劇場公開日 1998年4月25日

「110番街交差点」ジャッキー・ブラウン 小二郎さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0110番街交差点

2013年6月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館、DVD/BD

泣ける

笑える

興奮

冒頭のシーンがイイ!!
流れている『110番街交差点』の曲がイイ!!

「もっとマシな生き方があるのは知ってたよ。
 110番街交差点、そこは生きるか死ぬかの分かれ道。
 生き残りたいなら強くなれ。」

そんな歌詞をバックに走るパム・グリアがイイ!!
もう若くはない女の疲れた横顔がイイ!!

この映画きっかけで『110番街交差点』やパム・グリア『コフィー』を観た。
腰が抜けるほど痺れる映画。言葉ではなく肉体で全てを納得させる映画。
タランティーノがこのカッコ良さに憧れたのも充分すぎるほどよく分かる。

『ジャッキー・ブラウン』がそのカッコ良さを万人向けに昇華できていたかは、ちょっと微妙。熟女パムをおっさん三人が好きになる話だもんなー。

万人受けはしなくとも、この映画やっぱりイイ。
公開当時観たときよりも、今の方が年齢的にパムに近づいてきたせいか、よりグっとくるようになってきた。ラストシーンがより切なくなってきた。

ラストでもう一度『110番街交差点』が流れる。
「生きるために何だってやったさ。
 悪いことだってやった。
 ここを抜け出すためにね。」
正面から映し出されるパム・グリアのアップがイイ!!

この映画にどんな欠点があろうとも、このシーンだけで充分許せる。そして泣ける!!
(個人的には)タラ映画の最高傑作!! NO.1!!

小二郎