「【仲良くルームシェアで暮らしていた男女三人が思わぬ大金が手に入った事から、その関係性が微妙に狂って行く様を描いたシニカルサスペンスホラー。大金は人間を狂わせます・・。】」シャロウ・グレイブ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【仲良くルームシェアで暮らしていた男女三人が思わぬ大金が手に入った事から、その関係性が微妙に狂って行く様を描いたシニカルサスペンスホラー。大金は人間を狂わせます・・。】
■ルームシェアで暮らすアレックス(ユアン・マクレガー)、デヴィッド(クリストファー・エクルストン)、ジュリエット(ケリー・フォックス)の3人は、4人目の住人として、”作家”ヒューゴ(キース・アレン)を迎え入れる。
だが、入居してすぐにヒューゴが自室で麻薬過剰摂取のために死亡している姿を見つける三人。
彼の部屋に残されたのは、麻薬とスーツケース一杯の札束。3人はヒューゴを追って来た男達2人も殺し、遺体を森に埋め、大金を手にするが、関係性が徐々に変化して行く。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・ダニー・ボイル監督の長編第一作という事で、展開はやや粗いがテンポにスピード感がある。
・特に、殺しの実行をしたデヴィッドの変貌ぶりが凄い。二階に閉じこもり、アレックスとジュリエットの行動を監視する姿。明らかに精神に異常を来している。
・ジュリエットも二人に内緒で、航空券を一人分だけ予約している。この時点で3人の人間性は破綻しているのである。
<ラストの展開はシニカルである。デヴィッドはナイフでアレックスの肩を深々と刺すが、背後からジュリエットに刺殺される。ジュリエットがデヴィッドを助けると思ったら、彼女は更にナイフを深く突き立て、金の入ったトランクと共に車で逃走するのである。
だが、彼女がトランクを開けると、そこには紙切れが詰まっており、大金はデヴィッドが床下に隠していたのである。
今作は、仲良くルームシェアで暮らしていた男女三人が思わぬ大金が手に入った事から、その関係性が微妙に狂って行く様を描いたシニカルサスペンスホラーなのである。>
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