13日の金曜日 ジェイソンの命日

劇場公開日:

解説

1980年に一作目が製作されその後7本の続編や、数々のパロディ作品が作られたホラー、「13日の金曜日」シリーズ。本作では殺シーンに加え、殺人鬼ジェイソンのルーツや、彼の家族の姿も描いている。監督は本作が第1回作品となる若干24歳のアダム・マーカス。製作は1作目の監督であり「ザ・デプス」なども手掛けているショーン・S・カニンガム。脚本はディーン・ロリーとジェイ・ヒューグリー。編集は「ザ・デプス」のデヴィッド・ハンドマン。音楽は本シリーズを手掛けてきたハリー・マンフレディーニが担当。

1993年製作/91分/アメリカ
原題または英題:Jason Goes to Hell: The Final Friday
配給:UIP
劇場公開日:1993年10月9日

ストーリー

1992年、クリスタル・レイク。かつて忌まわしい惨劇がおきたこの湖を訪れた女性が何者かに襲われる。殺人鬼ジェイソン(ケイン・ホッダー)がまた現れたのだ。森の中を逃げる女、追い詰めるジェイソン。その時、完全武装した特殊部隊が現われジェイソンを包囲する。女はジェイソンをおびきだすオトリだったのだ。部隊にハチの巣にされ、爆弾を浴びたジェイソンは木っ端微塵に吹き飛んだ。殺されても何度でも蘇るジェイソンのを科学的に解き明かすため、彼の肉片が研究所へと運ばれた。厳重な警備の中、肉片の分析が開始されるが、その中の心臓が突然動きだした。唖然と見つめる検視官が、何者かに取り憑かれたように、心臓を飲み込んでしまう。検視官に乗り移ったジェイソンは人から人へ乗り移りながら、自分が生まれ育ったボリーズ家へと向かう。彼は人に乗り移っても、長い時間その身体を使うことができず、破壊された肉体を再生させるためには、自分と同じボリーズ家の血を引く者が必要であったのだ。ジェイソンの血族は現在、彼の妹ダイアナ(イリン・グレイ)その娘ジェシカ(カリー・キーガン)、ジェシカの子ステファニーの三人だけであった。遂にジェイソンはダイアナの命を奪うが、彼女に乗り移る前に、ジェシカの前夫であるスティーブン(ジョン・D・ルメイ)に妨害される。スティーブンは、ずっとジェイソンを追っていたバウンティ・ハンターのクレイトン・デューク(スティーブン・ウィリアムズ)と手を組み、ジェイソンを追う。そして聖なる剣で、ジェシカの婚約者ロバート(スティーブン・カルプ)にとりついていたジェイソンを倒す。全ては終わった…が、ジェイソンの屍が横たわる地面から、フレディ(「エルム街の悪夢」のキャラクター)の鉄の爪が現われ、ジェイソンを地中深くへ引きずりこんだ…。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0ついに「ヒドゥン」みたいに・・(笑)

2020年8月29日
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映画は生き甲斐

2.0ジェイソン・ハンターが絶妙にバカ

2020年2月12日
PCから投稿

私がこの作品を初めて観たのは、1996年に公開された『スクリーム』を観てホラーにはまったことと、当時スポーンで有名なマクファーレン・トイズから「ムービーマニアックス」といったホラー映画のキャラクターを集めたフィギュアシリーズが人気となっていたことがきっかけで、とにかくホラー映画を毎日のように観ていたときだった。 当時はまだDVD自体が出て間もなくて、ホラーにまでソフト化が進んでいなかったため、観るとなればビデオしかなかったのだ。地方性もあるかもしれないが、『13日の金曜日』や『エルム街の悪夢』といったメジャータイトルも歯抜けになっていたりして、探すのは難しかった。『悪魔のいけにえ』なんて電車に乗って1時間かけて借りに行ったぐらいだ。 脱線するが『ゲゲゲの鬼太郎』も探し回った。 今は多くの作品がソフト化されているし、配信サービスなども普及しているため、探し回るという、大変だけど独特の楽しみはなくなってしまいつつあるが、そんな気持ちを再び感じられた作品でもある。 何故かというと、『13日の金曜日 ジェイソンの命日』は廃盤になってしまっているため、多くのレンタル店で「13日の金曜日」シリーズは置いてあるが、今作だけ置いてないという光景が多いのだ。 そのためレンタル落ちの中古でも高値で取引きされている。ずっと探していたのだが、たまたま入ったレンタル店で見つけてレンタルすることができた。会員証を持っていなかったため、今作のために会員証を作ってきた。 探し回るほどおもしろい作品かと言われると…正直、そうでもない。特に今作は、ジェイソンが冒頭でバラバラになってしまって、次々と人間に憑依して殺人を繰り返すという、全くテイストが異なる作品なのだ。 今までにも超能力少女が登場したりして、超常現象ホラー寄りになってきていたことは、なんとなく気になってはいたが、ニューライン・シネマに権利が移った後の第1弾ともなる今作は、とにかく何をしても死なないジェイソンは人間や超人ではなくて、パラサイトするエイリアン的なものという印象を強くした作品となっている。 物語としての繋がりはないが、何をしても死なないというメタ構造は『ジェイソンX』につながると言っていいだろう。 別の人間へと憑依していくというテイストのため、ホッケーマスクのジェイソンが登場するのは、冒頭とクライマックスでのごくわずかな時間しかない。それ以外は、血まみれのおじさんが追いかけてくる(何故か憑依するのはおじさんが多い)という、何も知らないで観ると、「13日の金曜日」シリーズだなんて思うはずがないシーンの連続で、ダイナーでのアクションシーンや銃撃戦は『ターミネーター』のようだ。 ジェイソンを殺せるのは、ジェイソンの血縁者だけという、なんだか突拍子もない設定や急に現れるジェイソンを殺せるアイテム…真面目に観るとバカバカしい設定が次々に出てくる作品ではあるが、ジェイソンの実家に『死霊のはらわた』の死者の書が登場する他、フレディの手が登場するなど、今後の企画を匂わすお遊び的展開を観るのは楽しい。 フレディと対決するという企画は、今作よりも前から挙がってはいたのだが、様々な諸事情が実現を難しくさせていた。のちに『フレディVSジェイソン』は、なんとか製作されたが、その続編として製作予定であった、『死霊のはらわた』のアッシュが登場する『フレディVSジェイソンVSアッシュ』は映画としては実現しなかったが、コミックのミニシリーズとして「ワイルドキャッツ」などで知られるワイルドストームから出版された。 アクション要素が強くなって、脱線し過ぎて後戻りができなくなり、仕切り直しでシリーズ化する予定であった、リメイク版も失敗してしまった「13日の金曜日」だが、2018年にはリブート企画があると報じられたが未だに実現していない。新作を観られる日は訪れるのだろうか…

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