ジャッキー・ブラウンのレビュー・感想・評価
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ジャッキー・ブラウン
タランティーノは偉大な作家にインスパイアされたときに強く、彼は複雑な人物、マキアヴェルの陰謀を推し進め、有益なユーモアを大量に無視することはありません。ここで彼は劇的な形の前に憂鬱で心理的な深みを強調する。これらの理由から、それは間違いなく彼の最も成功した映画です。
濃い目の珈琲を連想しちゃう
タランティーノで唯一観てなかったタイトルをネトフリで。
2時間半。内容からしてこれは長過ぎだわなぁ。
ダグラス・サークのオマージュって言われても元ネタのメロドラマ知らないし興味もないので…。
センスのいいショットはいくつもあるけど、どうにも間延びした印象だし豪華キャストも活かせていたとは言い難い。ただブラック俳優の濃い感じがお好きな人にはたまらない、かもしれない。(自分にはパム・グリアはちとキツかった…)
銃を撃つタイミングの読めなさはやはりタラらしいと思った一本でした。
ひたすらカッコイイ
酒の強さが人間の強さ
○○ネタ
タランティーノ流クライムサスペンス。 オシャレなブラックミュージッ...
狐と狸のばかしあい。内容は地味なのだが、なんとなく見入ってしまう。...
デ・ニーロが可愛い
ベテラン俳優二人の渋い演技に目が行く。
あまり賢く無くて突っ込みどころ満載で狂気も含んだ中年チンピラをコミカルに演じたデ・ニーロの演技にはやはり名優と呼ばれる意味が良い仕事をしている。
オヤジ臭プンプンなTHE普通のおじさんを哀愁たっぷりに演じたR・フォスターもジャッキーに好意を持ちながら距離を置きラストシーンが健気で優しさが全身から溢れたような表情も堪らない。
「レザボア・ドッグス」や「パルプ・フィクション」より演出に人間描写と物語に重要性を置いていて地味なイメージもあるが犯罪映画としてシンプルに渋い作品に仕上がっているしLOOKよりもドラマ性に重きを置いた脚本、脚色に前二作とはまた違った素晴らしい手腕を発揮したタランティーノ。
オープニングもタランティーノらしく初っ端から此方のテンションを上げてくれる演出で最高。
funky
「犯罪」にあらゆる形で関わる人々を、その日常を切り取りながら描写していく手法が上手いです。ただの生活をスタイリッシュなテイスト重視で見せられると飽きる場合がありますが、豪華な俳優陣の存在感で全く無理なく引き込んでくれます。音楽もピッタリで良かったです。
Pam Grierの豊潤なカッコよさ、監督が惚れるのも分かります。Samuel L. Jacksonの板についた演技、Robert De Niroがトロいおっさんを演じるという意外性は観ているだけで面白いです。他の登場人物の個性も非常に分かりやすいです。
Robert Fosterが演じたMax。仕事柄多数の犯罪者と関わりながらも、決して(それほど)道を外さない。大きな賭けに出るJackieに対し、歳と立場をわきまえ、冒険もしないけど動じることもない。最後も追いかけないのかな?だからこそ熟年世代の渋い恋という感じが切なかったです。
他のタランティーノ作品より軽め。でもオシャレ。
タランティーノらしい犯罪の軽い扱い方が楽しい
総合:75点 ( ストーリー:75点|キャスト:80点|演出:75点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
殺しを含む犯罪行為が陽気で簡単な日常行為として取り扱われて、実に軽ーく描かれる演出がいかにもタランティーノらしくて楽しい。保釈金を出してもらえて保釈されたクリス・タッカーが、いつもの彼らしく調子よく大喜びして抱き合った後の場面では、もう車に積まれたただの死体になっていて姿すら写されない。こんな重大行為をまるで粗大ゴミの処分程度の扱いであっさりと流してしまうのが、人をくったようで面白い。
そしてそんなように人命を軽く扱い犯罪行為に対する罪悪感もないままに権勢を振るう強いものを相手にした逆転計画があり、大勢の人をどのようにして裏をとっていくのかを見せてくれる。もっともこの話は、犯罪者がこちらの予測どおりに動いてくれるとは限らないのに計画の範囲におさまることが前提になっている。銃を持ち殺人を厭わない相手はいつ暴走するかわからないはずで、そんな物語は都合が良くて強引ではあるが、それでも犯罪計画の筋としては通っている。
無駄なまでに出演者は豪華。前述の登場後数分で消えるただの殺され役のクリス・タッカーもそうだが、けっこうポンコツのロバート・デ・ニーロを見るのも新鮮。馬鹿情婦はブリジット・フォンダだし、サミュエル・ジャクソンの犯罪者ぶりは板についていた。主人公のジャッキーのパム・グリアは悪くないが、しかし保釈金融業者のマックスを演じたロバート・フォスターは平凡。
【2017/08/20】
過去にテレビ放送された短縮版を観て感想を書いたが、完全版を観てみた。すると登場人物のより多くの行動が描かれていて、特にマックスのジャッキーに対する態度がよくわかって面白みが増した。ジャッキーに引かれながらも自分の現在の生き方を外れず距離を保つ彼の節度が、結末に少々の寂しさと余韻を残していた。追い詰められたジャッキーの、あえて虎口に飛び込む度胸にも感心した。
豪華な俳優陣!
ヘイトフルエイトが期待以上にツボだったのでもういっちょタランティーノ作品を鑑賞。
ムダに順番通りに見たがる性分なので今回は3作目のこちらの作品。
相変わらずOPがいい。ただジャッキーブラウンが空港を歩いているだけなのにBGMがグルーヴィーでかっこいい!しかし長い!フル尺で歩く!笑
そして銃の密売人のオデールことサミュエル叔父貴とその相棒のルイスことデニーロが冒頭から並んで映っている。素晴らしい笑。そんで銃についての無駄話笑。デニーロ全然興味なさそう笑。
その2人を挙げようとジャッキーに近寄るFBI役にマイケルキートンと好みの俳優が盛りだくさんでキャストに関しては最高笑。クリスタッカーが秒で死んだのはちょっと残念だったけど。
ストーリーとしてはオデールの金の運び屋をしていたジャッキーが麻薬の所持でFBIのレイらに逮捕されてしまうことから始まる。しかし釈放と職場復帰を条件にオデールたちをハメる計画を持ち出されたジャッキーは途中で親しくなったマックスとともに人生をかけた大勝負に出る!
といったもの。
1番面白かったのはデニーロのポンコツ扱い。出所したばかりで勘が鈍っているというあいまいな理由により、サミュエルには怒られ、2回りくらい年下のメラニーと関係を持つものの、バカにされ続け、イラっとしたのか考えなしに殺すなど切れ味ゼロのキャラクターに笑。それはそれで愛されるのが彼のすごいところ。
今回もサミュエル叔父貴はキレッキレでもうファッキンファッキンしまくり。キレたときの何するかわかんない感じめっちゃ怖いのと後半の髪下ろした姿がどう見ても落ち武者にしか見えなくて笑えた笑。
役者の演技は楽しめたけど長いってのもあって後半ちょっとなにやってるのかわからなくなってしまった。。確かにオトナの魅力溢れた感のある作品には仕上がっている。個人的にはジャッキーがもっと切れ者でFBIもオデールたちも騙して、マックスとともにどこか遠い所へ逃亡しちゃう的なラストを期待してた。結果(マックスを除いて)そうなったわけだけどその過程をもっと面白く見せてくれるとよかったかなぁ。良くも悪くもそこはタランティーノ映画それもそれで魅力の一つ。
次はいよいよキルビル?観たことないから楽しみ。
だんだんかわいくなってく
110番街交差点
冒頭のシーンがイイ!!
流れている『110番街交差点』の曲がイイ!!
「もっとマシな生き方があるのは知ってたよ。
110番街交差点、そこは生きるか死ぬかの分かれ道。
生き残りたいなら強くなれ。」
そんな歌詞をバックに走るパム・グリアがイイ!!
もう若くはない女の疲れた横顔がイイ!!
この映画きっかけで『110番街交差点』やパム・グリア『コフィー』を観た。
腰が抜けるほど痺れる映画。言葉ではなく肉体で全てを納得させる映画。
タランティーノがこのカッコ良さに憧れたのも充分すぎるほどよく分かる。
『ジャッキー・ブラウン』がそのカッコ良さを万人向けに昇華できていたかは、ちょっと微妙。熟女パムをおっさん三人が好きになる話だもんなー。
万人受けはしなくとも、この映画やっぱりイイ。
公開当時観たときよりも、今の方が年齢的にパムに近づいてきたせいか、よりグっとくるようになってきた。ラストシーンがより切なくなってきた。
ラストでもう一度『110番街交差点』が流れる。
「生きるために何だってやったさ。
悪いことだってやった。
ここを抜け出すためにね。」
正面から映し出されるパム・グリアのアップがイイ!!
この映画にどんな欠点があろうとも、このシーンだけで充分許せる。そして泣ける!!
(個人的には)タラ映画の最高傑作!! NO.1!!
単純を巧みに魅せる技術
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