎夜のマリオンの訪問を心待ちにしていた。しかしマリオンは、新作舞台で相手役に起用された新人俳優ベルナールに惹かれていく。ヒロインのマリオンをカトリーヌ・ドヌーブ、新人俳優ベルナールをジェラール・ドパルデューが演じた。

1981年製作/131分/G/フランス
原題または英題:Le dernier metro
配給:KADOKAWA
劇場公開日:2022年6月26日

その他の公開日:1982年4月10日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第53回 アカデミー賞(1981年)

ノミネート

外国語映画賞  

第38回 ゴールデングローブ賞(1981年)

ノミネート

最優秀外国語映画賞  
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(C)1980 LES FILMS DU CARROSSE / TF1 / SEDIF / SFP

映画レビュー

3.5題材はよいのだが…

2024年10月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

題からして旅や移動が関係してくるものと思っていたが、まったく違っていた(笑)

題材がおもしろい。占領下のフランス。この時代についてフランス人は特別な思い入れや自負心があるのだろうな。興味深かった。フランスのイメージもアップ。

が、気を張って頑張っていたマリオンが、ベルナールにコロリと落ちた、それは興醒め。落ちないと映画にしてしまっては鑑賞者にウケない?それとも、とつぜん落ちるその落差が面白いのかもしれない(特に男性には)? しかし私には、作品が急に安っぽくなったように感じられた。ねぇ、ここまできたら初志貫徹しようよ!と言いたい。だいたい解放後ベルナールとルカにマリオンが挟まれて、いったい3人はこれからどうなるのよ?

それからカトリーヌ・ドヌーヴは、おっとりしたお嬢さま路線や、いいところの奥様役のほうが好きだ。表情があまり変わらない人だと私は思うが、その落ち着いた感じは、上品役の方が活かされるような気がする。

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あま・おと

5.0マリオンの平手打ち

2024年4月24日
Androidアプリから投稿

トリュフォーの晩年(と言うにはあまりにも若すぎる死!)の傑作なのは言うまでもない。「アメリカの夜」の流れを汲む虚構と現実の交錯、脇役に至るまでの登場人物の面白さ、サスペンス仕立ての演出、そして何よりも劇場を仕切る大女優マリオンの美貌と貫禄たるや見事なもので、表情だけで微妙な女心を表現するカトリーヌ・ドヌーヴの演技力。何度見ても見る度に新しい発見がある奥の深い作品だと思う。最近、サブスクの配信で再見したのだが、何度見ても、1ヵ所だけ謎の場面がある。映画の終盤頃、マリオンがベルナールに思い切り平手打ちをするのだが、その理由が今一つ分からない。まさに「女は謎」と言うトリュフォーらしい謎なんだが、どなたかその真意を教えて頂けないだろうか?

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かぜ

4.0ナチス占領下のパリ

2023年8月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

怖い

興奮

ナチス占領下のパリで劇場を切り盛りしている主人公(カトリーヌ・ドヌーブ)は看板女優でもあった。
ユダヤ人の夫は演出家で、国外逃亡したことになっているが、実は劇場の地下に隠れている。
新しい演目で新人の男優(ジェラール・ドパルデュー)を起用するが、主人公は好きになっていく。
大人の恋はサスペンスフルだ。

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いやよセブン

4.0観たかった度◎鑑賞後の満足度◎ これはフランソワ・トリュフォーのカトリーヌ・ドヌーヴへのラブレターだ。しっかり者のオカミサンと恋に燃える女とが同居している、それが貴女であり、それで良いんだよ、と…

2023年7月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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もーさん